MFT2020に参加しました

B4の粟津です。

10/3(土)〜10/4(日)に東京ビックサイトで開催されたMaker Faire Tokyo2020に参加しました。

(左)東京ビッグサイト/(右)MFT2020看板

今回、秋田先生の出展のお手伝いとして、研究室からM1の大河さんと私が参加しました。

「自作RISC-VチップLチカとその設計ツール」@MakeLSI:
makezine.jp/event/makers-mft2020/m0189/

しかし、私はLSIについて詳しく説明できないので、主に他の出展を見に行き、勉強してきました。

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特に印象的だった展示は以下の3つです。

1.「En attendant Godot」@Combustion in cage
makezine.jp/event/makers-mft2020/m0010/
・扉を任意の鍵を使って開けると、その鍵に応じた光や音がこぼれ出ていた。
・鍵は先端部分がそれぞれ異なっていた。
・チラ見せすることで、光の色や音から扉の向こうを想像することができた。

2.「Boundary Cubic」@Boundary Cubic
makezine.jp/event/makers-mft2020/m0120/
【Egg lamp】
・卵型の外枠を自由に割って、外形や光の差し込み具合を調節できる。
【Boundary Cubic】
・本物のチョコで3Dプリントしていた。

3.「ピアノ演奏可視化装置”Bright Note”」@West Gate Laboratory
makezine.jp/event/makers-mft2020/m0090/
・鳴らした音の場所から下から上へと、光のラインが上っていった。
・四隅や、上下部分の配線が隠されていた。
・半透明な板を挟むことでぼやけた光となり、見やすかった。
・トリルや連打、音階が上がったり下がったりするときの光の流れがとても綺麗だった。
・リアル音ゲーのようだった。

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次に、2日間にお会いできた人について紹介します。

  1. 佐藤さん
    佐藤さんは、秋田先生の出展のお手伝いとして参加していた方です。私が『メディアアート』に興味があると言うと、佐藤さんはいろいろな出展に連れて行ってくれました。わからないところがあると、わかりやすく説明してくれました。2日間お世話になりました!ありがとうございました!

2.高須さん
高須さんは、昨年、IVRCを勧めてくれた方です。電子工作を始めるきっかけとなった一言だったので、そのときのお礼をお伝えできました。ありがとうございました!

3.白井さん
白井さんは、いつもオンラインで相談に乗っていただいている方です。 初めてオフラインでお会いすることができました。ありがとうございました!

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前乗りも合わせて3日間、とても有意義な時間でした。このような機会を与えてくれた秋田先生、LSIについてたくさん教えてくれた大河さん、 本当にお世話になりました!ありがとうございました!お疲れ様でした。

(左から)大河さん/佐藤さん/粟津/秋田先生

10/3-4 Maker Faire Tokyo 2020に行ってきました

こんにちは。初投稿、M1の大河です。10/3(土)~10/4(日)の2日間で東京ビックサイトで開催されたMaker Faire Tokyo 2020に行ってきました。
makezine.jp/event/mft2020/

 Maker Faire自体は去年のGWごろの5/4-5に、京都では初開催となったMaker Faire Kyoto 2019が初めてでした。今回はVisitor(参加者)としてではなく、Maker(出展者)として、秋田先生のMakeLSI:の出展のお手伝いをさせていただきました。
makezine.jp/event/makers-mft2020/m0189/

 最近はやりのオープンソースなコンピュータアーキテクチャであるRISC-V(リスク ファイブ)を使って、「”Lチカ”をするLSIを実際に作った」という内容です。
 LSIを作ろうとすると、とりあえず莫大なお金がかかります。まず設計するためのソフトウェアを用意しますが、一般の商用ツールを使おうとするとライセンス料が1億円くらいかかります(フル機能揃えた場合)。製造自体も1000万円~くらいです。そんなにお金がかかっていたら、個人的なものを作ろうとしても実質的に不可能です。できたとしても、ミスがあって動作させることができなかったら全部パーです。そのため、失敗しないように設計ツールは十分検証できるよう機能を充実させ、回路の大規模化、微細化、複雑化に対応するためそこまで値段が高くなります。
 これらをもっと一般化するために、設計ツールはフリーのものやOSS(Open Source Software)を使い、製造に関しては大学という教育機関であることもあり、格安でLSIを試作できる工場で生産します。また、産総研でミニマルファブという多品種少量かつ低コストのLSI製造の仕組みを作るというプロジェクトもあり、一応巻き込ませていただいています。このような誰でも実際にLSIが作れるような設計・製造の環境をつくるという活動をMakeLSI:は行っています。

 今回のイベントでは新型コロナウイルスが流行している中、感染の拡大は落ち着いていたものの、オンサイトでの開催(会場での開催)が出来るのか主催者側も非常に難しい決断だったと思います。オンサイトおよびオンラインで開催するという形で準備が進められて、もしオンサイトで出来なくなってもオンラインで開催自体はされるという形でした。結局無事にオンサイトの開催もでき、オンラインの方もYouTubeでライブ放送があったり、Twitterでハッシュタグをつけて作品投稿ができたり、どちらも非常に盛り上がっていました。個人的にはビックサイトも、東京のMaker Faireも初めてで、今回行けて本当に良かったです。

1日目は12:00開始で、開場のアナウンスがあって、スタッフやMakerの皆さんの拍手が会場に響いて、このときなんか一体感というかゾワッとした気がします笑

 会場入り口付近を見てみるとたくさん人が並んでいる… 徐々にMakeLSI:のブースにも集まり始めて、思ったりよりも多く、ほぼ常に2, 3人居るというような感じでした。早速、上に書いたような説明をしてみて、結構皆さん興味をもって、説明したいこと全部を言えるくらい最後まで聞いてくださった方が多かったです。「LSIを個人的に作る」という考え方は一般に浸透していないので、初めて聞く方は驚かれます。また、マイコンといったようなレベルからではなく、その構成部品であるLSIから作るというような、半導体関連の展示はやっぱり珍しいようです。そして何より、説明していて驚いたのが、RISC-Vの知名度。僕が説明していた中で話はそこから始めるようにし、まず「RISC-Vはご存じですか?」と聞くと、9割くらいの方が知っていました。会社で半導体関連をやっているという専門の方もいらっしゃいましたし、中学生、大学生も多かったです。
 世間はこんな状況で、こんなに話したことは最近無かったので、2日目が終わるころには若干声がかれていました。

 ここからは、参加してみた個人的な感想です。僕も電子工作してたりして一応Makerなので、 MakeLSI:のブースには、この前のNT金沢2020にも出した「モバブで動くポータブル電光掲示板」を置いて、MakeLSI:とMaker Faire Tokyoのロゴ、MakeLSI:とRISC-Vのロゴを5秒ごとに切り替えて表示するというのを作って、呼び込みとして使っていました。あと、最近買ったHicarix BadgeやATOM Matrixも。光物は目立つので、展示内容と関係ないですが少しくらいは活躍したかなと思います。電光掲示板の方は文字も流せるので、2日目は自動的に切り替えて文字も流せるように、1日目が終わってホテルに戻った後プログラミング。2日目に会場に着いた後に、作ったプログラムを書き込んだのですが、なぜか再起動ループを繰り返す。前に似た現象にあっていて解決法は分かっていたのですが、それをやるための環境を持ってきたPCに作っていなかったので、そこから始めました。しかし、お昼を過ぎても直せず、1時半過ぎたあたりでもう諦めました。結局、原因は思っていたものと違って、Arduino IDEのバージョンを上げるとすぐに解決し、ちょっとプログラムが間違っていたのでそれを直したらできました。こんな感じで2日目は動かせなかったので非常に悔しいです… ここから学んだことは、「展示するもので作りたいものがあったら始まる前に徹夜してでも作っておく!」 今回はお手伝いで自分の作品の展示じゃなかったので始まってからも取り組めましたが、悲しかったです。また、Twitterで普段見かける方も多く見るので、名刺とか歩き回っている時にもなにか自己紹介できるものをやっぱり作りたいですね。

 もちろん説明するだけじゃなくて、会場も回って2日間で5周くらいしたのですが、その中で一番興味を持ったのが、「わいらぼ(yi lab)」さんの「すうじブロック Su-B1」です。
makezine.jp/event/makers-mft2020/m0060
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 上側側面のボタンを押すと数字や演算子の表示が順に切り替わっていき、ブロックを横一列に並べると赤外線通信で「=」の部分のデバイスが実際に計算をして、そのさらに右のブロックへ計算の結果を表示するということでした。教育というキーワードが入っていたので、「作りたいから単に作るのではなくて、最初からこういうアイデアからを作ろうとしたんでしょうか?」と聞いたら「そうです!」とのことでした。アイデアからそれを本当に作る方はすごいです。ブロックから配線が2本出ているのは電源だということですが、将来的に無線給電式にするそうです。その展示もありました。中身を出して、基板とかも展示されているのも良かったです。

 そのほか書きたいことがいろいろありますが、結構すでに長くなっているので、以下箇条書きで書きます。
・ブースに訪れた人数カウンター作っていたら面白いかも?
・最近、研究室で組み立てたCNC加工機のメーカであるAvalon Techさんも展示されていてお土産もいただきました。(イベントまでもう少し時間があったら基板を作って、LEDパネルがもう1つあるのでそれを作って、プログラム書いて、ブースにも置けたのですが… イベントに出発する前日までいじっていました笑)
・去年はVisitorとして、今年はMaker(お手伝い)として、来年はMakerとして!? 作品を見て回るのも楽しいですが、自分で作ったものを展示して自慢するのもなかなか楽しいです。
・Seeedガチャが500円で有りましたが、1日限定100個。アタリは何かしらのセンサとか開発ボードとか、ラズパイも当たる。ハズレはケース。1日目は1時間もしないうちに売り切れていたからか、2日目は毎時0分に20個ずつとして、整理券も渡されていました。でも整理券をもらっても、時間の前に並んでおかないと先着順で無くなってしまう。行きたかった気持ちが少しありましたが、2日目はほとんどデバックしてたり、説明してたりしたのでタイミングを失いました笑。
・開場の時間と閉場の時間にも会場での拍手がありましたが、この感じが何とも良かったです。ちょっと鳥肌立ちました。
・Maker Faireはやっぱり、目的があって行くというより、「初めて知るもの見るものをまとめて見れる場所」、もっと言えば「見ることになる場所」という感じです。言葉にしにくいですが、自分で見たからこそ意味があって、行った結果どう思うかが面白さにもつながるんじゃないかと思います。
・Makerで展示されている方は一貫したテーマで作っていて、それを続けられていることがすごい。僕は何か作るとき、作りたいものというより、部品があってそれを使って作りたいものというように考えるので、ずっと何年も続けられている方を見ると本当にすごいなと思います。
・一緒にお手伝いしてた方や今回のイベント知り合った方から「熱弁してた」みたいに言われたので、嬉しいようでちょっと恥ずかしい気持ちもありました笑
・感染症対策はしっかりありました。入場口でのアルコール消毒、検温、検温した人の管理(シールが名札に貼られた)、展示物も手で触れれるようなものをできるだけ少なく、それでもインタラクティブにしたい作品は、これはTwitterで書いている方がいたのですが、フットコントローラーを置くなどされているMakerも多くいらっしゃいました。
・秋田先生から以前お会いしたときにいただいたTシャツを着ていたのですが、これを気に入った方がいらっしゃって、今も売ってあるのでそれの紹介をすることにもなりました^^;

 以上、MakeLSI:のブースは秋田先生、お手伝いで、佐藤さんとB4の粟津さんと僕の4人で対応しました。お疲れさまでした!

IVS 2020 Fall Bangkok参加レポート

こんにちは。M1の井上です。 少し前の話ですが、研究活動の合間にInfinity Ventures Summit(以下IVS)というイベントにスタッフとして参加してきました。 その報告を書きたいと思います。

参加した経緯、目的

まずIVSについて説明します。 IVSとは、

Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット、以下IVS)は主にインターネット業界のトップレベルの経営者・経営幹部が一堂に集まり、業界の展望や経営について語る、年2回の招待制オフサイト・カンファレンスです。」(公式サイトより)

www.ivs.events/homejp

です。

カンファレンスは2日間開催され、その間でインターネット業界の経営者たちが、トレンドについて講演やディスカッションをしたり、またはその場で新しい投資を求めてピッチが行われます。

このイベントは完全招待制のため、誰でも参加できるわけではありません。
しかし、スタッフとして参加を申し込み、面接を通過すればカンファレンスの運営などを手伝う代わりにこのイベントに参加できます。

IVSは年に2回、春と秋に開催されるのですが、実は2017,2018年の冬は金沢で開催されていました。

僕は2017年の秋のときに初めてスタッフとして参加したことがあったため、今回のバンコク開催では面接なしでスタッフとして参加することができました。 IVSはこれまで国内で開催されていたのですが、昨年の2018年の春に台北に海外にも進出し、今回のタイは2度目の海外開催でした。

主にIVSから用意されるイベントのコンテンツは3つあります。
1.テーマごとによるセッション
2.IVS launchpadというビジネスピッチコンテスト
3.ネットワーキング
です。

今回僕がIVSに参加した主な目的は2つあります。 1つは、変化の早いインターネットやスタートアップといった業界の最先端の動向をキャッチアップすること。 もう1つは、今回は海外での開催であるということで、海外でのスタートアップの様子を見ることです。

スタッフとしての動き

今回僕はスタッフとして参加しました。
IVSでは開催前日を0日目として、0日目の夜にweclome partyと呼ばれる前夜祭のようなものが開催されます。
スタッフはその準備も兼ねて、0日目の昼に集合でした。

welcome partyの会場

2年前に金沢で開催された際には、スタッフでもガッツリ運営に関わり、参加されるゲストのガイドや誘導をしながら、パーティなどにも参加し、ネットワーキングをしました。
今回は会場がバンコクということもあり、現地のスタッフが主な進行の手伝いをしていたため、日本からのボランティアは10人と少数精鋭だったのに加え、仕事の内容も適宜日本人への対応といった内容でした。
1,2日目も当番制で受付の手伝いなどをしながら適宜日本人のゲストの応対などを行いましたが、合間を見てセッションの聴講やネットワーキングを行い、僕の目的を十分に果たすことができました。

セッションの様子
セッション会場の外のホワイエでは常に交流が行われていました。

セッションの内容

今回IVSでスケジュールされたセッションは以下の通りです。 僕がこのうち聴講できたセッションの要約を以下にまとめます。

・中国では、知財戦略をしっかりととっており、ドローンやAIのモデルといった特許や知財で儲けるスタートアップも多いが、日本ではそういった知財領域でのマネタイズはあまりみられない。
・5Gにより、クラウドへのアクセスが高速化するため、クラウドの流れはどんどんと加速し、ネットワークのアクセス先ですべて処理する、社会全体の知性となるシステムが加速するだろう。
・タイでは大企業の意思決定が早く、その決定に対して現場が従順に従うという文化がある
・タイにおいて、スタートアップするにあたって、事業は成長させやすいが成長過程は描きにくい、あるいはエグジット先少ないという問題がある。
・まだまだタイにおいてはVCや資本提携を増やす必要がある
・タイでも大企業の技術開発は専門性を高めており、ものづくりは得意な文化がある
・タイに限らず、大企業のニーズとして、は時間を買いたい、スタートアップで時短したいという意図や、技術や製品はあるけど、それをどう使えばいいのかわからないとというものがある。
・インターネット黎明期のような雰囲気があるのが、大麻や宇宙といった新しい産業の登場がみられる。

ピッチコンテストであるIVS LaunchPadの様子

感想

今回のIVSは大変実りがあるものとなりました。
その一番の要因は、日本からのスタッフが10人と少ないことにあると思います。 スタッフ間の交流もよく行えましたし、参加者との交流も十二分に行えました。
ビジネスにおいて市場で優位な場所を確保することを「ポジショニング」といいます。 今回僕が行ったこともそれに近いと思います。

タイで3日間の平日に来れる社会人の方は多くありません。
しかも、意識の高い学生であってもタイまで行く人は少ないと考えました。
この予想はあたっており、しかも「学生特権」をだいぶ活用することができました。
集まった社長さんは「学生」というだけでいろいろな話を聞かせてくれたり、「起業に興味がある」という気持ちだけで、みなさんよくしてくれ、国内外問わずいろいろな人からインプットを得ることができました。

そんな人やセッションとの中で僕が感じた2つのトレンドがあります。
1つは、地理的なトレンドです。スタートアップの中心地はシリコンバレーから始まり、中国の上海や深センなどに動きました。 それが今度はインドに注目が集まっています。 そして、起業家の中にはその先に控えるアフリカを見据え、移住を始めている人もいるという話を聞きました。 アフリカなどはまだ基本的なインフラがないなかでインターネットやスマートフォンといったデバイスの普及が進んでおり、ATMを導入するよりもデジタル決済を普及させた方が合理的だという状況だそうです。
2つめは、業界のトレンドです。 これまでにあった単純な情報メディアやマッチングといったスタートアップは今回、耳にしませんでした。 例えば物流といったリアルなものが絡んだり、セキュリティに特化したり、フィンテックやIoTといったインターネット×〇〇のようなものが多くありました。 さらに、インターネットの次に来るものの議論があったりと、WEBサービスが高度化・複雑化していると感じました。 学生起業などで出たアイデアが大きく育てていくのは少し難しいような雰囲気を感じています。

最後に、英語の重要性についてです。 僕は英語は苦手な方ではありませんが、それでも今回のカンファレンスではビジネスの話が出たりして、少し大変でした。 セッションの内容は理解できても、ネットワーキングの時間に海外の方と話すときに、自分の興味や思っていることを流暢に伝えられずもどかしい思いをしました。
逆に言えば、日本人として英語ができないという同じハンデを背負っているからこそ、そこを乗り越えていけば海外というブルーオーシャンにて上手な「ポジショニング」ができるのではないかと思います。 これから英語を一層磨いていこうと思います。
海外に出る日本人が少なく、まだ気軽に出れる今だからこそ、僕は海外に出よう、そう思ったカンファレンスでした。

終わりに

改めて、今回はとてもいい刺激とインプットを得ることができました。 援助をいただいた金大起業部(仮)には大変感謝しています。
もし今後もこのように行きたいカンファレンスなどへの交通費の援助があると、学生としてはとても助かると思います。
今回はありがとうございました。

はこだて未来大学にてミーティングをしてきました

M1の井上です。
2019/11/28-29にて、公立はこだて未来大学にお邪魔し、ミーティングを行いました。

はこだて未来大学のキャンパスは大きなドームのような大きな建物が一棟あり、その中に講義室や研究室などがありました。

「なるべく壁がないようにしている」ということで、研究室といっても部屋ではなくて仕切りで区切られたスペースであったり、教員室の壁もガラス張りであったりと、金沢大学や他の大学とは違った構造に驚きました。

今回、はこだて未来大学の岡本誠先生を訪問し、
・岡本研究室のゼミへの参加
・自身の研究の進捗発表とディスカッション
を行いました。

僕は専攻が情報系ということもあり、これまで学会やゼミでは工学系の発表を聞くことが多かったです。
今回の岡本先生の研究室はデザインの研究室ということもあり、普段あまり目にしない分野の研究発表を聞かせてもらいました。

例えばまちづくり関連の研究や、色彩に関する研究などがあり興味深かったです。

もちろん工学系、技術を用いた研究をしていた学生さんもいました。
はこだて未来大学ではデザインの研究室に所属していても、工学系の先生方から指導してもらうことができるようで、いろいろな視点から自分の研究を詰めてもらえるようです。
金沢大学では基本的に指導教員の先生と一緒に研究をすすめるので、このような体制も新鮮でした。

僕も興味の幅が広いほうなので、いろいろな先生方とのディスカッションができる環境はすごく嬉しいと思いました。

その後自分の研究を発表して、学生さんから意見をいただいたり、先生からコメントをいただきました。
ありがとうございました。

余談ですが、冬の北海道は初めてでした。
寒さは覚悟していたものの、毎回屋外に出るたびに感じる寒さはやはりいつもよりもだいぶ強かったです。

それでも五稜郭が美しく、函館山や海などの自然に囲まれ、美味しいラッキーピエロなどがある函館の街や環境はとても魅力的に感じました。

EC2019に参加しました

B3の粟津です。

EC2019に参加させていただきました。初めての学会でとても緊張しましたが、準備から発表まで楽しんで取り組むことができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。 B3で学会に行けると思っていなかったのでとても貴重な経験ができ、とても嬉しく思っております 。今回、一緒に作品を作り上げてくださった秋田先生、白井さん、井上さん、相田さんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

私たちは、”AugmenteDoor :扉を開ける動作のメタファに基づく映像提示システム ”と題しまして、ドアノブ型デバイスとARシステムを用いて、扉を引いて、扉の向こう側の世界を覗くというワクワク体験を実装しました。 デバイスを秋田先生、unity、通信面を井上さん、動画を相田さんと私という分担で作品を作っていきました。unityにはとても苦戦し、白井さんというunityのプロに何度も助言をいただきました。

はじまりは、別の”IVRC”というコンテストからでした。2,3月に参加させていただいた深圳ツアーで高須さんに”IVRC”というコンテストを紹介していただきました。興味があったので、同じく深圳ツアーに参加していたB3の相田さん、M1の井上さんに声をかけ、出場することを決めました。また、秋田先生がお手伝いしてくださるということで、とても心強かったです。IVRC2019に応募したのですが、残念ながら書類審査不合格となってしまい、来年のIVRC2020に向けて頑張っていくつもりでした。しかし、秋田先生が「学会に出してみたら。」とおっしゃってくださり、EC2019に出展することに決めました。

IVRCへの準備期間も含めて、5,6,7,8,9月の5か月間活動しました。毎日かなり濃厚な時間でしたが、終わってしまうとあっという間だったなと感じます。unityがなかなかうまくいかず、苦しんだこともありましたが、出発前日に無事デバイス・システムともに無事に完成して本当によかったです。

学会では、口頭、デモともに発表させていただきました。口頭発表での質疑応答では、質問にうまく回答できず、悔しい思いをしました。これは、経験が力になるときいたので、これを糧に次はしっかり回答したいです。あとから聞いた話ですが、ちょうど自分が発表するときがほかの発表時間より人がいたらしく、たくさんの専門家たちに発表することができ、なおかつ、意見や質問をいただけてとても素晴らしい経験ができました。

口頭発表

デモ発表では、台風の影響で中止になりかけたり、デバイスが壊れたり、ARグラスのレンズが取れたり、unityのbuildがうまくいっていなかったり、QRを印刷した紙が反射してQRが読み込まれないなど、ハプニングがいっぱいでしたが、なんとか扉を引く体験をしていただけて本当に良かったです。また、たくさんのアドバイス、ご意見、感想をいただくことができました。これらを踏まえて、これからさらに体験の質をあげたいと思っています。

デモ発表

発表以外にも、懇親会やワークショップを通して、たくさん勉強させていただきました。これを糧に、次回のIVRC、ECともにまた参加したいと思います。

余談ですが、懇親会でぷよぷよeスポーツのプレイヤーに選ばれて、久しぶりにぷよぷよをしました。結果的には2勝1敗で負けてしまいましたが、おもしろい実況とともにぷよぷよができて楽しかったです。

ぷよぷよeスポーツ


2019.9.20~9.22 [EC2019]

相田美遥です。
EC2019参加してきました!

3日間(20.21.22日)開催されて、私たちの発表は2日目でした。
1日目は、他の発表者の講演を聞きました。普段聴く機会がないので、とても興味深かったです。ゲスト講演のMontBlanc Picturessss様の話が特に面白かったです。企業のもの作りの流れを知ることができてよかったです。MontBlanc Picturessss様が体験のフローチャートを何を作品を作るの前に書いていたので、今度やってみたいと思いました。

2日目は、論文発表をしました。発表者は私ではないのですが、自分のことのように緊張してしまいました。無事に発表できてよかったです。

2日目は講演終了後に立食会があって参加してきました。普通に講演を聞いているときは誰とも関わることができなかったのですが、立食会で他大学の学生さんや大人の方々と話すことができて、よかったです。とても楽しかったです。

3日目は、私たちのデモ発表でした。
論文発表を聞いて来てくれた人がたくさんいました。色々な人にたくさん助言をもらったので、今後に生かしたいと思いました。

今回、台風が3日目に直撃して開催が危ぶまれましたが、無事デモ発表もできたのでよかったです。
自分の作ったものを色んな人に体験してもらう事は今までなく、(むしろ辛口コメント来たら怖いなとか思ってたんですが、それよりも)アドバイスをもらってより良いものが作れる可能性が生まれることに感動しました。
今度反省会をして、AugmenteDoorをより良いものにしていきたいと思ってます。また頑張っていきます!

EC2019へ行ってきました

M2の中川です。

EC2019という学会で九州大学大橋キャンパスの方まで行って発表してきました。台風が来ていて最終日の開催が危うかったのですが、何とか発表できてよかったです。

自分のテーマに関して口頭発表ではかなり質問が来ましたが、どの質問もこの分野の専門家ということもあってレベルが高く、自分の研究の弱みを認識できました。B4の時の学会発表では質問が来ると「げっ」という印象を持ちがちだったのですが、今回は色んな意見があり、興味を持ってもらえているということは、自分の研究にも可能性はあるんだと感じ、詰めの甘さを感じるとともに嬉しかったです。自分の価値観もこの数年間で変わったんだなと思いました。

デモ発表は初めてだったのですが、無事に終えることができてよかったです。質問や意見もたくさん頂いたので、これからの方針は迷っていますが、吟味して進めていきたいと思います。

他の発表では、1日目の中京大学の濱川先生の研究室の発表2つが個人的にとても面白く、懇親会で話そうと思って、そこの学生の方に声をかけいろいろ話をしました。案出しの時点でボツになるものも多いらしく、研究室のやり方にも色々あるんだなと思いました。(もちろん、どれが良い悪いという話ではなく)

今回の学会は発表全般の分野的にも、自分が得たフィードバックもすごく参考になり、全体的にとても面白かったです。来てよかったです。

深圳のEMS企業JENESISでインターンさせていただいてきました

先日深圳を訪れた際、お願いをして、EMS(組み立て受託)会社のJENESIS社で、1日だけですがインターンをさせていただきました。

JENESIS社は、比較的小ロットの電子機器の設計から量産(組み立て)までを日本クオリティで行う会社で、日本人の藤岡淳一さんが経営されています。最近は話題の翻訳端末「ポケトーク」の量産もされています。藤岡さんご自身とJENESIS社の話は「「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム」(インプレスR&D)に詳しいのでぜひご参照ください。

お世話になったのは、タクシー向けの決済タブレット端末の組み立てラインです。中身はAndroidタブレットに、各種電子マネーやクレジットカードの決済や携帯回線を通した広告などの表示機能をもつ端末です。

今回お世話になった組み立てラインで組み立てているタブレット端末

基本的には組み立ては流れ作業で行われ、組み立ての工程は細かく分割されて個人に割り当てられ、部分的に半自動化されている工程もあります。私が担当したのは、端末の裏のクリップ部分の組み立てでした。当然ながら工場の方は全員中国人で、英語ができる方はほとんどいないのですが、最初にリーダー(?)の方から作業の指示を受ける際には、実物で手順を説明してもらえるので、だいたい理解できます。個人的に少しだけ中国語の勉強(といってもNHKラジオ中国語程度)をしているのですが、ピンの「長いほう」と説明を受けるときに「长个 (zhang ge)」と言われたのが聞き取れた(たぶん)のはちょっとうれしかったです。

まずはクリップ本体に、向きに注意しながらバネをはめる。

最初の1時間くらいで、クリップにバネをはめていきます。

クリップをとめるピンを刺して、折り曲げて固定する。

続いてこのクリップをタブレット本体に固定するピンを曲げる作業をしていきます。説明を受けて理解はしつつも、最初はなかなかスムーズにできないのですが、数個分終わるまでにはコツをつかんで、スムーズにできるようになりました。こういう作業ごとのコツは、個人の裁量の範囲でできますし、マニュアル化しにくいと思われるので、作業がスムーズに進むように個人で工夫することは大事ですし、それができることも大事だと思いました。今回は他の人の作業の様子をじっくり見るほどの余裕はなかったのですが、このようなマニュアルに載っていない工夫は、みなさんがされているんだと思います。またJENESIS社の量産の性格上、組み立てる製品を切り替えることが多いので、製品ごとに組み立て工程を一人分に分けて、その中で個人の工夫で効率をあげていく方法はよい方法だと思いました。また前の工程から部材を渡される時間に多少ばらつきがあって、ときどき、部材がなくて作業したくてもできない待ち時間が出てしまうことはやむを得ないのだと思います。それでも今回の作業では、待ち時間はかなり少なかった気がします。ちなみに前の工程で少し部材がたまっているときに、前の方の作業を少し手伝おうとしたことがあったのですが、「それは私の作業」と断られました。自分の作業、という誇りに加えて、下手に他人がやると、責任の所在があいまいになるということもあるのかもしれません。

ときどきリーダー(?)の方が後ろで見ていて、問題がないかチェックしていて、不十分なところがあれば指摘されます。

作業は、2時間半ぐらいごとに休憩や昼食休み(1時間)と夕食休みをはさんで、ずっとこの作業を続けます。前の工程の人も、休憩時間が近づいてくると疲れてくるのか、部品をはめない状態で部材を渡されたりしますが、休憩が終わってからは、自分でも気分一新で効率が上がる気がします。やはり気合だけで乗り切らずに、適度な休憩は大事ですね。

全体を通して、みなさんとても集中して作業をされていて、労働に関する意識の高さを強く感じました。お世話になった日は、目標数が高かったのか、22時までの操業だったのですが、夕食後も作業のペースは落ちることはありませんでした。

ちなみに休憩の時間になると音楽が流れるのですが、みなさん切り替えがとても早く、一斉に外へ出て行って、お茶を飲んだりトイレに行ったりスマホを見たりしていました。また風習なのか昼食は素早く終えて仮眠をいる方も多くいました。休憩をうまくとることは、作業の効率にとても大事ですね。

あともう1つ気づいたのは、不良品に対する対処でした。組み立て後に電源を入れて起動し、初期設定をする、という工程を担当するときがあったのですが、ときどき(1%くらい?)、起動しない端末があります。そのときは、その端末をファームウエア書き込み工程にまわして、再度ファームウエアを書き込んでから動作チェックをします。今回は1台だけ、それでも治らない端末があったのですが、いろいろな人が出てきて、直流電源をつないだりテスターで計測したりしながら、その端末はリペア(修復)工程にまわっていったようでした。単に不良品としてはじいて捨ててしまうのではなく、なんとしてでも有効活用する姿勢が、当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、とても勉強になりました。

今回のインターンで量産の現場を、少しでしたが体験させていただいて、現場の皆さんが高いクオリティで製品を組み立てている、つまり形のあるものへと仕上げていく過程を間近でみることができました。デジタルデータだけの世界ではない、形のあるハードウェアに特有の現象を意識しつつ、またそれを安心して任せつつ、ともにハードウェアという形にしていく過程に、今後も向き合っていきたいと思います。

(写真提供:菊地仁さん)

細かい作業は老眼にはなかなかしんどかったです・・・(笑)

(秋田)

再び深圳に行ってきた

M1の中川です。昨年も行きましたが深圳にまたまた行ってきました。

あの美味しい炒飯再び
昨年時計を買ったお店。東京土産を持っていきました。
覚えていてくれて良かったです。

さて、今回はMakerFaireのためではなく、企業見学のために行ってきました。

訪問させていただいたところでとても印象に残った所を2つ紹介します。

前回は、代表的な深圳に関する本である高須さんの本と藤岡さんの本を読んでから行きましたが、今回は新しくハードウェアハッカーを読んできました。

JENESIS

工場で 1日のインターンシップを体験させていただきました。

ポケトークを組み立てている工場で、自分はタブレットのファームウェアを更新したり、タブレットの組み立てや起動の確認、金具の取り付けなどをしていました。

作業服を着た自分

ハードウェアハッカーではchumbyの基板組み立て工場の食事が出てきました。

その食事がとてもおいしそうで豪華だったので自分は工場での食事を楽しみにしていましたが、工場が移転直後ということで工場での社食は食べられませんでした。ですが、生産部の経理の方が昼ご飯と夜ご飯をごちそうしてくれてとても美味しかったです。本当にありがとうございました。ごちそうさまです。

インターンシップが終わってみるとクタクタでしたが、一緒に働いていた女の人はピンピンしていました。美味しいご飯さえあれば何でもできるというパワーを感じました。

他に全体を通して感じたこととして、作業をしているうちに自分の動きが最適化されていくのを感じて、人間の慣れってすごいなと思いました。最後のほうには自分の担当した作業で10秒くらいの暇ができたとき、次の作業も同時にこなし、次の人の負担が少しでも減るようにして全体の流れがスムーズになるよう心がけていました。どのようにより効率的に多く組み立てを済まし、生産数を増やすか考えるのが面白かったです。

隣の女の社員さんとずっと作業していたので仲良くなったのですが、もう会えないと思うと、終わった後少し寂しかったです。

今回の旅行で個人的に一番印象に残り、勉強になりました。藤岡さん貴重な体験をありがとうございました。

zGlue

ベンチャー企業のzGlueさんに行ってきました。

Smart Fabricという製品が主力で、カスタムSoCが安価で作れ、しかも配線がFPGAのように自由に変えられる点において新規性のあるすばらしい技術でした。

半日でしたが真摯に英語で説明してくださり、貴重な資料を見せていただきありがとうございました。

最後に…今回の旅全体を通して

今回、茂田さんや色んなメイカーの方が中心となって色んな企業へ行き、深圳にもまた行けたので感謝の気持ちでいっぱいです。今回詳しくは書きませんでしたが、WorldsemiさんとM5Stackさんからは製品をいただきました。Elecrowさんからは発注した基板を作っていただきました。このような機会は本当になかなかないことだと思います。いただいた製品で何か作ってみようと思います。

本当に充実していたツアーでした。就活で来るか悩みましたが、来てよかったと思います。ありがとうございました。

深セン訪問2019(B4井上)

こんにちは。B4の井上です。
先日、2/27から3/5の一週間で中国の深センに行ってきました。

僕が深センのことを今年度の始めごろ、秋田先生や研究室の先輩から聞いて初めて知りました。
そのころは「何やら電気街がすごい!」というくらいの認識だったのですが、その後僕は中国の話をいたるところで聞くようになります。
・決済は電子マネーしか使えない?
・深センはイノベーションの街
・第二のシリコンバレー?
今回の深セン訪問は僕にとって、これらの話を実際に自分の目で確かめに行くという裏テーマを持っていました。
深センの勉強には藤岡淳一さんのこちらの本を読みました。

結論を先に書くと、深センにつくといい意味で裏切られました。
まず、僕は中国では電子決済しか使えないという話をきいたのですが、これは半分本当で半分ウソでした。
お店で現金を出せば、支払いはできます。
しかし、お見せ側にお釣りの用意がなかったり、個人間のお金のやりとりでは電子決済が便利すぎるなど、圧倒的に電子決済が便利すぎるのです。
実際、ほとんどの人が現金を使っていませんでした。

また、深センは思っていたよりも広く、聞いた話の中では電気街しかないのかと思っていたのですが、それ以外のも歓楽街や観光スポットなど、同じ街の中にたくさんの色がありました。

そして、一番感じたのはここがごちゃまぜの街であるということです。
これについては最後にまとめとして書きたいと思います。

1日目

深センの旅を時系列順に振り返ってみます。
初日は日本から香港を経由して移動電気街HQBへ移動しました。
僕は国外は久しぶりだったので、少し不安だったのですが、新幹線や地下鉄、バス、そして街の雰囲気などは日本とほぼ変わりなく、驚いたのを覚えています。
香港では英語が通じたのですが、深センではほとんど英語が通じず、困りました。
圧倒的にアルファベットが少なく、お店のメニューを見ても全く想像がつきません。
この日の夜に1人で夜ご飯を注文したのですが、写真を見ても材料がわからず、特にオプションの有無など全くコミュニケーションが取れなくて困りました。
しかし、スマホの翻訳機能などを使ってなんとかしました。
以前どこかで「インターネットがあれば僕らはどこへでも行ける」という話を聞いたのを思い出し、実感しました。

僕が最初に目にした深センの光景。
思っていたよりも日本に近かったです。
宿へ向かう道での風景

2日目

2日目はM5stackを見学しました。
「スタートアップ」というとどうしてもアメリカや日本のイメージが僕の中で先行していたので、それ以外の国のスタートアップを見るのはとても刺激になりました。
たとえ言語や国が違っても、「誰かの課題を解決したい」「役にたちたい」「一発成功したい」そういう思いは共通なのだと感じました。
実際今回はツアーの参加者の方々はM5stackを使って作ったものを持っていったのですが、そのときに見た社長さんの嬉しそうな顔がとても印象的です。
自分が作ったプロダクトを使ってもらえるスタートアップ、その幸せが伝わってきました。
午後は茂田さんに案内していただいて、電気街を回りました。
昨日1人で散策したのは電気街の一部だったことに驚愕しました。
本当にものすごい数の商店がありました。
ここで気づいたのは、子どもを連れて来てる商人が多かったのと、お昼ご飯をお店のカウンターや店内でそのまま食べている商人が多いことでした。
ここは日本と違うのだなと感じました。
茂田さんのお話で、これだけたくさんのお店がやっていけるのは不思議であることと、深センでは廃りが早いということを聞きました。
藤岡さんの本の中で「中国人は合理的だ」という内容がありましたが、こういうお店の流行りなどでもそういう合理性が出ているのだと思いました。
終わってから僕はDJIの旗艦店へ向かいました。
DJIの旗艦店はOCTハーバーという公園の中にあったのですが、ここはすごくキラキラした公園で、日本では味わえない雰囲気を楽しめました。
僕が少し前に想像していた中国とは思えない光景でした。

HQBの街。遠くには自然が見えます。
OCT HARBOUR

3日目

3日目LEDを作っているworldsemiを見学させてもらいました。
午前中に会社や製品のことを説明していただいたあと、お昼に食べ物をご馳走になるという中国式の歓迎を受けました。
個人的に面白かったのは、worldsemiの説明ももちろんですが、ツアー参加者の方の解説が面白かったです。
ツアー参加者の方々にもこの分野の専門家の方々が多数おり、その方の解説を聞くと製品のことをもっとよく知ることができました。
worldsemiのあとは、elecrewという会社へ行きました。
ここは自分で設計した基盤を作ってくれる会社です。
僕は今回初めて自分で基盤を設計しました。
そして本来はそれを日本に送ってもらうのですが、今回のツアーではそれを現地で受け取りました。
その簡単さに驚きました。
elecrewを使えば、日本にいながらでも工場がなくても基盤を作ることができます。
実際に使ってみるまではそのイメージがついていなかったのですが、実際に自分で設計して受け取ると、そのすごさを感じました。
そしてその時、M5stackやworldsemiに関しても、何か作っていけばよかったなと反省しました。
worldsemiの会場で隣になった方が「どんなに簡単なものでも作るのと作らないのではえらい違い」とおっしゃっていたのですが、このときに本当にそうだと感じました。
M5stackとLEDは「時間がない」と言い訳してしまったのですが、elecrewに関してはやってみて本当に良かったですし、次からは時間がないなりにどんな単純なものでも作るようにしようと思いました。

worldsemiの説明会を聞かせていただきました。
ELECREW

4日目

4日目はJENESISにてインターンをさせていただきました。
僕が本で読んだ藤岡さんの現場を体験させていただけるということで、とても楽しみでしたが、「本気で現場を知れるインターン」と覚悟していたので少し不安もありました。
実際に僕が体験させてもらったのは、「ポケトーク」という製品を箱詰めする作業です。
ここでは、僕は一緒に働いた女工たちの力を目の当たりにします。
日本で使っているだけでは知ることができない生産の現場を知れました。やってみて本当に良かったです。
僕も日本でスマホケースや電子機器をよく購入します。
しかし、それはほとんど機械で作っているのだと勝手に誤解していました。
実際は人がシール貼りや箱詰めなどを人力でやっていたのです。
どんなに優れた電子機器でも、その裏には人がいるんだなと思いました。
休憩をはさみながらですが、夜22時頃までひらすらに同じ作業を繰り返します。
1日のノルマを伝えられるわけでもないのですが、周りの女工さんたちは一生懸命に仕事をこなしていました。
「彼女たちは何者で、どうしてここまで毎日働けるのだろう?」そう疑問に思いました。
僕はこんな単純作業をしたことがなかったのでなかなか大変でした。
彼女たちはこれをほぼ毎日やっていると思うと、本当にすごいと思いました。
JENESISの現場の力、生産力に脱帽しました。

インターンしたJENESISの工場

5日目

5日目午前中は深センの東にある老害へ行ってみました。
昨日までの工場や電気街とは変わって、繁華街でした。
そこには僕らが日本で目にするような外資ブランドやデパートが並んでいました。
同じ深センの街ですが、地区を移動するとこんなに多様なスポットがあるのに驚きました。
歩いている女性を見ても、昨日の女工たちとは雰囲気が違いました。
昨日は働いている姿しか見ていないのでもしかしたら休日は違うのかもしれませんが、老害を歩いている女性は身につけているものも高そうなものが多く、メイクもしっかりしていました。
そして、老害では駅でホームレスの男性からお金を乞われるという経験をし、これほどたくさんの人たちを「中国人」、そして「深セン」とパッケージ化して考えることに無理があると感じました。
午後からは高須さんの案内で深セン博物館へ行きました。
深センの歴史を見ながら、「深センの何がどうすごいのか」その疑問が解消されました。
僕は旅行で観光というと観光スポットしか行かなかったのですが、今回深セン博物館に行って、外国の歴史をその国の内側から知る楽しさを感じ、良いものだと思いました。
深セン発展の鍵はタイミングにあったのだろうと思います。
革命の影響で困窮していた地区を特区に指定し、国が力を挙げて深センにリソースを投下しているころにインターネットの普及やスマホが普及が重なり、たった数年でここまで発展したようです。
博物館のあとは書店に行きました。
以前にも秋田先生から話は聞いていたのですが、実際に行ってみると、たくさんの人が書店で立ち読み(実際は床に座り込んで読んでいました)をしていました。
高須さんの「勉強は裏切らない」という言葉が印象的でした。
僕も彼らに負けないよう、勉強しなければ、そう思いました。
夜には早稲田ビジネススクールの牧先生のゼミと合同で北京ダックをいただきました。

短期間での成長に驚きました。
書店


6日目


6日目BYDへ行きました。
BYDでは日本語でとても丁寧に案内してもらいました。
とても上手な日本語にも驚きましたが、それと同時にきっと日本の顧客がたくさんいるのだろうと感じました。
エンジンなどのことは正直専門でないので、詳しい話はわかりませんでした。
しかし、ここでは初めて電気自動車を運転させてもらいました。
その静かさに驚きました。

それからash cloudへ行きました。
ash cloudはスマホケースなどを製造している大規模な工場でした。
鋳型の製造から箱詰め、配送までを一括で管理していたのですが、驚いたのはその管理のシステムです。

QRコードを使うことで生産状況や次に製造するべき製品、進捗などを自動で管理していました。
「スマートファクトリー」ともいうべきそのシステムはとても合理的でしたが、個人的な所見としては、コンピュータシステムによって「人」という労働力が分散されている様子は少し怖くもありました。

そしてその後にJENESISのオープンデーに参加させていただきました。
藤岡さんとお会いすることができたので、先日感じた女工さんに関する疑問を質問してみると、
「彼女たちは出稼ぎに来ている女性たちで、親御さんたちに仕送りをしたり、JENESISは福利厚生や対応を良くしているので頑張ってくれている」
という回答をしていただきました。
この労働形態は日本にいては目にすることのない形だったので、とても納得するとともに勉強になりました。

試乗した電気自動車
ASH CLOUD

最終日

最終日は再び電気街に行き買い物をしました。
そして日本に帰ってきました。

ごちゃまぜの街、深セン

このような日程の中で僕がずっと感じていたのはやはり「ごちゃまぜ感」でした。
最初に感じたのは初日に入った食堂での盛り付けでした。
そのお店ではレーンに沿って、欲しいものを注文する形でした。
日本では、食べ物の種類ごとに盛り付けをします。
でも、このお店ではそうではなく、山のように盛り付けられました。

このことを考えていると、思えば深センではいろいろなところにごちゃまぜがあります。

観光スポット、繁華街、電気街、工場、あらゆるものが深センの中にはありました。

その街ごとに、日本よりもすごいような光景もあれば、日本でいう昭和のような雰囲気がある光景もありました。
街を見ると、車、徒歩、自転車に加えてバイクやセグウェイのような乗り物など色々な乗り物が混在しています。
それだけでなく、自転車はIoT技術で相乗り化されており、タクシーはスマホで呼びます。

屋台やストリート・パフォーマンスといった昔ながらの光景ですが、その決済歩法は電子マネー。

工場のなかでも、女工さんという日本ではもうあまり見ない職業の人がいるかと思えば、彼女たちは土日はスマホでYoutubeを見ます。
また、同じ工場でも、実は生産の管理はシステムで行われていたりすることもありました。

このように、一見昔のように見えるものと新しい技術がしっかり結びついてるのはとても興味深いと思いました。
そのごちゃまぜは深センの発展のなかで生まれた必須なものであり、イノベーションの土壌を作っているではないかと個人的には予想しています。

この街の今後がとても気になりました。
そして、この街がとても好きになりました。

最後に

最後に、今回のツアーでは本当に多くの学び・体験をすることができました。

様々な手続きをしていただいた秋田先生を始め、ツアーを企画していただいた茂田さん、高須さん、インターンを受け入れていただいた藤岡さん、中国の企業の方々、そしてツアー参加者の方々に心から御礼を述べたいと思います。

本当にありがとうございました。