頒布はシェアの一部 Maker Pro

(高須正和(スイッチサイエンス)) かつては大手製造業か大学などの専門機関に所属しないと、モノづくりの機会が得られなかったものが、様々な社会状況の変化により、個人や少人数チームを含めた社会の様々な階層で、かなり高レベルなデスクトップでのモノづくりが行われるようになった。2012 年ごろからみられるこうしたモノづくりの民主化をメイカームーブメントと呼ぶ。一方で、モノ(ハードウェア)の量産(大規模な複製)には工場での製造を、広い共有には販売が必要で、それらはまだリソースを備えた組織に所属する専門家の分野であり、民主化したとは言いがたい。 本稿ではそうした専門家とアマチュアの中間にある「Maker Pro」というモノづくりの様式をとりあげ、その現状と可能性について考察する。
戻る