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このページでは、LEDを光らすときの必需品、抵抗の描き方を説明します。
集積回路(IC(LSI))のパターンとして使える抵抗はいくつかありますが、今回はpolySi(ポリシリコン)を使った抵抗を作ります。 他にもN-Wellやアクティブ層で、抵抗を作ることができます。
小難しい話を抜きにして設計すると以下のようになります。
このような抵抗は製造工程上既定の厚みを持ち、その幅Wに反比例し長さLに比例した抵抗値を持ちます。また、単位幅×単位長さの切片の抵抗(値)をシート抵抗といい、単位はΩ/□です。オームパースクエアやオームパーシートと呼びます。シート抵抗にW/Lを掛けるとその抵抗値が算出できます。ここではN-Selectで囲っていますので、294Ω/□です。シート抵抗はプロセス仕様書から確認できます。
WはPolyの幅、Lは2つのPolyコンタクトの中心同士を結んだ長さです。ここではW=6μ、L=12μですので、(6μ/12μ)* 294Ω = 0.5 * 294Ω = 147Ωです。(※ Gndに接続しているPウェルは、周辺をシールドして安定させるため)
**注意** 実験中です。確立された手順ではありません。
#define RES 18 ; Resister definition layer.
#define SRES 24 ; Polysilicon resistor layer.
#for (RES & POL) convert (POL) to (SRES) ; Polysilicon Resistor
#for (SRES) make_res (POL) (POL) using 417 Ohm
(最後の「417 Ohm」は今回使用するプロセスにおけるシート抵抗です(こちらはSelectに重なっていない場合の値))
レイヤ18のパターンは必ずコンタクトの中央に掛かるように、また、矩形の2端子の抵抗になるようにしてください(サンプルの端の窄まっているパターンでは抵抗値がうまく設定されません)。