久しぶりにShenZhen行ってきました

こんにちは、秋田です。2017年11月に、学生4人を連れて、MakerFaireShenZhen2017にあわせて、一週間ほどShenZhenに行ってきました。(彼らのblogエントリと重複しそうな内容は端折ってありますので、彼らのblogエントリとあわせてご覧いただければ幸いです。→吉村小瀬中川吉田

思えばShenZhenは、4年前に香港に行ったときに30分だけ行ったのが最初(そのときのblog)で、これはちゃんと来なければと思って3年前に学会にあわせて高須さんがアレンジされた観察会(第2回ニコ技深圳観察会)に参加し(そのときのblog)、2年前のMakerFaireShenZhenに行って以来になります。その後もShenZhenの動向は気にしつつも行く機会がなかった(つくれなかった)のですが、高須さんの「メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。」を読んだり、いろいろな方のお話を伺っているうちに、いろいろと大きく変わっている途中のShenZhenを見ておかねば、と思って、今回また行ってきました。

香港には20年前、イギリスから中国に返還される直前に行ったことがあります。そのときに買ったガイドブックに載っている地図がこちら。

まだShenZhen側はまだ埋め立てられていない海が広く、紹介文では、地下鉄もまだ通っていないが香港への玄関口として発展が始まっている、と書かれていました。まさかそのときには、こんなに香港経由でShenZhenに行くことになると思いませんでした。ShenZhenは明治維新と高度経済成長が並行しているような進化が、まさしく「深圳速度」で進行中です。

↑2年前(2015年)に行ったときに買った交通カード(ShenZhenTong)の裏面の地下鉄路線図

↑今回(2017年)の地下鉄路線図。たった2年でだいぶ路線が増えています。

さて、まずはMakerFairShenZhen。

本業のMakeLSI:の展示。メインは、レイアウト図とLチカLSIのLチカだけ、というとても地味な展示です。

↑おまけ(?)で、コースターも少しだけ頒布していました。ちなみに、この「の」がかわいい、という声をよく聞きました。中華圏では「日本語っぽい文字」として人気があるらしいですね。

こんなミネラルウオーターもありました(Gからはじまる名前でしたが、「の」にしか見えない)

最近中国では、QRコードを使ったスマホ決済がよくつかわれているとのことだったので、コースターの代金受け取りのために、自分のQRコードを印刷して持って行きました。結果はこれが大活躍で、売れたコースターの代金の大半はこれで支払いを受けました。WeChat(微信:LINEのようなチャットアプリ)のアカウント内の中に財布(WeChatPay)があって、スマホのアプリでこのQRコードをスキャンし、支払金額を入力すれば支払い完了。逆に、市中のお店のほとんどには、このQRコードが貼ってあって、自分が支払うときは、そのQRコードをスキャンして支払い画面をお店の人に見せて支払い完了、となります。何よりQRコードだけなので、お店側の手間が少ないのがいいですね。(ちなみに↑のQRコードをスキャンすれば、私にWeChatPay送金できます。投げ銭歓迎です(ぉ))

このQRコード決済の普及と相まって、sharing economyがかなり普及しています。これは傘。そのほか、ofoやMobikeなどの自転車(市内いたるところに自転車がおいてあり、QRコードで認証して解錠して乗り、好きなところで降りて施錠して乗り捨て。30分で1元ぐらいなので、歩いて10分くらいの距離だと、自転車を使いたくなってしまう)も。ただ故障した自転車も多数見かけたので、壮大な社会実験を(民間が)行っている、というところでしょうか。

(写真提供:TTさん)

↑ちなみにこの展示では、噂の「ブルーリボン」をいただけました。地味な展示でしたが、ある意味評価をされたということで、個人的にはとてもうれしかったです。

さてMakerFaireShenZhen全般では、2年前の前回はスタートアップの製品紹介のような完成度の高いものが多かった印象だったのですが、今回は、MTMやNTにある(あった)「アツい思いから、面白いから、作ってみた」というものが結構増えた印象です。

↑こちらはお隣のブースの方ですが、カーボン素材で竹馬のようなフィン付きの道具をつくり、それで水上を歩行する(水上漂)おじさん。ヤバい。しかもこれで起業をするんだそうです。まじか。こんな感じで、いい意味で「ヤバい」展示がけっこうあって、見ていて楽しく、そして居心地がよかったです。

(写真提供:TTさん)

MakerFaireShenZhenの期間中、高須さんの呼びかけで、現地入りしている日本人を中心に100人近くが集まるオフ会がありました。その際、高須さんにご紹介いただいた、OpenSourceHardware界の有名人、Bunnieさんと少しお話させていただけました。ついでに、彼が作ったChumby(世界で最初にShenZhenで量産されたOpenSourceHWらしい)を持っている人が、私を含めてこの会に3人いて、それを喜んでビールをおごってくれました(左はスイッチサイエンスの金本社長)。ちなみにそのChumby、先日の研究室の掃除のときに、危うく学生に捨てられそうになって、あわてて止めたのでした。

さてMakerFaireのあと、かつての「ニコ技深圳観察会」の後継(?)として、HighTourがあり、抽選だったのですが、幸い参加させていただけたので、丸三日間、いろいろ見学してきました。ここでも、学生さんたちのblogエントリと重ならない話を。

3年前の観察会のときは、Seeedの工場はだいぶ郊外にあったのですが、いまはだいぶ中心部、産業集積新都心の南山にありました。Ajail試作センターは相変わらずのきれいでコンパクトな、量産機械と手動作業の組み合わせ。

↑個人的にはスルーホール部品の足に溶けたはんだを塗る機械をはじめてみました。なるほど。

↑世界中のMakerの味方、FusionPCBA(基板製造+部品実装)。その工程の進捗状況が大きなディスプレイに表示されていて進捗が一目瞭然。「売上金額」も刻一刻と変わっていました。

↑つづいて郊外(ShenZhen空港のもう少し北)のプリント基板工場。ここは半年前の今年4月から稼働開始なのだそうですが、設備は古めでした。3年前の気になった、労働環境の悪さ、例えば素手で、基板を固定してある竿をエッチング液槽に浸す、などは、それほど変わっていないようで、ちょっと心配でした。ちなみに見学したここは、SeeedのFusionPCBの提携工場ではないそうです。

続いてプラスチック成型工場で金型を作るおじさん。職人芸ですね。

このプラスチック成型工場の隣では、CNC工作機械も生産されていました。

実はこの1日目、当初の予定では、藤岡さんが経営されているEMSサービスのJENESも見学予定でした。3年前の見学でもお世話になったのですが、その後どう変わっているのか、とても興味があって楽しみにしていたのですが、前日に急にキャンセルになってしまいました。残念・・・訪問は改めての機会にしたいと思いますが、その藤岡さんが、ご自身のご経験などから「「ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム」という本を書かれていますので、さっそく読んでみたいと思います。

二日目は、主にMakerのためのスペース。最近はShenZhenでは、自発的につくられたものから行政主導のものまで、たくさんのMakerスペースができているそうです。

↑こちらはSeeedも運営しているx.factory。会員制(会費は月7000円くらい)の工房で、DMM.akibaのような感じでしょうか。

↑もう一つはZeroLaboで、ギークが集まるMakerSpaceっぽい雰囲気でした。「トラブルもMakeする」

3日目は、ハードウエア専門のアクセラレター(スタートアップ企業を募集して集中的に合宿して育てるブートキャンプのようなところ)であるHAX(3年前に見学に伺ったときはHAXLR8Rという名前だった)。今回の見学は短時間でしたが、工具や工作機械がそろった工房から、少量ながら製品を製造する部屋まで。

↑HAXの入り口には、HAX卒業生の会社のロゴが並んでいるのですが、つい先日購入した基板プリンタのVolteraもありました。前回おじゃましたときは、(半分冗談で)「(HAX卒業生の会社の)製品を持ってる?何個?」と聞かれていたので、「うん、もってる。1個だけど」と心の中で思っていました。

この日の夕方には、HuaQiangBeiにあるSEG Maker Spaceで、高須さんと、東大の伊藤亞聖先生のトークがある、とのことだったので、香港に移動する前に行ってきました。高須さんのお話は、NT金沢などでお聞きしている内容もありますが、いつも新しい発見があります。また伊藤先生は初めてお会いしたのですが、経済学者として、現代中国での産業構造について研究されている中から、MakerムーブメントとShenZhenの関係にも注目されていて、積極的に情報発信をされています(ご著書「現代中国の産業集積―「世界の工場」とボトムアップ型経済発展―」を早速読ませていただきたいと思います)。こちらも経済学者としての視点からのお話で、新しい視点を多数いただけるお話で、おなかいっぱいになりました。少しずつ消化していきたいと思います。

さてShenZhenといえば、電気街のHuaQianBeiなわけですが、部品のみならずガジェットの問屋としても、札束と空のカバンをもって行きたいところです。

↑こちらは、さきほどビールをおごってくれた、Bunnieさんの本 “The Essential Guide to Electronics in Shenzhen”。HuaQianBeiのSEGビルの2Fで、Arduinoなどを売っているお店(実は意外と少ない)をやっているMJさんのお店で買いました。300元。

↑こちらは、スマホやタブレットのお店が集まるビルで、「えらく細長いスマホだな」と、半分ネタとして、店頭で電源も入れずに、100元くらいで買いました。あとで電源を入れてみてびっくり。全面タッチパネル単色ディスプレイ(たぶんOLED)の、フィーチャーホンでした。メール送受信に加えて、WeChatもできるみたいです。Webブラウザ機能はないけどデュアルSIMっぽいです。前出のBunnieさんが、12ドル携帯電話の話を書かれているのですが、この電話機は、タッチパネル・OLEDディスプレイで同じくらいの価格です。このような、人件費も地価も上がっているのに、安価な製品をつくれるエコシステムが成り立っているShenZhenの仕組みは、いろいろ興味深いです。特に標準ハードウエア(ボード)である公板(Gon Ban)(例えば高須さんの記事などが詳しい)は、ピーター・ドラッカー(「もしドラ」のドラッカー)が「汎用品を組み合わせて多様な製品を量産する、新型の大量生産」と呼んだ産業形態そのもので、それがShenZhenとその付近の地域でエコシステムを形成しているのは、とても興味深いです。

さて、以下、閑話休題。

↑ShenZhenは食べ物が安くておいしくて、個人的にはとても居心地がいいです。このチャーハンで10元くらい。しかもうまい。

↑3年前にもいった、ShenZhen郊外の大芬(Dafen)油画村(高須さんの記事)も、少し行ってきました。あいにくの大雨だったのでゆっくりとは見ていないのですが、相変わらずでした。

さて帰路にShenZhenから香港に入ると、急に老人が増えたような気がします。別に香港がそれほど高齢化社会というわけではなく、ShenZhenが若い人が多すぎるわけですけど。で、その香港の安宿、今回が2回目なのですが、知らないとなかなか難易度高めです。

↑入口は、ビルの隅の、住人しか入らなさそうな入り口。ここから入って狭いエレベーターで20階ぐらいまでのぼると、集合住宅の一部屋を、薄い壁で6部屋くらいに区切ったところがホテル。ホテルといってもおばちゃんがラーメン食べてました。部屋はきれいで静かなのですが、さすが人口密度の高い香港。トイレとシャワーはこんな感じ。まあ慣れればこんなもの、と思うのですが、普通のホテルをイメージしてくると、かなり驚くでしょうね。

↑どうでもいいことなんですが、香港の深水埗(電気街っぽいところ)でふらっと入ったお店でケーブル買ったのですが、お店の名前が”Akita Computer”でした(帰国してから気づいた)。

そんなわけで約1週間、いろんな刺激を受けて帰ってきました。帰国して丸二日間ほど腑抜けになってて、ようやく元の生活に戻りつつありますが、やはりまた定期的に行きたいですね。ちなにに今回は羽田発・成田着のLCCのHKエクスプレスで、往復3万円でした。金沢から東京とたいして変わらない・・・

(秋田)

Maker Faire ShenZhen & SZ HighTour @深セン

B4の小瀬です。 

11/8~11/17に行ってきたMaker Faire ShenZhenとSZ HighTourについて書きたいと思います。

深センは中国の南部に位置する港に面した街で、気候は亜熱帯に属します。日本の沖縄と同様、冬でも20℃を上回るため今回はほとんど半袖1枚での行動となりました。

今回は行き帰りともに香港経由だったので、行きは香港空港から船で深センに入り、帰りは地下鉄を乗り継いで陸路で深センを後にしました。

人口は1450万人ほどで(これは中国国内で上海北京広州に次ぐ4番目)、東京23区の1.5倍ほどです。あと、とにかく若い人が多いです。また、住宅は一軒家がなくほとんどが集合住宅なので、街がコンパクトに仕上がっている上に、まだまだ土地が余っているため、いたるところで開発が行われていました。

深センの地下鉄は11本あります。(ちなみに東京はメトロ9本都営4本・大阪は市営交通8本)まだまだ計画されている路線はあるようですべて完成すると16本ぐらいになるそうです。また乗車時に保安検査(X線によるチェック)があり、全駅で行われています。

深センを走る地下鉄の車内の様子。折りたたみ式自転車を持ち込む乗客も。

 地下鉄の駅を降りて地上に上がるといたるところにたくさんの自転車が見受けられます。自転車にはバーコードが貼ってあり、スマホをかざすことで料金を支払って自転車にのることができます。

地下鉄を降りると無数の自転車が。

 深センは財布の要らない都市と言われています。財布に変わって重要になるのがスマホです。スマホによる支払いは何通りかあるようですが、代表的なのは微信支付(WeChatPay)と支付宝(ALIPAY)です。銀行の口座からチャージできる他、他人からの送金によってチャージすることができます。(今回僕は銀行口座を持っていなかったので、宿泊ホテルのフロントで現金を渡してチャージしてもらいました。)このようにして公共料金から食事、地下鉄の運賃など多岐にわたってスマホでの支払いが可能であることから、深センは財布の要らない街と言われているわけです。またこれらの支払いはスマホがQRコードを読み取ることによって可能にしているため、あまりお金をかけず普及でき、画期的と言えるでしょう。

ホテルのフロントで貸出している傘もWeChatPayで支払いが可能。

 食事は安く食べれるお店が多いです。(もちろん中には高級店もあります。)今回の旅では炒飯・米粉・小籠包・雲呑スープがブームで大半がそれらで占められていました。どれもお手軽な値段で食べることができ、だいたい8~15元ぐらい(日本円で120~220円ぐらい)が相場だったように思えます。

ホテルの近くの食堂街

結局この旅で計3回ぐらい行った雲呑スープの店のメニュー

炒飯

 Maker Faire ShenZhen(以下MFSZ)についてですが、会場は深圳職業技術学院という学校が会場でした。大まかには企業ブースとメイカーブースの2つに分かれており、企業ブースは各企業が出展しているもので、3Dプリンタ・レーザーカッター・ドローンなどが大半を占めていました。(中にはラズベリーパイを使ってスーパーファミコンっぽいものを作っている企業とかもあった)一方でメイカーブースは、中国国内だけでなくいろいろな国々のメイカーが工夫をこらしたものを出展していました。

 

今回のMFSZの会場となった、深圳職業技術学院。

企業ブース

スマホを使ってシューティングしたり

ラズパイを使ったスーパーファミコンっぽいのがあったり

福井から来た方はGoogleGlassっぽい”画面が映る眼鏡”を出展されていました。

 MFSZのメイカーブースですが、中国国内の人が出展しているブースは子供向けが多かったように思えます。また、日本から出展してる方が結構多く、色々なお話をさせていただいていい経験になったように思えます。研究室でMake LSIを出展しましたが、自分の英語の拙さもあって、お客さんに対して説明することへの難しさを感じる一面もありました。

SZ High Tourについてですが、1日目は工場巡り2日目はオフィス、3日目はメイカーの現場といった感じでしょうか。特にプリント基板を作る工程はあまりこれまで見たことがなかったということもあり新鮮でした。

最初に訪れたSeeed社

基板がずらり

昼食を挟んで訪れたPCB Factoryでは、基板の洗浄の現場が見ることができました。

建物自体は古いですが、基板製造の稼働を始めたのは今年4月だそうです。

現場にはこういうものも

 2日目に訪れたテンセント社。WeChatの開発のほかテンセントQQ(インスタントメッセンジャー)を始めとした様々なサービスを展開しています。また、先日中国企業としては初めて時価総額5000億ドルを突破したそうです。

テンセント社のマスコットらしいが、どっかで見たことあるなぁ…

XIVO Design社がデザインした多機能ラジオ。Bluetoothにつなげたり、タイマーになったり・・・

ラジオを分解するとこんな感じ


3日目に訪れたのは、HAX社。世界最速のスタートアップ育成所と言われています。育成プログラムを組むことで様々な知識やノウハウを伝授し、企業のスタートアップを支援しているようです。そうして育った企業から利益を還元することによって成り立っています。

このHAX社がオフィスがあるのが中国最大の電子街である華強北です。秋葉原の30倍(実際はそれ以上だと言われている)だそうで、ビルの1フロアに数百もの業者(問屋)があり、それがビルの下から上まで、またそうしたビルが林立しています。電子部品からスマホのコード、ハンドスピナーまでなんでも手に入ります。また工場から来た製品を全世界にばらまく中継地点となるいわゆる問屋がほとんどなので、製品を安く手に入れることが可能です。

あと、日本であまり見ないものとして、スマホの修理屋さんがありました。中国は店にもっていくと目の前で修理をしてくれます。驚きです。

この他にも、スマホ部品だけをひたすら売るビルがあったり、噂ではスマホの解体新書が売ってたり、携帯機能の付いたハンドスピナーがあったりと奥の深い華強北でした。

最後に、個人的には今回が初めての海外でしたが、深センでよかったです。パスポートを取るところからスタートし、出国審査入国審査をクリアし、初めて大陸の地に足をつけたとき少し感動を覚えました。実際に現地に行ってみたとき、自分がこれまでに想像していたのと全く違う光景が広がっていました。もはや、”中国は世界の工場”という考え方は過去のもので、深センには日本の一歩も二歩も先を行くような場面が多々見られたのが印象的でした。これからは日本が遅れていかないかが心配になるほどです。またMFSZを見た上で、基板の製造現場を見学し、メイカー育成の現場を見れたのは貴重かつ良い経験になりました。華強北はまだまだ奥が深そうなので、今度はプライベートで行きたいと強く感じました。

Maker Faire ShenZhen & High tour in 深圳

B4の吉田です。11月8日から17日まで深圳、香港に学生4人と秋田先生で行ってきました。

⑴Maker Faire ShenZhenについて

初めてメイカーフェアなるものに参加しました。英語を話す機会なく過ごしてきた私にとって外国人に専門的な用語で説明することはかなり大変でした。正直説明意味不明だったと思います。せっかく質問してくれても、とっさに英単語が出てこなくてなんとか身振り手振りで伝えようとするも・・・帰国したら英会話始めようかなと考えていました。

隣のブースの水上歩行おじさんのインパクトが強すぎていつも人だかりができていました。このおじさんとても陽気で、言葉はあまり通じなくとも挨拶してくれたりパンおごってくれたりちょいちょい話しかけてくれたりいい人でした。見かけによらず(失礼)実はすごい人らしかったので、人を見かけで判断するのはよくないなあと改めた感じました。

メイカーフェア全体を見て、2次元キャラクターを扱っているものがなく、いわゆるオタクっぽい人が全然いなくて驚きました。NT金沢みたいなもの想像していたからだと思いますが、やはりオタクって日本の文化なんだなと感じました。あと自分がこれから研究で取り組もうと思っているプログラミング教材がたくさんあり、今後の研究の参考になりそうなものばかりだったので、それぞれのいいところを汲んで自分のものに活かしていけたらいいなと思います。

(2)High tourについて

深圳にある企業の見学をしてきました。

1日目はSeeed、PCB Factory、Mold。基盤作りの工程を見ることができました。ちょうど中国に行く前に人生で初めて基盤を発注していたため、実際にそれを作っているところが見れたのはラッキーだったと思います。何も知らない私は1枚1枚作るものだと思っていたので、でかい基盤に複数個作ってそれを1個1個に分けることを知り衝撃を受けました。まあ確かに1個1個人が手で作ってたらいつまでたっても終わりませんよね!ゴーグルせずにドリル使っていたり、私服で作業していたりとても自由でしたが、怪我をしても人はたくさんいるから代わりはいくらでもいることを象徴しているようで怖くなりました。考えすぎですかね。

 

 

 

 

 

 

 

2日目はx.factory、Tencent、XIVOdesign、BGI。1日目とは打って変わって綺麗なオフィス巡りでした。1日目の工場で働いている人たちに比べると所得格差を感じざるをえなかったです。Tencentのイメージキャラクターがドンキのペンギンとそっくりで笑いが止まらなかったです。BGIはなんかのドラマや映画に出てきそうな非現実的な場所でした。山奥に施設があって、寮も完備されているとのことなので一度入ったら出られない監獄のように思いました。質問タイムでの外国人たちによる論争は必至に聞き取ることしかできなかったけど、次々と矢継ぎ早に質問が飛んでいて圧倒されました。英会話始めようかな(2回目)。あとオフィスで寝ている人をよく見かけて、それが普通なのかちょっと調べてみたところ、昼寝習慣が中国にはあるみたいで昼寝をしないと午後活動できないらしいです。日本ではあまり見られない光景で羨ましく思いました。

3日目はLAB ZEROとHAX。割愛します。ごめんなさい。

華強北には合計で3回行きました。とにかく安く、種類も豊富で、見て回っているだけでも楽しめる場所でした。店主たちは本当に自由で、スマホでドラマを見ていたり、ゲームをしていたり、談笑していたりと商売する気は感じられなかったです。子育ても同時進行でした。子供達が走り回っていたり、ベビーカーで寝ていたり大泣きしていたり・・・もはや家でした。この子たちが成長したらここで商売始めるんだろうなということは容易に想像できます。ここは是非また行きたいと思いました。

深圳はご飯に外れがなく、食べた物すべて美味しかったです。安いしボリューム満点ですし。深圳いいところだなあ。

 

Maker Faire Shenzhen

こんにちは。

M1の吉村です。11月8~17日中国深センにMaker FaireとSZ High Tourに行きました。

深センのメーカーフェアは会場が大きく様々な作品がありました。

弓矢風のデバイスにスマホを取り付け、弦を引く動作で矢を放ち動物を狩っていくゲーム。弓矢風のデバイスにが実際に狩りを、しているような雰囲気を感じられ面白かったです。

このおじさんは隣のブースにいた人で、出している作品は乗っている竹馬のようなもので、水の上を歩くことができるというもの。動画も流しており実際に水の上を歩いていた。このおじさんはこれで会社をつくっておりメーカーフェアでパートナーを探していました。メーカーフェアの規模が違えば様々な人や展示物があるということに気付きました。

会場内にくまモンがいました。様々な展示物がありなんでもオッケーな雰囲気でしたので、たぶん大丈夫だったのだと思います。

メーカーフェア3日間が終わると、次は深センツアーに3日間参加しました。

深センツアー3日間で様々な企業を見学することが出来ました。

一日目はSeeed AMCとPCB factoryに見学にいきました。PCBを実際に作っている工程をみれたことはすごく面白かったです。PCB factoryの工場の中にタバコの吸殻が落ちていたことは安全面が大丈夫か気になりました。

 

2日目はTencent ,XVIODesign,BGIにいきました。

それぞれ1日目と全く違う企業であり見学ができて面白かったです。個人的に印象に残ったのがBGIです。建物の前にマンモスがいてpreserve for our futureと書かれており少し胡散臭かったです。でも建物は綺麗で解析の装置やサンプルの保存装置?はたくさんあり最新の研究施設でした。

ツアー最終日はlabzeroとHAXにいきました。

HAXの受付にはHAXの卒業生の会社のロゴがあり、研究室にありVolteraのロゴもありました。中では開発や研究を行っており、ここで開発されたものが、製品となり今後見ることになるのだろうと思いました。

 

ファーチャンペーでは本当に色々な電子部品や製品が売っており驚きました。どの製品も安くて数はとても多かったです。僕はここでトトロ型充電器やスマートウォッチ等を購入できてとても満足しました。先生から言葉では深センはすごいという事はきいていやのですが、実際に行ってみると本当に凄かったです。シリコンバレーの一ヶ月は深センの一週間という言葉はその通りだと思いました。ご飯も安くて美味しい所も良かったです。

帰国の際に飛行機が遅れて国内線に、乗れなかったというハプニングが起こりましたが、それも今ではいい思い出だと思っています。深センに行けて本当によかったです。また機会があればもう一度行ってみたいと思います。

MakerFaireShenZhen と SZHighTour

B4の中川です。

11/8 ~ 11/17にかけてMaker Faire ShenZhen(以下MFSZ)とSZ HighTourにそれぞれ三日ずつと、香港に行ってきました。一日一日書くと長くなるので総括という形で書こうと思います。

世界中にあるMaker Faireはそれぞれ特徴があると聞きます。例えば、Maker Faire Taipeiとかは遊んでみたというよりも、教育的なものが多いとか。

それをふまえて、個人的に今回のMFSZは企業が出しているブースが多かったようなイメージです。特に隣のブースであるおじさんが出していた水上を走る謎の道具は面白く、それで起業をしていたことに驚きました。(個人的にはCypressとかSeeedのも好きでした。)

SZ High Tourもスタートアップしたばかりの企業が多かったように感じました。しかし、それも深センの成長の早さを考えると当然のことなのかなと思います。

あくまで個人的な感想ですが、常に新しい物を生み出し、企業側も時代の変化に体制が整っていた。人に常に行動しなければならないスピード感と何かをやらなければならない、まずはやってみることから始め挑戦していく意志があった。そのように感じました。

そうしなければ生きられないのか、それともその意志が人々に元々あったので今の深センを形作ったのかどちらなのかはわかりませんが、一人一人の意識がそれを作り上げたことは間違いないでしょう。

また、中でも面白い所が華強北という電子街です。ここは、秋葉原も比じゃないくらいの電子街が広がっています。先ほど述べた深センの人たちの特徴がよく表れていて面白かったです。ここで商売をしている人たちはそのものがどんな物でさえ、ある機能を無理やり付け加え新しいタイプの商品を作ります。それが実用性があるかないかに関わらず、数多くの同じ物が何層にも何店にも渡って立ち並ぶ様は本当に奇妙でした。

一週間という長い間でしたが、終わってみればあっという間でした。深センという場所に行ったのは初めてだったのですが、まったく新しい世界が広がっていました。楽しかったので、お金があればまた行きたいです。あと、今度行くときは自分自身でMFSZに出展したいです。やっぱり自分の作品じゃないと心から楽しめないです。

あとチャーハンが安くて美味しかったのでまた食べたいです。

こんな感じのことを思っていた旅行でした。ここまで見てくださってありがとうございました。(中川)