第12回分
■差動増幅器
gmは回路から決まる値か?
トランジスタの構造や物性から決まるパラメータです。
+と-はどのように判断するのか?
出力を求めてみて、引かれるほうが+、引く方がー、ということになります。
■カレントミラー
カレントミラーの精度は、トランジスタによるのか?
基本的にはそういうことになります。
ic1とic2を同じ大きさにするとどうなるのか?
所望の大きさの電流源が得られますね。
ic1が与えられると同じ大きさのic2を流せるとあったが、電流の向きはどうなるのか?
同じ向きになります。
ibはうまい具合に小さな電流が流れるものなのか?
それが(バイポーラ)トランジスタというものです。
■オペアンプ
データシートの見方がよく分からない。
第5回〜第6回を参照してください。
それともデータシートに載っていた回路図のことですかね?
そうであれば、参考程度に見ておくだけで結構です。
オペアンプの中身はこれで全てか?
性能・目的に応じて、いろいろ工夫はありますが、
基本的には同じです。
データシート上で、01と04のトランジスタを無くしても動作するのか?
ダーリントン接続の入力側のトランジスタですね。
基本的には動きますが、電流増幅率が小さくなります。
トランジスタを2つ重ねたものが1つとみなせるのなら、なぜ1つにしないのか?
電流増幅率の大きなトランジスタを作りにくいときに、
2段に重ねて使います。
回路図の端子の丸と三角の違いが分からない。
△、のことですかね。そうであれば、それは正の電源のことです。
オペアンプには、全てに差動増幅回路とカレントミラーが入っているのか
この2つは欠かせないでしょう。
オペアンプの中身を知ると、情報回路を理解する上で、どのように有利になるのか?
中身を知った上で、それができることとできないことを見極められ、
上手に使いこなすことができる、といえるでしょう。
MOSトランジスタを使った場合、どのように変わるのか?違いはあるのか?
細かいところはいろいろ違いがありますが、
おおまかには、似ています。
MOSトランジスタ以外でも等価回路は作れるのか?
バイポーラトランジスタの等価回路は、情報回路第1で扱っていたかと思います。
差動増幅回路とカレントミラーはどうつながるのか?
差動増幅回路の負荷抵抗(上のRc)の代わりにカレントミラーをつなぐことになります。
差動増幅回路とカレントミラーをつなぐには、差動増幅回路のReの代わりにカレントミラーをつなぐだけでいいのか?
↑のとおり、Rcの代わり、ですね。
差動増幅回路とカレントミラーで使われる抵抗、トランジスタに条件はあるのか?
トランジスタの動作点を正しく決めてあげないと、増幅器としては
はたらきませんので、各点の電圧・電流をうまく設計してあげる必要があります。
なぜib<
それがバイポーラトランジスタの性質だから、ですね。
ic1-ic2がオペアンプの入力的なものになるということは、io=ic2-ic1より、-ioという風に逆向きで考えるのか?
そういうことになります。
■その他
トランジスタはどのくらいの値段で買えるのか?
安いものだと単体で30円ぐらい、でしょうか。
回路図記号に出てくる、上向きの△マークは何ですか?
正の電源(つまり電池のプラス側)、です。
データシートはコピーしてもよいのか?
はい、よいですよ。
戻る