第2回分
Zは抵抗のようなものと考えるが、I/V=Zで表せるから抵抗と考えてもいいのか?
抵抗、以外のコンデンサやインダクタなどの素子でも、かかる電圧Vと流れる電流Iがあるので、その比をインピーダンスと呼ぶことにしよう、ということです。
インピーダンスの入出力の際に回路に含まれる抵抗の意味がよくわからない。
入出力インピーダンス、のことですかね。
入出力インピーダンスは、入力・出力から、回路の中にあるように見えるインピーダンス、ということです。
増幅器において周波数と角周波数は同じなのか?
角周波数ωは、周波数fの2π倍(ω=2πf)です。
1次のポール(極)とはどういう意味か?
伝達関数や増幅率などの式の中の分母で、定数項とωの1次の項が
同じ値になるところは、そこを境に、定数項かωの1次の項か、
いずれかのほうが大きくなり、やがてもう片方を無視することができる
境目、といえます。
例えば、1/(1+ω/ω0) では、ω>ω0では1が無視でき、
逆にω<ω0では、ω/ω0が無視できます。
このように、この角周波数を境に、伝達関数や増幅率の、
周波数による変化・振る舞いが、大きく変わることになります。
このような周波数(角周波数)を1次のポール、と呼びます。
増幅率がほぼ一定になるとどのような利点があるのか?
いろいろな周波数の信号を、同じように増幅できる、ということですね。
入出力インピーダンスは何に使うのか?
ある回路を、別の回路につないで、信号を与えたり取り出したりするとき、
その回路にとって、どれぐらい電流を流さないといけないか、を
知る指標となります。
出力インピーダンスで電流を流すことができない理由が良くわからなかった。
I=0、というより、V=0、ということで、Z=0となる、と
考えるとよいかと思います。
一般的には入出力インピーダンスが理想的な非反転増幅器のほうが反転増幅器より用いられるのか?
ケースバイケースですね。
反転増幅器のほうが、次回に紹介するフィルタ回路などへの応用が広いです。
非反転増幅器の入出力インピーダンスの求め方がよく分からない。
ぜひもう一度復習を。
他の増幅器でも出力インピーダンスは0になるのか?
いえ、そんなことはありません。
例えば、後にみていきますが、理想オペアンプでなければ、Zo=0とはなりません。
非反転増幅器で入力インピーダンスが∞となるのはなぜか?
入力が、そのまま(理想)オペアンプの入力につながっているので
電流が流れないため、ですね。
Viを加えたらIiが流れたということしかわからないということの意味が理解できなかった。
回路に信号を与える側にとっては、回路の中身がどうなっているかを知る方法はなく、
ただ、電圧を加えたら電流が流れた、ということでしか、その回路の中身というか
振る舞いを知ることはできない、という意味です。
Voがどうして0になるのか?
出力インピーダンスを求めるときに、Vi=0、とする、という仮定があるからです。
Zoを求める際、Vi=0とするのはなぜか?
そういうルールにしましょう、ということです。
A/(1+AH)の式変換の最後が1/[1+j{w/(w0(1+A0H))}]となっているが、1+A0Hで割る前にあったA0はどこへいったのか?この導出がわからなかった。順に沿って説明して欲しい。
板書では、A0は前にもっていった記憶があります。
後述のように、少し説明をはしょっていたかもしれません。すいません。
Webページの講義資料のほうは正しいはずですので、そちらを参照してください。
なぜ分母に虚数があるのにAが下がるのか分からない。
実は説明を省略していたのですが、あれはAの絶対値の変化、です。
w0(1+A0H)=w0'とおけるのはなぜか?
そうおくから、ですね。
後半に進むにつれて教え方が雑になった気がした。
もう少しペースを下げてもらえれば分かりやすいです。
すいません、ちょっと時間がなくなってきて、また準備がちょっと不十分だったため、
雑になってしまっているのは自分でもわかっていました。
今後は、注意をします。
前回の質問で「オペアンプに電流がながれないのはなぜか」と質問しましたが、Web上には電圧となっていたので一応訂正しておいて欲しい。
集計時のミスでした。修正しておきました。すいません。
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