ブログ更新役が来ました!
ドーモ、川﨑です。
インタラクション2013に参加してきました
期間は2/28~3/2の3日間、場所は日本科学未来館 ( www.miraikan.jst.go.jp/ ) です
今回のメンバは秋田先生、殿畑さん、Nguyenさん、川﨑の4人でした
一見普通のカフェなのですがカウンターの一部にレーザーカッター!データとマテリアルを持っていけば何でも作れるとか。夢が広がります
お次はFabLabShibuya ( www.fablabshibuya.org/ )
レーザー加工機、3Dプリンタ、大判プリンタ、デジタルミシン、仕上げ用の諸々…と様々な機器・道具が揃った工房
機材の説明やFabLabの目指すところ、考え方など梅澤さんから教えて頂きました
今までFabLabという名前は聞いたことあったのですが、今回話を聞いていてアイディアを形に出来るということが、より身近になる気がしてきました。こんな施設がもっと出来ればいいのに、と思いながらも、運営が結構厳しいという話を聞いていると現状はこの輪を広がらせないといけないのかなとも感じました。まずは色々なものを作ってみたい、という気持ちを持つことが始まりですね
次は苗村研究室のOpenHouse2013 ( nae-lab.org/open2013/ )
東大へ赴いてきました。
デモ・ポスターの展示を見てきました。この展示の一部(ラジへぇ・対面共有ウェブ検索)はインタラクションにも参加していました
紫外線に反応するインクを用いて現実に書いた文字を投影で修正したり、空中に実像を映してみたり、裏面のディスプレイを利用して作業の共有を助けたりとおもしろい内容でした
対面共有のシステムは一度使って見たいと思いました。今まで仲間内で話し合い+データ共有する際はSkypeでデータを投げるかDropBoxで共有するか、という方法でしたが話し合いしながら相手がしている作業を見れるのはいいんではないでしょうか。相手の作業しているデータを自分のところに裏面をタッチすればコピー出来る、という機能をどうやって実現しているか聞いたらどうやらDropBox使ってるらしい。また、データの通信がメッシュなので多人数になると大変ですね、と。まぁ多人数で打ち合わせになったら手も届かないですね
空中への実像投影は展示物の前と後ろ、右と左に投影して展示物を回り込んで見てもらおう、というのが目的らしい。指向性のスピーカも用いてその方向ごとの説明もあり、これが博物館とかにあったらおもしろそうです
続いて2/28のインタラクション2013初日
(未来館の画像がない)
対象分野に(インタラクションに関連する)哲学からアート、分析評価技法などが含まれる辺り幅広い学会です
初日の一般講演発表、初っ端はベストペーパー賞、「レビュー文を対象としたあらすじ分類手法の提案とあらすじ非表示システムの開発」。要するにAmazonなどのレビュー文に含まれるネタバレ部分だけを隠す、というもの。「これはネタバレだ!」という文が人によって違うので賛否ありそうです。著者名が含まれる文はネタバレ要素が少なく、俳優名やキャラ名が含まれる文はネタバレ要素が多いようです。
他にもたくさんの興味深い講演がありました。節電をつまみ一つで調整して行なうシステム、HMDの端に情報を表示して関心を誘導するシステム、ダミーカーソルを用いた自身の操作感と観測者の体験の非対称性の研究など・・・
紹介するには多すぎる内容ですが、ダミーカーソルによる体験の非対称性はGUIならではだな、と思いました。複数ダミーカーソル中の操作しているカーソルは操作者が高い確率で特定できるのに対して、観測者は99%特定不可までになる、というもの。ただ、テンキー入力だったりタッチ入力ではこれが出来ないですね
インタラクティブ発表は本当に色々ありすぎて・・・
フレズニオスという展示があったのですが、手元の端末に映された風船をタッチすると、端末の前に置いてある風船が押される(反応する)、というものでした。収束超音波を用いて非接触作用力を与えるらしい。実際に触ってないのに触っている、とても不思議な感覚でした。
3/1、インタラクション2013二日目
この日は自分とNguyenさんのインタラクティブ発表の日でした。内容は「Extended LED Tiles: Large and Bi-color Matrix LED Unit with Pattern Drawing Capability」。LED Tile組です
30秒プレゼンを終えインタラクティブ発表会場へ・・・。何より人が多く、始まってからほぼ途切れることなく人が来る、という状況でした。デモのほうは故障もなく無事に出来たのですが、やはりよく聞かれたのが「これ、どこで使えるんですか?」というもの。LED Tileの延長で、玩具向けは考えられるのですが、他の最終的なアプリケーションが定まっていないのでうまく答えられず・・・。また、2色あったら3色目も欲しいよねということもよく言われました。また、1色で出来ないことは2色でも出来ることそんなにないんじゃない?という厳しい意見も。もうちょっと解像度欲しいかもねーなどデバイスとしての不足感も否めない、とも感じられました
超笑顔です。Nguyenさんも自分もデモと説明頑張りました
この日は、ポスターのほうで忙しくインタラクティブ発表を回れなかったのが残念です。
最後の数分で行ったところで、ソングリウムっていうのが紹介されてておもしろそうだったので、紹介。 songrium.jp/doc/extension.html ボカロ視聴支援ニコ動拡張ツール。発掘支援にも。
一般講演で興味深かったのは、「アクティブ音響センシングを用いた把持状態認識」です。物にマイクとスピーカをつけて、スピーカで物を震わせてそれをマイクで取ると、物への触れかたでスペクトルが変わる、というもの。これをスマホケースとして実装して、オーディオ入出力端子に繋げることでスマホの把持状態を取得できるようになるとのこと。認識率も良く、これを使ったアプリケーションも出来そうです
この日、英語で招待講演もあったのですが、英語が聞き取れず・・・に加えて哲学的内容もあったようで理解出来なかったです・・・。ロボットと自然のインタラクション性・・・?分かったら興味深そうな内容な分、残念な気持ちです
3/2、インタラクション2013最終日
殿畑さんのインタラクティブ発表の日でした。「導電布上の電力重畳通信を用いた多点表面筋電位計測システム」。筋電組です
デモ機にトラブルがあり、デモが出来なかったものの色々なアプリケーションに使えそう、とのことで色々と意見があったそうです。お疲れ様です!
この日は一般公開があり、最後の1時間ほどは一般の人も聞きに来るため人が多かったです。
「LightCloth」という展示があり、傷つけた光ファイバをクッションに巻きつけて入出力インタフェースとして使えるというもの。光ファイバを傷つけると光が漏れて綺麗というのは昔先輩がマイコンブで作った作品で知ったのですが、傷つけたところに光を入れてやって端にセンサを置くと入力装置としても使えるということでとても面白いと思いました。傷つける程度によっては漏れすぎて入力が出来なくなるのと、漏れなさ過ぎて光って見えないというトレードオフだそうです。カーテンに使うと綺麗そうです
あとは実寸大電子書架システム、壁ディスプレイ(100インチ)を用いた電子本棚。スケールが違う。スマホなどで本棚のようなものは使えるが、部屋に入ったとき実際に見えていることが大事だ、ということで開発しているそうです。ちょっと使ってみたいけど高そう・・・
そんな感じの初インタラクションでした。おもしろい発表やらデモやら実験的なのやらたくさんあってわくわくしました!インタラクション行ったことない人は是非行ったほうが良いと思います
それでは~。
(川﨑)