第12回分
差動アンプ
Vin+,Vin-が変化すると、理想的にIoutが変化しないのはなぜか?
Vin+とVin-が同じだけ変わっても、その差は変わらないので
Ioutは変わらないはず、ということです。
シングル出力演算増幅器
dBと位相の周波数のグラフの見た方がよくわからない。
それは情報回路第1あたりを復習しませう。
Ccでなぜ高周波での利得がおとせるのかよくわからなかった。なぜ高周波だけに影響するのか?
高周波では、Ccのインピーダンスが下がりますので、
最終段のソース接地増幅回路のnMOSの入力電圧(の変化分)が小さくなります。
また高周波だけが影響、というより、位相が180度になるところでの
利得が1より大きいか小さいか、が問題になるわけで、
一般に位相のズレ(回転)は周波数が高いほど大きくなるので、
高周波で位相が180度になるところに注目する、ということです。
全差動演算増幅器
Vout+,Vout-の上下を逆にするのはなぜか?
習慣上、ですね。
PSRRが大きい理由がよくわからない。
電源電圧が変動しても、Vout+、Vout-が同じように変動するので、
その差である出力の変動はほとんどなくなり、PSRRが大きくなります。
PSRRは具体的にはどんな式で与えられるか?
参考書(「LSI設計のためのCMOSアナログ回路入門」(谷口研二著・CQ出版))をあたってみてください。
シングル出力と全差動を比較したときの利点と欠点は何ですか?
全差動のほうが回路が単純でPSRRが大きくできます。
ただし、GNDに対する電圧、としての出力がほしいときには
シングル出力が必要になります。
電源電圧1Vではだめで2Vならいいとあったが、そのくらい問題なのか?
例えば、の数値ですね。
DAC
容量アレーと抵抗ストリングではどちらが精度を高くしやすいか?動作速度はどちらが速いか?どちらが扱いやすいか?
各DACの長所・短所を知りたい。
回路の作り方しだい、ですね。
3つのDACはどのように使い分けされているか?
ケースバイケース(使う製造プロセスの特長、など)、でしょうか。
ADC
サンプルホールド回路の仕組みがよくわからない。
入力電圧をCの電荷として記憶する、と考えるとよいかと思います。
逐次比較は他のADCよりも動作が遅いのか?
それは次回詳しく。
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