第11回分

交流電源の有効値を実験などでよく求めさせられたが、これからこの講義でもなんか関わってくるだろうか。

まあこの講義ではあまり深くは関係なさそうです。

制御回路が複雑すぎてよくわからなかった。制御回路で差の増幅器の出力が負のとき、Bに流れる電流が減る仕組みがあまり分からなかった。

全波整流回路で電流の流れる向き、どう流れるのかがよく分からなかった。

もう一度よく見ておいてください。

リプル率はどこまで下げると直流とみなせるのですか?

用途次第ですね。 電球をつけるぐらいだったら、たとえば5%ぐらいでも気にならなさそうです。

制御回路において、オペアンプを用いているがR1を通る所が負帰還となっているのか?帰還がないと、当然利得が大きくなってしまうし…

講義での説明では、簡略のために差動増幅回路のように書きましたが、 もひろん負帰還をかけてつかいます。

整流+平滑だけで交流を直流っぽくして、電球やモーターに繋ぐと明るさが変化したり、モーターの回転が変化したりしないんですか?

整流されただけの電圧を使うような回路はあるのですか?

もちろん変わりますが、それが気になるかどうか、というのは 用途次第でしょうね。

実験でダイオードを二つだけ用いた、全波整流回路も紹介されていたのですが、素子は少ないほうがいいと思うのですがそれでも四つ用いた講義の中の回路を用いる場合が多いのですか?また、何故ですか?

全波整流はほかの回路の組み方はでないんですか?

ダイオード2個の全波整流回路は、前提として入力の交流側の 中央の電位が必要になります。 つまりトランス(変圧器)のセンタータップが必要になります。 センタータップのある変圧器を使うのであれば、ダイオードは2個ですみますが、 講義ではセンタータップのない一般の変圧器(から出てくる交流)で 使える、ダイオードを4個用いた回路を紹介しました。

安定化回路の仕組みがよく分からなかった。安定化に対する例題を挙げてください。Voが一定になることを確かめて見たいです。

これはなかなか難しい。 なんといっても増幅回路の入った過渡応答なので、 残念ながら手計算ではほとんど無理です。

安定化の作業においてですが、コンデンサを多くつなげれば、より脈流が小さくなるものではないのでしょうか?ベースに繋いでいたコンデンサはどういう働きをするのかよく分からなかった。

そのとおりです。 Cを大きくすれば脈流は小さくなります。

なぜトランジスタを可変抵抗とみなすことが出来るんですか?

可変抵抗の所がよく分からなかった。

ベースに加える電圧によって、C-E間の電圧と電流の比(つまり抵抗とみなせる)が 変わりますから、値を変えられる抵抗、とみなせるわけです。

基準電圧VRは直流なので寿命があるのではないですか?

電源を作るのに電源を使うのは変じゃないですか?

VR(基準電圧)はどうやって得られるのかがよく分からなかった。

なかなか鋭い指摘です。 実は電流をあまり取り出さなくてよいのであれば、 一定電圧の直流は、比較的簡単に作り出せます。 (ツェナーダイオード、バンドギャップ基準電圧源など) これを基準として、電流を多く取り出せる「電源」をつくろうというのが 電源回路であるわけです。

平滑によってある程度直流に近づいていくことは分かったが、リプルという言葉は派流と同義の言葉なのか?

同じ意味ですね。

平滑化して安定化をせずにPCなどに繋ぐとどんな問題点があるのだろうか?

たとえば論理回路では、電圧の高低で1, 0の値を区別しますが、 高い電圧のつもりでも脈流の変化が大きいと、低い電圧のように 間違えてしまうことがあるかもしれません。

変化するRでBに流す電流がIC、Iなのはベースからエミッタに流れる電流と同じだからですか?

そういうことですね。

家庭のコンセントには何故交流がきてるんですか?

発電所からの長い距離を伝送するのに、電流が大きいと 電線での電圧降下が大きく、その分が損失になりますから できるだけ電流を小さくする、つまり電力が同じであれば 電圧を高くしたいわけです。 交流はトランス(変圧器)で電圧を自由に変えられますから、 長距離の伝送のところでは電圧を高くし、使うところでは低くする、 ということが自由にできる、という利点があるから、です。 (このあたりの話は、エジソンとハウスティングという二人の発明家が 電気の黎明期にからんでいた話でもありますので、ご興味のある方は 調べてみてください)
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