深圳訪問2019

こんにちは、B4の森屋です。2/27~3/5の深圳訪問について報告をしたいと思います。

まず始めに、今回の深圳訪問において、企業訪問企画を立てて案内してくださった茂田さん、秋田先生に深く感謝申し上げます。さらに、ツアーで私たちの訪問を快く受け入れてくださったM5Stack、Worldsemi、Elecrow、JENESIS、zGlueの企業の皆様に深く感謝申し上げます。また、ツアー参加者の皆様には様々なお話や経験談、就職や転職に関するアドバイス等を頂きました。ここに感謝申し上げます。

ということで中国の深圳に一週間ほど滞在して、様々な企業を見学してきました。

2/27の早朝に日本を発ち、昼頃に香港に着きました。この時点で、リュックの紐が切れて壊れたり、クレカの不具合でお金がおろせなくて手持ちの2万円弱で生活する羽目になったり(その後Zouさんに1万円くらい借金した模様)、飛行機の中で貧血になったりしました…うーん前途多難…。

香港国際空港からはバスと電車を乗り継いで深圳の華強路に到着しました。ちなみに帰りは新幹線で移動しましたが、行きと帰りで違うルートを使っているのに同じカードを使って移動できるのは楽でいいと思いました。オクトパスは有能。

お昼ごはんのマクドナルドでは初めてQR決済で支払いを行いました。深圳では、全ての店でWeChatPayやAlipayのQR決済で会計ができます(現金支払いも一応できましたが若干嫌な顔をされます)。QR決済を日常的に利用するため、また若者が多いこともあってか、至るところで人々がスマホを持っている姿を見かけました。

華強北の電気街の様子。料理の配達バイクが走っていたり、道で子供が遊んでいたりおもちゃ屋の人がドローンを飛ばしていたりした 。それくらい通りが広い。

午後4時から茂田さんによる華強北の電気街ツアーに同行し、広大な電気街の概要を教えてもらいました。ここには電子部品や機器がたくさん詰まっているビルが何ブロックも建ち並んでいて、電子部品が百、千、万の単位で取引されていました。しかし僕たちはそこまでの単位で買えないので、売り手側にはあまり稼ぎにならないのですが1個~10個程度で取引を行ってもらいました。トグルスイッチのように0.2元程度のあまりに安い部品だと『1個くらいタダでくれてやる』と言われたりして(決して自分から値切ったわけではない)、たくさん買えなくて申し訳ないなと思いながらそのお店を後にしました。

ちなみに帰国後、比較のため秋葉原にも行ってみましたが、明らかに規模が小さくて、店の清潔さや商品の精度(詳しくは調べてないがパチモン率は低そう?)くらいしか勝るところがないと感じました。やはり二次元グッズのお店のほうが隆盛しているのか…。

ちなみに今回僕はairbnbの宿に6人(男4女2)で宿泊しました。この宿泊方法のメリットは、宿泊費がホテルより安くなるということです。しかし今回の宿は華強路からかなり離れていたため毎日赤湾~華強路(片道1時間で約6元)を往復せねばならず、移動費は安いためあまり問題ありませんでしたが往復2時間を取られてしまうのが思ったよりも大きなデメリットとなりました。次にairbnbを利用する場合は距離をもっと考慮しようと思います。

2/28からは茂田さんの企業訪問に参加し、M5StackやWorldsemi、Elecrow、JENESISを見学しました。また、別件でzGlueも見学しました。

日本人の見学者は見学後にあまり成果を残そうとしないため(帰国後会社で軽く発表して終わりで、新しいビジネスに繋げたりしない)、深圳の企業としてはせっかく時間を割いた意味がないということで大概の企業は日本人の見学に積極的ではないようですが、今回は茂田さんの人脈力により見学できました。実際日本人は腰が重たくて、新しいものより古いものに固執するところがあるので、すぐに実践に移す行動力を身に着けたいと思いました。

また、どの企業も自分だけのニーズを持って製品を作っており、そして自身の進化すべき方向もしっかりと見つめていました。もうすぐ就職活動する身としては、自分の売りと成長すべき方向を考えるということを彼らから見倣うべきだと感じました。 また、HAXのように新企業が育つ土台がちゃんとあるのが深圳の発展性の秘密なのかなと思いました。

WorldsemiでのフルカラーLEDの製造の様子。画像下部の青い円状の皿に微小な制御用ICやLEDが載っていて(左側の皿には載っているが右側のは既に空になっている)、アームが高速に動いて部品を皿から取ってセットしている。画像右上のスクリーンにより、部品の配置が正しいかチェックしている。
Elecrowにて、注文された基板の型を現地受け取りしたかった…けどクレカの不具合(?)で出来なかった…残念。再トライします
Elecrow訪問後に最寄り駅の地下で夕食(確か13元くらい)。
各席に付いているコードを読み取るとメニューが表示され、スマホで注文して決済した後にごはんが運ばれてくる仕組み。人件費も削減できるし、メニューの聞き取りミスも減るのでとても効率が良い。
日本でもこの仕組みは広まってほしいところですが、現状だとタブレット端末を席に設置している程度で、少なくとも自分のスマホを使う店はあまり見ないですね…。スマホを持たない高齢者が多いことを考えると普及はやっぱりキツイのか…。

ビール会では今回のツアー参加者の皆さんと飲んだり食べたりしながらお話を伺うことができました(自分はビール苦手だったのでクランベリーのお酒を飲んでいましたが…)。

自分は卒論でVR酔いについて書いたのですが、ビール会にたまたま車酔いの研究をしていた方がいて、これだけ人が集まれば何かしらご縁があるものだなと感じました。自分はアンケートによる主観評価でVR酔いを評価しましたが、その方はバイタルを測ったそうで、やはり企業案件だと客観的な評価をメインに据えたほうが良いのかなと思いました。あとやっぱりゲ○吐くまで酔わせないとダメですかね…(被験者のほうを見ながら)

ビール会の会場が近かったので世界之窓に寄ってみました(なお入場料が高くて外側だけ写真を撮って終わった模様)。
ビール会の様子。こんなピカピカしているのは多分彼らが集まっている日だけ。

ビール会では、以前Twitterでバズっていた、一見するとカセットテープだが実はWi-Fiで音楽をストリーミングして、音を磁気として再生機に流すデバイスの作成者さんに会えました。本物を目の前で見て音も聞けたのは感動でした…。ちなみにその方は2度の転職を経験されていて(ネガティブな理由でもポジティブな理由でも)、もしも自分が同じ状況に置かれたら…というときの参考になりました(そもそもネガティブな理由で転職するような事案にならないのが一番ですが…)。

北京ダックと火鍋。
深圳のごはんは基本的に安くて量もあり、とても美味しかったです。
スパイシーな味付けが好まれているのか、唐辛子がよく見られたし炒飯やチキンなどにかけられる胡椒も多かったように感じました。
また素人の感想ですが、中国南部であるため食材の保存性のためか、それとも単に香り付けを意識してなのか、独特な味や香りのするハーブか何かが入っていたように感じました。
レストランなんかだとものすごくたくさんの料理が出てくるので食べきれなくて勿体なく感じるほどでしたが、これは中国では『料理が余るほどたくさん食べて満足してもらう』ことの意思表示であるとのこと(Danさん談)。

今回の旅では、すぐ行動に移すことの大事さ『深圳速度』を学びました。また、海外にて一人で行動することで、自主的に行動することへの自信もついた気がします(自信つきすぎて帰国後東京を2日間くらい観光してしまったくらい)。今回の旅に参加できて本当に良かったです。 さて、基板を注文したりM5StackでLEDを制御したりしますかね…。

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