第4回分

MCCの欠点は何ですか?

プリチャージの制御が必要なところ、でしょうか。

MCCは実際にどのようなところに使われていますか?

MCCは設計が容易で回路が小さいということは実際にPCで使われているのか?

プリチャージの制御が必要ですが、システム全体の回路規模が大きくなると、 相対的に制御に必要な回路は小さくなりますので、 このような場合は有用そうですね。 実際にPCのプロセッサの中の加算器に使われているかといえば・・・ どうなんでしょう。

MCCのφの制御はクロックでやるだけだから、それほどデメリットではないのでは?と思ったのですが。

そういってしまえば、それまでです。

MCCでどこに電荷がたまるのか?

MOSトランジスタのソース(S)やドレイン(D)、トランジスタをつなぐ 配線が形成する容量が、回路図には描かれなくても、必ず存在します。 このような容量に、電荷がたまります。

MCCでφ=1、Qn=1、/Cn-1=0のとき/Cnの電荷が/Cn-1の方に流れるが、/Cn-1の値が変わらないのがよくわからない。

MCCをつなげた状態で考えるとわかりやすいと思いますが、 /Cn-1=0、ということは、GNDにいたる経路がある、ということですから、 その経路をとおって電荷が放電されます。

MCCは電荷の移動に依存して動作していますが、MCCはどんなに大きくしても大丈夫なのですか?論理演算に電荷の放充電を用いるのは危なっかしいきがするのですが、この直感は正しいですか?

直感的には正しいと思います。 ただ、MOSトランジスタがオフの状態で電荷が逃げない、という 仮定がある限りは、動作には問題はありません。 具体的には、あまりゆっくり動かすと電荷が逃げてしまうのですが、 そうならないように速く動かせば、まず問題はありません。

ダイナミック回路である利点と欠点をくわしく知りたい。

プリチャージ制御が必要なのが欠点で、 少ないトランジスタ数で論理回路を実現できるのが利点、といえるでしょうか。

2の補数は演算結果がわかりやすいので、実際に使われているのがよくわかったが、1の補数やその他の数の表現がどのようなときに使われているのかよくわからない。

減算器において2の補数表現以外の表現は用いられていることはないのか?

1の補数はあまり使われてないということだが、使われるとしたらどのようなところで使われていますか?

2進数の演算に限れば、2の補数だけで十分でしょうね。

M1、M0を制御する回路をどう組み込むのか?

真理値表を書いて、組み合わせ論理回路をつくることになります。

減算器のB'の仕組みがわかりづらかった。

加減算器の拡張の真理値表で{Cn、Sn}の値がなぜこうなるのかよくわからない。

ぜひもう一度復習してみてください。

RCA減算器はC-1を1にするだけでよいのですか?(C0、C1を1にしなくてよいか)

RCA減算器に使われているRCA加算器の途中には、C0、C1などが 桁上げの伝播として働いていて、全体として「加算器」になっている わけですから、これらはいじる必要はありません。

An+/Bnは使い道があるのでしょうか?

残念ながらあまりないでしょうね。

Bn、/Bn、0、1の違いがよくわからない。値は同じにならないか?

例えばBn=0101であるならば、/Bn=1010, "0"=0000, "1"=1111、という 意味です。

加減算器で全てをまかなえるのか?

少なくとも加減算と論理演算はできる、ということですね。

回路機能の拡張による遅延は無視できる程度のものなんですか?

まあそのあたりは、機能の拡張との兼ね合い、ということで。
戻る