第10回分

VDSは負荷線の範囲を超えないのか?また、超えるとするとどうなるのか?

MOSトランジスタが壊れない範囲であれば、VDS-ID特性のグラフとの 交点で動作することになりますね。

接地増幅回路は具体的に今までの回路とどういった部分が異なるのか?

ソース接地、のことですかね。 MOSトランジスタ1個で増幅回路をつくっている、というところでしょうか。

μは定数なのか?10-6のことではないのか?

MOSトランジスタの構造によってきまる、固有の定数となります。

μは絶対1<<μなのか?

一般にはそうなりますね。

VDSとvdsとの違いは?

VDSはドレイン-ソース間に加わる電圧の全体で、 vdsは、そのうち、時間とともに変化する分(小信号分)、です。

小信号等価回路でS側から電圧源に矢印がのびているのはなぜか?

ゲートとソースの間の電圧(vgs)によって電圧が決まる電圧源ですので、 その基準電圧の片方、ということで、S側から端子をのばして。あります

なぜRLが大きいと負荷線の傾きが小さくなるのか?

負荷線の傾きが1/RLだから、ですね。

ソース接地でvds=voとなる詳しい説明が欲しい。

ドレイン-ソース間の電圧(の小信号分)は、そのまま出力として いますので、そのままvoとなります。 実際の回路では、C2がVDSの直流分(動作点分)をカットし、 その変化分vdsのみを取り出す役割を担っています。

ソース接地でGに負の電圧をかけるとどうなるのか?

MOSトランジスタのVGS-ID特性でVGS<0の場合を考えると 分かると思いますが、ドレインには電流が流れませんので、 VDSが一定、つまりvds=0、となります。

ソース接地でR1、R2、C1、C2を無視してもよい根拠は?

適切なR1、R2、C1、C2を設定することは、小信号等価回路が 成り立つため(動作点が適切に設定される)に必要で、 その前提条件さえ成り立っていれば、C1、C2はVGS、VDSから 小信号分(vgs、vds)を分離する役割を担います。 なおR1、R2はVGSの変化の中心(動作点)を設定する役割を担います。

R1、R2、C1、C2は具体的にどの程度の値をとるのか?

MOSトランジスタのゲート(G)にほとんど電流が流れないため、 R1、R2はほとんど制限はありません。数MΩとすることもあります。 またC1、C2は、扱う信号の周波数しだいで、その信号の周波数に対しては 通過する、つまりインピーダンス(1/jωC)が十分小さくなるように 設定します。 よく使うのは例えば10μFあたりでしょうか。

ドレイン接地回路は一般的にはどういったところで用いられるのか?

ドレイン接地回路はソースフォロアとも呼ばれ、 電流駆動能力の低い回路が、電流が多く必要な負荷を駆動しなければ ならないときに、電流駆動能力を補う回路(バッファ回路)として 使われます。

ドレイン接地トランジスタは、ドレインが接地されていないのになぜドレイン接地というのか?

交流的には、変化しない、という意味では、VDDもGNDも同等ですので、 ドレイン「接地」と呼びます。
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