コメントはありません。 コメント/Inkscape?
Inkscapeは、Adobe Illustratorに似たお絵かきツール(フリーウエア!)です。https://inkscape.org/ja/ などからダウンロードできます。Macでも使えますよ。
で、Inkscapeは、本来はお絵かきツールなわけですが、WGexの使い方を見ていただくとわかるように、LSI設計(レイアウト設計)は、基本的には、四角形を描くだけです。
というわけで、Inkscapeでレイアウト設計をしてみたいと思います。 (実例→ http://www.nicovideo.jp/watch/sm24280073 or https://www.youtube.com/watch?v=NN1wNf66vXw)
※ここにおいてあるファイルは、GitHub?にも置いてあります→https://github.com/akita11/mklsi/tree/master/Inkscape
Inkscapeをインストールしておきます。 Inkscape形式のデータからWGexで読めるデータ形式に変換するスクリプトをつくりましたが、これを使うためには、awkというツールが必要です。Windowsな方はCygwinあたりか、このあたりを参考に、Macの方はMacPort?あたりをお使いください(もしかしてMacはすでに入っているのかな?)
こちらのテンプレートをダウンロードしておいてください。
こいつをリネームして、この中のML2というところの色(青)だけ残して、ほかは削除しましょう。
あわせて、Inkscapeのグリッド設定を「6mm」にしておきます。
これは、今回LSIをつくる製造プロセスでは、ML2(上の層のアルミ)の最小寸法・最小間隔が6umなので、そのサイズの正方形を単位として絵を描くためです。
で、さきほどの正方形を、グリッドに合わせて6mm四方のサイズに変形しておきます。
続いて、描きたい絵を読み込んでおきます。ここでは、「ほげ」という文字を書いてみましょう。中抜きにしておくと見やすいと思います。
あとは地道に、ドット(6mm角の青の正方形)を置いていきます。
まずは「ほ」ができました。
で、こいつをfig.svgとして保存したら、こちらのスクリプトを使ってWGexのレイアウトデータに変換します。
使い方はこんな感じ。
awk -f svg2gex.awk fig.svg > fig.gex
これでできたfig.gexをWGexで開くと、たしかにML2層で描いた絵になっています。
もちろんDRCもばっちりです。
いちいちドットを置くなんてめんどいよ・・・という方は、ビットマップ画像をInkscape形式に変換するプログラムを使うと便利です。
詳しい使い方はおいおい書きますが、白黒二値画像をPGM形式で用意してこいつに吸わせれば、Inkscape形式のデータが出力されます。つまりWGexでも使える、ということですね。 というわけで、LSI上に、あんな絵とかこんな絵とかを描けそうですね!
あるいはビットマップ画像から直接WGexデータへ変換する手順も便利ですね→WGexの使い方/ビットマップ画像でお絵かき (2015/1/18:akita)