2013/11/5~7に仙台で開催された、「第30回センサ・マイクロマシンと応用システムシンポジウム」に、招待講演を依頼されて参加してきました。
このシンポジウムは、いわゆるMEMS (Micro Electro-Mechanical System)に関する研究発表があつまる場ですが、実はこのMEMS関連の学会は、複数あります。実際、今回のシンポジウムも、次の3つのシンポジウムが合同で同じ会場で同じ期間に実施している、という形態をとっていて、プログラム編成や予稿集がそれぞれ別々で、極めてまぎらわしいです。MEMSという分野が、さまざまな分野にまたがる学際的な性格が強いためだと思います。
- 第30回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム(電気学会)
- 第5回「マイクロ・ナノ工学シンポジウム」(日本機械学会)
- 第5回「集積化MEMSシンポジウム」(応用物理学会)
この中の「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムの中で、電子情報通信学会 集積回路研究会(ICD)連携で1つ「集積回路とセンシングシステム」というセッションが企画されていて、そこでの招待講演を依頼されてきました。
タイトルは「ユーザ参加型センシングシステムの可能性」(発表スライド→スライド)で、半導体の進歩の裏付け・指針となってきたムーアの法則とそれが生んだマイコンという概念、そして、従来の公共事業に依存しがちな大規模センサネットワークシステムを、センシング技術・電子回路技術を幅広く民主化してのユーザ参加型のコミュニティで構築する、というMakersムーブメントにもつながるスタイルの社会の可能性について考察してきました。なかなか旧来の産業構造にどっぷりつかっている方々には、すぐには受け入れられないかと思いますが、地道に活動していきたいと思います。
実はお隣の北川研(MeRL)のM1真田君もポスター発表をしていました。
さて、シンポジウムが終わった後、恒例(?)の電子パーツ屋めぐりを少ししてきました。
こちらは、仙台オーディオパーツセンター。口コミ情報では、「一般的な電子部品はだいたい手に入る」とのことだったので、フツーのパーツ屋を想像していたのですが、まったく違っていました。
ほとんどの部品がほこりをかぶっているような、時間がとまっているような部品屋さんです。あまりもうけにこだわらない、おじさんの趣味でやっているようなお店でした。並んでいる部品が古いこともあって、「お宝」がありました。
こちらは、インテルの昔のCPUのi8080のセラミックパッケージ品。ビンテージCPUコレクターとしては、かなりのレアものです。ちなみにお値段525円。
ほかにもいりいろ見繕ってきました。左のほうはインテルのi4004(世界初のマイクロプロセッサ)に近そうなにおいを感じて、とりあえず購入(各525円)。調べてみたら、SRAMでした。右側は、エレキットの保守部品ですが、調べてみたら音源ICとしてはビンテージもののようです。(定価900円とのことですが、古いから450円でいいや、とのことでした。そんな感じの値段設定のお店です)
以前、未来大にいたころ、仙台にも住んでいた木村先生が、「仙台って、ロゴとかデザインすると、だいたい三日月マーク(伊達政宗が頭に着けているマーク)になるんだよね」と言われていたのですが、確かにたくさんいました。
こちらは、仙台のマスコットの「むすび丸」。口のところはおにぎりのノリだそうです。(口から何か垂れ出ているように見えなくもない)
こちらは地下鉄の駅にたくさんいる「リーモ」。
こちらはJR東日本のマスコットのようです。
他にも街中の街灯も三日月っぽい形をしていたり、よっぽど好きなんだなー、という感じです。(まあ金沢も、「百万石」に関連するものがすごく多いので、どっちもどっちですけど)
仙台空港は海に近く、3.11のときも滑走路に津波が押し寄せる映像をみたことがありましたが、実際ここまで津波が来たんだそうです。2mくらいでしょうか。離れるところに住んでいると忘れてしまいがちですが、震災の記憶は忘れてはいけませんね。
こちらはお約束の牛タン。炭焼き以外にも、いろんな食べ方があるようです。
(秋田)