第7回分

CMRRの概念が分かりません。

すぐにはちょっとわかりにくいと思います。 式を丹念に追って復習してみてください。

CMRRの悪化とはどういう状態なのか。

V+=V-としていても、その電圧によって出力電圧が0でなく変わる、 ということですね。

Acmが小さいほど理想に近づくとはどういうことか。またAcm=0となることはないのか。

理想的にはは↑のとおり、V+=V-ならば、常にVo=0のはずなので、 それはAcm=0、と言い換えることができます。 また↓のように、実際のオペアンプではAcm=0とすることは、残念ながら不可能です。

なぜVoの値にVcmに比例する成分が現れるのか。

オペアンプの内部構成から考えると、理解できると思います。 この講義の最後の方で扱いますので、もう少し待ってください。

Acmは何を表しているか。

定義式の通り。復習のこと。

ViのSRが小さすぎると、現実のVoはVnに達しないときがあるのか。

そういうことになりますね。

SRはμSあたり数ボルトとあるが、実際影響はあるのか。

影響、というか、それがよく使われるSRの単位、ということです。

Viの波形が変わる要因は何ですか。

fが大きくなると、Voが急峻な変化を示せないのは何故か。

ωに限界があるのは何故か。

オペアンプの出力が流すことができる電流が少ないと、 負荷のコンデンサを十分に速く充放電できないため、 波形が理想的ではなくなります。 この充放電の速さが、スルーレートを決める要因、ということになります。

(Voの最大変化量)≦SRだと、何故理想的な変化をするのか。また、SRより大きい場合どういう波形が得られるのか。

出力が、そのオペアンプが持っている、出力を変化させる速さの能力の 範囲内なので、理想どおり、ということですね。 それがSRを超えると、出力変化がSRを超える部分の傾き(変化の速さ)が SRで一定となります。

f_PBの式は覚えるべきですか。

スルーレートのところの、波形が理想的となる正弦波の周波数の上限、の式ですかね。 そうであれば、式そのものは覚える必要はないですよ。

理想的な回路の式にするために、どのようなときにどれ(CMRRやSRなど)を使えばいいのか。

一般的にオペアンプの計算は理想と現実の値どちらを使って計算するのか。

まあいまのところ、問題で与えられる、という理解でよいと思います。

GB積の意味が分かりません。

定義式の通り。復習のこと。

GB積は人工的に決定されるのか。またその場合はどのような方法を用いるのか。

オペアンプのAの周波数特性のグラフ、から求めることになります。

GB積=f×AにおけるAの単位は[dB]ではなく[倍]ですか。

あ、補足が必要でしたね。その通りです。

Aが小さくなると回路の特性が理想からずれるのは何故か。

第2回で扱った例題を参照。

入力インピーダンスは実際何が使われており、どの程度影響するのか。

オペアンプの中身の回路構成、によります。 例えばバイポーラトランジスタと呼ばれるトランジスタが入力部にあるものでは、 そのトランジスタのベース抵抗がオペアンプの入力インピーダンスになります。

例に挙げているRC4558、TL071は一般的なオペアンプなのか。

比較的よく使われる、定番のオペアンプ、だと思います。

RC4588のプリントの見方が分かりません。

まずは前回と今回でみていった指標だけでよいので、 読みとれるようになっておいてください。

p-p=振幅の2倍ですか。

正弦波の場合はそうなりますね。

教科書に書かれている残りの4つの特性はよく使うのか。

まあ一般的にはあまり気にしなくてもよい指標、だとは思います。 今後、必要になったときには適宜補足します。

練習問題の理想的なVというのはどういう状態なのか。

どの問題ですかね。 スルーレートのところの話ですかね。 そうであれば、上の方で書いてありますので参照してください。

練習問題1.22の解答が理解できません。

質問にどうぞ。

図1.31の回路だが、信号源からの出力は逆位相なのだから単純に接続して、1本にまとめてからオペアンプに入れればよいのでは?

まあその通りなのですが、第3回の差動アンプのところでも紹介したように、 入力を2本ペアで使って、その差分として信号を送ると、 外来ノイズ(同相ノイズ)を除去できますので、耐ノイズ性の高い 信号伝送方式、ということになります。

授業についていけてないが、特にどのあたりを復習すればその他の復習がしやすくなりますか。

まずは第2回の反転アンプ・非反転アンプから、でしょうね。

並列記号(//)はなんですか?

並列の合成抵抗(合成インピーダンス)をあらわす記号です。 例えばR1//R2とは、R1とR2が並列につながったものの合成抵抗、 つまりR1・R2/(R1+R2)のこと、となります。

●感想

急激に変化するとSRが関係するようだが、正弦波などのように変化し続けるものだとt=0のときより後の正弦波の部分のほうが急激な変化に見えない気がした。

周期関数ですので、定常的に考えましょう。

Ad/Acm=100dB=10-5になってましたが、10+5だと思います。

おっと、失礼しました・・・そのとおりです。

●要望

教科書の例題の難しいと思われる問題を演習としてやって欲しい。

時間との兼ね合いなんですよねえ・・・・ できるだけ善処はします。
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