第13回分

並列比較ADC

回路構造上不可能な気がするが、複数の並列比較ADCを組み合わせることで小規模化を図れないか? たとえば、12bitを4×3bitとか。

それが↓の直並列になりますね。

直並列ADC

Vinを量子化したときの誤差をなぜ再びAD変換するかがよくわからない。

必要な精度に足りない分を、2回目の密変換で求める、ということです。

さらに複数つなぐことは可能なのでしょうか?

原理的にはできますね。

RF回路について

低い周波数に変換しなければならないが、その理由は何ですか?

信号処理をする上で扱いやすいから、と考えればよいでしょうね。

周波数を下げたら、クロック周波数との同期の問題が出てくるのではないでしょうか?

同期回路は周波数変換は行いません。 下げた後の周波数で、またクロックを同期させることになります。

LNA

普通のアンプでRを使っている理由はあるのですか?Lを使えば低雑音でいい気がしますが。

集積回路上では、インダクタ(L)は大きく、また特性のよい(Q値の高い) ものを作るのが困難なため、です。 また周波数が低い信号を扱う回路ではインダクタンスを大きくする必要が あり、特に物理的寸法が大きくなってしまいます。

雑音を減らすためにLを変化させるが、それは自動的にチューニングされるのですか?

?雑音を減らすためにLを変化させる?とは?

Mixer

LO+、LO-って何でしょうか?

ミキサに与える2つの周波数の信号のうちの、 一方(Local Oscillator; LO)の、+側と−側、です。

リングオシレータ型VCO

tdを変えるときにinvの負荷容量は簡単に狙って変えられるものなのか?

キャパシタを接続する/しない、をスイッチで切り替えれば 段階的に変えることは容易です。

invの負荷容量・駆動能力はVcontrolで変えられるのか?

上述のように、負荷容量を連続的に変えるのは、ちょっと難しいです。 電流駆動能力は、電源から流れ込む電流量を制限すればよいので、 電圧制御電流源、つまりMOSトランジスタ単体でできることになります。

PLL

位相比較器の不感帯とは何ですか?範囲は何で決まる、何に依存するのか?

位相比較器の特性上、周波数が近い部分で、検知できない部分、のことです。 位相比較器の回路構成と、その構成素子の特性に依存しますね。

分周器という名前ながら、N・frで周波数を大きくしていましたが、増やすほうがメインか?

分周器を使いながら、周波数を高くできるのがPLLの特長、といえます。 メイン、というより、用途に応じて使い分ける、というところでしょうか。
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