第3回分

いろいろな加算器をやりましたが、どの回路が一番使われているのですか?

ケースバイケース、ですね。 回路規模、速度、消費電力など、優先したい項目にあわせて、選ぶことになります。

マンチェスタ型などの高速な加算器があるが、より低速な加算器どのような場面で使用されるのか。

回路規模が小さい、などのメリットがあるものは、 とにかく回路を小さくしたい場合には有効でしょうね。

マンチェスタ型があると、CLAのメリットがなくなってしまうと思いますが、実用上はどうなのか。(CLAは使われているのか)

マンチェスタ型加算器の短所は何かありますか?

MCCは、ダイナミック回路ですから、プリチャージの制御が必要です。 このあたりも、使い分けのポイントでしょうね。

マンチェスタ型加算器のCn、Snの論理式はどうなるのか。

Cnは、/Cnにインバータを通せば求められます。 Snは、普通の全加算器と同じ(QnとCn-1のEXOR)です。

クリティカルパスって何ですか?

回路の中で、信号の伝播に最も時間がかかる経路、です。 この経路を信号が伝播するのにかかる時間が、 回路全体の速度を決める要因になることから、 この名があります。

クリティカルパスというのはCnの伝播そのもののことでいいのでしょうか。

RCAの場合は、そうなります。

マンチェスタ型加算器は「Cnの伝播が短い」とういことですが、今のところ、クリティカルパスが最速ということですか?

最速かどうかはわかりませんが、 速い部類に入ると思います。

TGについて、n-ch、p-chの両方を用いるのは動作する電圧の領域を広くするためでしたよね。

そういうことです。

TGを使って作ったEXOR回路の動作が少しわかりませんでした。

EXORのインバータっぽい回路がオフになるのがわからなかった。

けっこう面白い回路なので、ぜひ復習がてらに、 動作を追ってみてください。

EXOR回路が最速かどうかわかっていないとのことですが、それはどういう前提での話ですか。

もしかしたらもっといい回路があるかも・・・ということです。

RCAでSnが遅くなってもCnが速いので全体として速いというのが直感ではわかるが、実際どのくらい速いのですか?

Cnの部分の伝播時間は、実際の回路を作らないとわかりませんので、 作り方しだい、ということですね。
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