ACE 2013@オランダ

Hi everyone,
Today, I would like to share some information from ACE (Advances in Computer Entertainment) conference which Akita sensei and I participated from 12th November to 15th November, 2013. It was hold in Bad Boekelo, Enschede, the Netherlands. The famous old Bad Boekelo saltwater bath and hotel have made way for a comfortable conference location, situated in the varied landscape of Twente between fairytale forests and picturesque villages. Bad Boekelo is located in the east of the Netherlands, near Enschede and the German border

2013/11/12から15にかけて、オランダのエンスヘーデ(Enschede)という街にあるBad Boekeloというところで開催された、ACE (Advances in Computer Entertainment) conference に、秋田先生といっしょに参加してきました。Bad BoekeloはTwente地区にある古い風光明媚な温泉地で、おとぎ話にでも出てきそうな森の中にあります。Bad Boekeloは、オランダの東のほうのEnschedeの近くで、ドイツとの国境の近くにあります。
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Overall, the conference is about Entertainment, so many papers and demonstrations which were submitted in this event related closely to people relaxing, especially children amusement. In the conference, some special events were hold in between two oral presentation sections. I’d love to share those events to you.

この学会は、エンタテインメントに関するもので、遊びや子供のおもちゃなどに関する論文やデモが多数発表されます。今回の学会期間中には、口頭発表セッションの合間に、3つのスペシャルイベントが企画されていましたので、それについて紹介したいと思います。

1.The first one is “Overkill Retro Gaming Room”. Many games were setting up in this room and anyone can play traditional games using play station controllers such as Mario, fighting and other games. More precisely, many monitors were embedded in two walls in this room like the pictures below. While someone were playing, the others were watching. I thought all our lab members will be very exciting about this room caused I saw many of you joyfully played games like those.

1つ目は”Overkill Retro Gaming Room”です。マリオやストリートファイターなどのいろんな(レトロな)ゲームが置いてあって自由に遊べるようになっています。モニタ(CRT)は2面の壁に絵のように埋め込まれていて、誰かがプレイしているときは他の人がそれを見ている、という感じです。ウチの研究室のみなさんもハマるんじゃないかと思います。

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2.The second one is “Game Competition”. There were some games introduced in this competition, but I did not really understand the motivation of all those games. However, after talking to presenters, I was really fascinated the game, called Pac-lan2 – the Resurrection, the second prize in this competition.

2つ目は、”Game Competition”です。どんなモチベーションかはわかりませんが、このコンペ向けに開発されたいくつか(たしか5つ)のゲームが展示されていました。発表者の人の話をきいてみて、”Pac-lan2-the Resurrection”というゲームがとても気に入りました。(コンペでは2位でした)

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I describe this game in general. Every player has a smartphone (running iOS or Android) with specific application – Pac-lan2. In the application, there is a map with many different check points corresponding to the GPS information in unique geogra-phy. Certainly, the application has a capability to be configured by users because its operations depend on the GPS information. After setting up all the information, players must follow the map to reach check points (it looks like the “treasure hunt” game). At the specific checkpoint, there was a device which has an ability to connect with smartphone and enable the next step in the smartphone for players. They have to find all check points to find the right destination.

このゲームの概要は、各プレーヤは専用アプリ(Pac-lan2)を入れたスマホ(iOS or Android)を持っていて、地図上にいくつかのチェックポイントがあり、プレーヤはGPSを頼りにチェックポイントへ向かいます。チェックポイントにはチェック用の装置があり、そこでチェックすると次のチェックポイントが指示され、そこへ向かいます。そうやって最後のチェックポイントまでいったらゴール。

The game is quite simple, I think. However, the philosophy of the game is very interesting: recently, people tend to spend a lot of time to use smartphones. This may affect our health due to lack of daily activities. Using this game, people not only enjoy using smartphone, but also do some exercises when they involve the game such as running and looking around to find check points.

ゲームはとてもシンプルなのですが、考え方はとても面白いと思いました。最近はスマホを使う時間が長くなってきていて、運動不足になりがちなのですが、このゲームでスマホを使いながら運動もできて、しかも周りの景色にも目を向けることになります。

3. The third sections is the most interesting one: the demonstration event.
In this event, there are 28 demos and 16 posters. I am really sorry that I did not have enough time to see all the demos and posters so I just summarize some of them that I like the most.

3つ目は、一番面白かった、デモセッションです。ここでは28件のデモ展示と16件のポスター発表がありましたが、すべてを見ることはできなかったので、その中から面白いと思ったものを紹介したいと思います。

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The authors use the ultraviolet LED to attack the downside of Crocs or any shoes like the picture above with different shapes. When the kids wore those shoes and walked on the white panel, it created the different shapes which depends on the ultra-violet LED.

これは、クロックスなどのクツの裏面に紫外線LEDを埋め込み、紫外線が当たると色が変わるペンキを塗ってある床の上を歩くと模様が足跡のように写るものです。

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The authors use Arduino board connect with servo motors and mini load cells combining with an application running in computer. There were two strings in the picture. When player 1 pulls the string in the left, the basket will move to the left to catch the white falling balls and vice versa for the right side.

これは、Arduinoにサーボモータとロードセル(荷重センサ)をつないでPCに接続したもので、画面上に2本の糸が表示されています。2人のプレーヤがそれぞれの糸を引っぱると画面内のカゴが左右に動き、上から降ってくる白いボールをキャッチする、というゲーム。

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In this application, the authors created a device can read the music note like above pictures. The left hand side picture, they used the camera to read the picture which was drawn in the paper, based on the camera, the software could also played the music we drew on the paper. The right hand side picture, they used the small device which included sonar receiver and sonar pen. When we used the sonar pen to draw music note on the paper, the application received the information and rendered in the computer. We could use the pen to point any note and the computer would make a sound corresponding to the pointed note.

こちらは、楽譜を読み取るデバイス。最初のほうはカメラで紙の楽譜を読み取り、画像処理で認識して演奏します。もう1つのほうは、超音波受信機と超音波ペンからなるシステムで、超音波ペンで紙の上に音符を描くと超音波受信機でそれを読み取ってそれに対応した音が鳴る、というものです。

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This application simulates the water bottle. In the picture, I poured the water from the bottle (certainly no water in the bottle) and inside the bottle with acceleration sensor, speaker and servo motor created sound and vibration as the same when pouring the water. Something like that.

こちらは、水の入ったビンを模擬するシステム。水が入っていないビンから水をそそぐ動作をすると、ビンの中の加速度センサとスピーカ、サーボモータでそれに応じた音や振動が発生して、水を注いでいるような感触を味わえます。

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This device uses Aduino mega 2560 combined with pressure sensor and RF transceiver chips. When people stepped on it, the random different colors blinked until it created a specific color. I did not know the mechanism how they make a final decision to choose the color. There were many different devices like this one in the picture above. The game rule: people must step on the different devices to make them in same color. This was just the first version game because the authors have been focusing on the infrastructure. It means that they want to create a good device with many support, then they will think about the impressive application.

こちらは、ArduinoMega2560と圧力センサ、無線通信機が入っているデバイス。人が乗ると特定の色(どうやって決めているかはわかりませんでした)に変わります。これと同じものがいくつかあって、これを使って、デバイスの上に乗って同じ色にそろえる、というゲームをします。このデバイスはあくまでもインフラで、いろいろな用途に使えるように汎用的なものをつくった、とのことでした。

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Akita-sensei and I was staying in the campus of University of Twente, it is beautiful and peaceful campus. I also took some pictures when we walked through the campus in the early morning.

秋田先生と私は、広くてきれいなTwente大学のキャンパスにあるゲストハウスに泊まっていました。こちらは、朝のキャンパスの風景です。

(Nguyen)(翻訳:秋田)

いしかわ夢未来博2013

毎年この時期に、産業展示館で開催される「いしかわ夢未来博」、今年も出してきました。今年は研究室だけでなく、モノづくり実践プロジェクトとその作品の紹介も兼ねていってきました。

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モノづくり実践プロジェクトの「上を向いて歩こう」の和傘も出展。実はこの和傘、折りたためないので、広げたままの状態で支えながら運搬。

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会場では子供たちに人気でした。

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同じくモノづくり実践プロジェクトの「色を音に変えるデバイス(irone)」も出展。こちらも子供に人気でした。やはり音が出たり光ったりするものは、人気です。

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モノづくり実践プロジェクトからはもう1つ、化学の実験器具の欲しいものを自作しちゃう(そして製品化しちゃう)という、まさにMakersを実践している「Labware Reform」も出展。

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恒例のマイコンペも。今年は5作品。去年は2日間展示で全滅でしたが、製作者のスキルが上がったのか、今年は幸い1個も壊れませんでした。

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毎年のことですが、マイコンペのほうは、ときどきプロっぽい方(?)が来られて、かなり深いお話をされていかれます。

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一方、今年も製作ワークショップを開催しましした。今年は、身体拡張・感覚代行デバイスの研究に関連して、こんなものを作ってみました。

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部品点数は少ないのですが、思ったより時間がかかって、だいたい1時間ぐらいで完成「はなれて「触る」マシーン」として、面白い使い方や改造などの情報交換のページをつくってみした。ユーザ参加型の展開ができるといいな、と期待しています。(あと製作に必要な全データも公開しています)

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あと個人的には渾身のひとネタ。「LED点滅(Lチカ)を全力でやってみる」というテーマで、LSI試作サービスのVDECで(研究上の)自作LSIを作るときに、「Lチカのためだけの回路」を設計し、自分でワイヤーボンディングもして「Lチカ」をやってみました。CMOS 0.18um、リングオシレータと分周器(T-FF)で、約1Hzの点滅をしています。「マイコンやプリント基板のように、LSI技術も民主化されて一部の特権階級のものでなくなったときに、世の中は変わる」という理念を実践してみた例です。こちらの続報はまた追って。

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展示に協力してくれたみなさん、お疲れさまでした!

(秋田)

「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム

2013/11/5~7に仙台で開催された、「第30回センサ・マイクロマシンと応用システムシンポジウム」に、招待講演を依頼されて参加してきました。

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このシンポジウムは、いわゆるMEMS (Micro Electro-Mechanical System)に関する研究発表があつまる場ですが、実はこのMEMS関連の学会は、複数あります。実際、今回のシンポジウムも、次の3つのシンポジウムが合同で同じ会場で同じ期間に実施している、という形態をとっていて、プログラム編成や予稿集がそれぞれ別々で、極めてまぎらわしいです。MEMSという分野が、さまざまな分野にまたがる学際的な性格が強いためだと思います。

  • 第30回「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウム(電気学会)
  • 第5回「マイクロ・ナノ工学シンポジウム」(日本機械学会)
  • 第5回「集積化MEMSシンポジウム」(応用物理学会)

この中の「センサ・マイクロマシンと応用システム」シンポジウムの中で、電子情報通信学会 集積回路研究会(ICD)連携で1つ「集積回路とセンシングシステム」というセッションが企画されていて、そこでの招待講演を依頼されてきました。

タイトルは「ユーザ参加型センシングシステムの可能性」(発表スライド→スライド)で、半導体の進歩の裏付け・指針となってきたムーアの法則とそれが生んだマイコンという概念、そして、従来の公共事業に依存しがちな大規模センサネットワークシステムを、センシング技術・電子回路技術を幅広く民主化してのユーザ参加型のコミュニティで構築する、というMakersムーブメントにもつながるスタイルの社会の可能性について考察してきました。なかなか旧来の産業構造にどっぷりつかっている方々には、すぐには受け入れられないかと思いますが、地道に活動していきたいと思います。

実はお隣の北川研(MeRL)のM1真田君もポスター発表をしていました。

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さて、シンポジウムが終わった後、恒例(?)の電子パーツ屋めぐりを少ししてきました。

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こちらは、仙台オーディオパーツセンター。口コミ情報では、「一般的な電子部品はだいたい手に入る」とのことだったので、フツーのパーツ屋を想像していたのですが、まったく違っていました。

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ほとんどの部品がほこりをかぶっているような、時間がとまっているような部品屋さんです。あまりもうけにこだわらない、おじさんの趣味でやっているようなお店でした。並んでいる部品が古いこともあって、「お宝」がありました。

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こちらは、インテルの昔のCPUのi8080のセラミックパッケージ品。ビンテージCPUコレクターとしては、かなりのレアものです。ちなみにお値段525円。

 

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ほかにもいりいろ見繕ってきました。左のほうはインテルのi4004(世界初のマイクロプロセッサ)に近そうなにおいを感じて、とりあえず購入(各525円)。調べてみたら、SRAMでした。右側は、エレキットの保守部品ですが、調べてみたら音源ICとしてはビンテージもののようです。(定価900円とのことですが、古いから450円でいいや、とのことでした。そんな感じの値段設定のお店です)

以前、未来大にいたころ、仙台にも住んでいた木村先生が、「仙台って、ロゴとかデザインすると、だいたい三日月マーク(伊達政宗が頭に着けているマーク)になるんだよね」と言われていたのですが、確かにたくさんいました。

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こちらは、仙台のマスコットの「むすび丸」。口のところはおにぎりのノリだそうです。(口から何か垂れ出ているように見えなくもない)

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こちらは地下鉄の駅にたくさんいる「リーモ」。

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こちらはJR東日本のマスコットのようです。

他にも街中の街灯も三日月っぽい形をしていたり、よっぽど好きなんだなー、という感じです。(まあ金沢も、「百万石」に関連するものがすごく多いので、どっちもどっちですけど)

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仙台空港は海に近く、3.11のときも滑走路に津波が押し寄せる映像をみたことがありましたが、実際ここまで津波が来たんだそうです。2mくらいでしょうか。離れるところに住んでいると忘れてしまいがちですが、震災の記憶は忘れてはいけませんね。

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こちらはお約束の牛タン。炭焼き以外にも、いろんな食べ方があるようです。

(秋田)

 

 

 

Maker Faire Tokyo 2013に出展しました

2013/11/3,4に日本科学未来館で行われたMaker Faire Tokyo 2013に、川上・河崎・小島・笹田がマイコンブとTechnoAltaで展示・参加してきました!

我々のスペースは未来館3階エスカレータ昇って正面かつ常設展の出入口も近く、さらに無料ゾーンということで沢山の人に見ていただくことが出来ました。

・マイコンブの展示
マイコンペ作品と秋田先生の作品を展示していました。好奇心旺盛な子供から、プロの方まで沢山の人に、これは何だと興味を持っていただき大変嬉しかったです。ただ、モノの数が多いので一つ一つ説明していると手が回らないことも…2013-11-04 10.20.56

 

 

 

 

・TechnoAltaの展示
冷蔵庫を開けると喋るひえミクや、光る衣装などを展示していました。こちらもかなりの人が興味を持って色々とお話をしていました。今後の展開に期待大です。
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ほんとにエスカレーターの目の前、お誕生日席でした2013-11-04 16.39.13

 

 

 

 

暗くなると光物がさらに綺麗に
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そして、未来館の1F,7F,隣のタイム24ビルにも多くのスペースがあってどこも大盛況でした。
回れる時間は限られていたので、全部を見ることは出来ませんでしたが、興味をそそられるものが多く、良い刺激になりました。

その中で個人的に気に入ったもののごく一部を…

こちらは、ブラウン管を使ったオシロスコープを改造して、時計やカレンダーを表示していた作品。
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こちらは東京の地下鉄網を表現した作品
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楽器を演奏するロボットバンド「Z-MACHINES」 DSC04962_original

 

 

 

 

 

 

他にもたくさんあったのですが、ちゃんと写真をとってませんでした…
きっと他の方がまとめてくれ…

私は初MFTでしたが、様々な分野でモノづくりをしている人たちが一同に集まっているだけですごいですし、それぞれが作り上げたものもまたすごいものが多く、ただただ圧倒されていました。今後自分がどうしていくかを考える良い機会になりました。

・おまけ
初日のみ見られたバベルの塔(コードの長さ不足解消策)
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(河崎)