こんにちは。先導学類の古川です。
情報処理学会のインタラクション2026に参加し、インタラクティブ発表を行いました。
会場には触覚インタフェース、VR、センシング、AIなどさまざまな研究が集まっており、装置の面白さだけでなく、実験の設計や評価の取り方まで含めて多様な研究を見ることができました。
今回自分は、生理状態の提示方法に関する研究を発表しました。心拍変動をもとに膨張・収縮するフグ型インターフェースを用い、生理状態を数値ではなく身体的な変化として提示する試みです。
会場で話していて印象に残ったのは、「それって自分の心に手を当てて考えるのと同じでは?」という指摘でした。確かにそういう側面もあると思います。ただ、自分としては外在化することでわずかに距離が生まれ、少し客観視できるのではないかと考えています。このあたりはまだ整理が必要で、今後もう少し検討していきたい部分です。
会場では、インタフェースの面白さだけでなく、特に実験方法や評価方法に注目して見て回りました。同じようにセンサを使った研究でも、実験設計の作り方によって見えてくるものがかなり違うと感じました。条件の切り方や評価指標の選び方、ユーザスタディの回し方など、説得力のある研究はこのあたりが丁寧に設計されている印象でした。
IMUを使った推定系の研究も多く発表されていました。IMUはセンサが安価で扱いやすく、回帰モデルも比較的組みやすいため、実験を回しながら収束させていくタイプの研究には向いているのだろうと感じました。
個人的に印象に残った研究として、飲み物を飲むときの喉頭部の皮膚表面温度の変化から摂取量や食味認知を推定する研究がありました。嚥下動作に着目している点が面白く、さらに温度提示によって食味の認知が変化するという結果もあり、感覚提示が認知に与える影響の面白さを感じました。
今回のインタラクションは、装置そのものというより、実験設計や評価の作り方など、研究の作り方そのものを考えるよい機会になりました。(古川)
INTERACTION 2026に参加しました(角谷)
こんにちは、修士1年の角谷です。
今回は2026年3月3日(火)~ 3月5日(木)に一橋講堂で開催された シンポジウム、INTERACTION 2026にポスター発表者として参加しましたので、その報告を行います。
私のポスター発表は3日目に行われました。発表では、さまざまな方から意見や質問をいただき、意義のある交流を行うことができました。システムに関して、選択肢の数や対応表を覚える負担などの課題点へのご指摘や、研究の目的への意義や面白さへのご感想もいただきました。他にも、私の研究と近い視線入力に関するテーマや研究を扱っている方のお話を聴けたり、議論を行うことができ、とても貴重な機会でした。(写真は私のポスターになります。)

ここからは特に興味をひかれたものをいくつか紹介します。
・Interactive CarWindow Display with AR Overlays and Route Playback Controls

1つ目は、車の窓に近隣情報や通過した道路を見直したり、予定ルートの確認を行うことができるディスプレイの発表です。研究目的に関しても意義を感じましたが、単純に始めてみた時に、あったらおもしろいし、使いたいと思える素晴らしいものでした。
・MediaPipeを用いたジェスチャ認識によるメタバース空間での直感的操作手法

2つ目は、手のジェスチャでコンピュータへの入力を行っている研究です。大枠では自分とも共通するシステムであることもあり、開発環境や評価方法についても議論を交わさせていただきました。
・ヘッドマウントディスプレイを用いた一人称視点手話認識と音声合成・認識を組み合わせた対話支援インタフェースの提案

3つ目は、1人称視点で手話を認識し、音声で出力するものです。相手の手話を認識するシステムはよくあると思うが、手話使用側が使用する本システムは手話使用者のコミュニケーションをより快適にできる意義のある研究だと感じました。
まとめ
今回、初めてINTERACTIONに参加して、多くの人のHCIに関する研究を拝見し、とても刺激をいただきました。しかし、振り返ってみると自分の研究と近しいものばかり注目していたと感じたので、もっと様々な分野の研究も注目して見ようと思いました。
改めまして、このような貴重な機会をくださりました、秋田先生に深く感謝いたします。
コンピュータと教育研究会で研究発表をしました
こんにちは。M1の小杉です。
情報処理学会のコンピュータと教育研究会(以下CE)の第183回 研究発表会に参加し、研究発表を行いました。会場は、大阪教育大学 天王寺キャンパスでした。
↓大阪教育大学とあべのハルカス

発表した研究は、M1の間に研究してきた、「CPUの回路と命令セットの関係を一貫して理解するための、LLM支援によるCPU自作環境の実装」です。この研究の大目標はソフトウェアとハードウェアの一貫理解を促進することなので、発表する場としてCEが適切かと思い、今回参加しました。
私の発表は2日目であり、1日目は他の発表を聴講しました。発表されている研究の傾向としては、高校生のため、情報科目の教材となるアプリ開発であったり、大学入学共通テストの情報科目の対策をどうするべきかなど、コンピュータサイエンスにおける教育のあり方を研究するものでした。それぞれの研究で、学習者に対して大規模な評価実験を実施している場合が多かったのが印象的でした。
2日目の1番最初のセッションにて、発表を行いました。コンピュータのアーキテクチャに特化した研究会ではないので、意味のある議論ができるのかという不安があったのですが、発表後の質疑にて、アーキテクチャを専門としている方から、いくつかご指摘をいただき、それに対して自分の考えを述べて議論することができました。反省点として、実装環境のターゲット層が不明瞭という声があったり、LLMを用いてCPUを生成する意義が伝わらなかったりしていました。今回の議論で得られた気づきや反省点は、次回の発表の機会に活かしていきます。
CEでは、研究で開発したツールや教材を学習者に使ってもらった上での実践的な評価が、研究としての評価軸にされている印象があり、自分の研究(コンピュータにおける、ソフトウェアとハードウェアの分断解消のプロセスの探究に重きを置く研究)の共有場所がここでいいのかは、まだ判断がつきません。今後何度か参加しながら検討していこうと思います。いずれにしても、今回の研究発表を通して、発表して議論をすることの意義や、私の研究が、コンピュータ教育従事者にどういった視点で見られるのかを知ることができたので、とてもよい経験となりました。
IEEM2025に参加して メルボルンでの学会
D2の高須です。オーストラリア・メルボルンで行われた学会で発表してきました。
IEEM2025とは
2025年12月7日から10日まで、オーストラリア・メルボルンのMelbourne Convention and Exhibition Centre (MCEC) で開催された学会、IEEE International Conference on Industrial Engineering and Engineering Management (IEEM 2025)に参加してきました。名前の通り、産業工学とエンジニアリングマネジメントの分野で世界をリードする国際会議で、主催者発表では約500名の参加者(50カ国以上から)とのこと。
主催はIEEEで、アジアの主要大学がこれまでホストしてきた伝統的なイベントで、今回が始めての「アジア外」での開催とのこと。来年はまたシンガポールに戻るようですが。

自分が見る限り中国/台湾/韓国(この3つは名札見ないと見分けがつかない)で半分以上、インドネシアが2割、インド系とヨーロッパ(北欧が多かった)と地元オーストラリア/メルボルンで2割、最後の1割の中に日本や他の国、という感じでした。インタラクションやSIGGRAPHなどのHCIの学会だと日本勢がもっと目立つので新鮮。
オーストラリア、実は今年の自分の出張ではトップクラスに遠い場所で、アメリカやヨーロッパと変わらなかったのは意外。地球は南北にも大きい。

オーストラリア、内陸部は岩山と砂漠がひたすら続く こういう地形もあまり見ないので新鮮
滞在の様子はここにまとめてあります。
面白かった発表
学会としては生産技術やエンジニアのマネジメントで、発表の多くは「これをAIでやったら効果があった」というものなのですが、その中で自分は、そもそも取りづらいデータを頑張って取ったものに興味を惹かれました。
たとえばこの北京航空宇宙大の研究は、デジタルツインで故障解析をするというテーマは今風なのですが、そのためにシミュレーションのもとになるデータを実機で頑張って取っています。
故障データなので相当長い時間(壊れるまで)に渡って機械を回し続ける必要があるし、協力企業もデータを出すことを同意するまでは交渉を重ねる必要があったと思いますが、お見事。
僕も個人的に最近ロボットづいていて、シミュレーションデータがどの程度役に立つか、実際にやった人とそうでない間で差が出ることを感じたことで、より興味が湧きました。 他に面白かった研究はこのあたり。
特に最後に引用した香港空港の出発ロビー駐車のLEDレーンは、自分にとって馴染みのある場所で、かつメンテナンス含めたパーマネントな設備なのでテンションが上りました。(ベストペーパーを取らなかったのは、研究としては何が狙いかわかりづらかったからなな?)
自分の発表
ゼミでも何度かシェアしている「Quantitative Evaluation of the Developer-centric Approach in the Microcontroller Board Market」を発表し、M5StackとArduino の日本市場での販売データをもとに、M5Stackの多品種戦略が効果を出してることをもとにプレゼンを行いました。
悪くなかったと思うのですが、聴衆のほとんどがM5StackとArduino両方を知らなくて、そもそもプロトタイプ製品とはなにか、というところの質問が多かったのが意外。他の発表を事前に見ておけば予測できた部分もあり、もっと「そもそも論」からわかりやすく説明するスライドを1枚足しておくほうがよかったな、と学びや反省の多い発表になりました。

Technical tourなど
学会の最終日、希望者のみでスワンベイン大学(Swinburne University of Technology)のDigital Manufacturing Centreを訪問。 3Dプリンタや工作機械がおいてある、金沢工大の夢工場に似たスペースですが、「工場の設計を考える」が主体のため、生産ラインを模した設備があるなど、特徴を感じる場所でした。

今後に向けて
実際の発表は人間がやるので、チェアが誰か、他の発表がどうかというのを見るのは有効では。
まったく畑違いの人に話した、というのは経験になったが、逆に畑の近い人に話す機会もほしくはある(メイカーフェアなどで発表するのはアリかも)
Maker Faire Tokyo 2025 に行ってきました(岡本)
スマート創成科学類3年の岡本(maple)です. 10月4日にMaker Faire Tokyoに行ってきました.

なぜメイカーイベントに行くのか
NT金沢をきっかけに,都合のつくメイカーイベントにはできるだけ行くようにしています.昨年度は,NT東京2024,NT富山2024,メイカーズながおかまつり2025に遊びに行きました.
何が楽しくて行っているのか.
- 出展者さんとお話しできるから メイカーイベントではただ作品を眺めるだけではなく,作者の方との対話を通して本人からその背景やこだわりを聞くのがデフォだと認識しています.初めて訪れる人でも,会場をひと回りすればきっと一度は出展者に声をかけられ、自然と会話が始まるはずです.
- いい意味でふざけた作品が多いから 自分が何かを作ろうとすると,どうしても「実用性」や「効率」に思考が偏りがちです.しかし,会場には大人(子どももいました)が時間もお金も情熱も注ぎ込んで作った「ふざけた」作品が溢れています.その創造性に触れるたびに強い刺激を受け,将来の生き方や楽しみ方まで考えさせられます.
Chinatsu Ozawaさんの作品
今回のMaker Faireで,私が1番見たかった作品があります.筑波大学 落合陽一主宰 デジタルネイチャー研究室所属のChinatsu Ozawaさんの展示です. 落合先生は,EXPO2025の,あのパビリオンnull²を手掛けた人です.

今回Chinatsuさんのメインの作品は,撮影するとシルクスクリーンの版が出力され,それをタトゥーのように身体へ転写できるインスタントタトゥーカメラです.作品概要については,Chinatsuさん自身が note で詳細に解説を公開されています.

小澤 知夏 | Maker Faire Tokyo 2025 | Make: Japan
【研究公開】 写真と祝祭!みんなで楽しみ心を通わせる、インスタントタトゥーカメラ|natsu.
話を聞いていて堪らなかったのが,このカメラの着想源.**うわ〜これが落合研の人か!**となりました.
この作品の背景には,刺青(タトゥー)の歴史が関係しています.着想の出発点は,”写真は刺青に影響を与えた歴史がある,その逆を考えよう”というものです.
多くのメイカーさんたちは,「身近な不便をちょっと便利にしたい」とか,「ウケるものを作りたい」とか,そういう”生活からの発想”や”遊びからの発想”を軸にしていると思います.それに対し,Chinatsuさんや落合先生の作品は,まったく別の層にあると感じました.作品の背景には文化的構造が存在します.「なぜ作るか」よりも「どこから考えるか」.それは,刺青や写真といった文化や記号がかつて持っていた“人と世界の関わり方”を,現代の技術と身体性を持った体験を通して再演する試みだと,私は解釈しました.
落合先生の話を挟みます.落合先生は毎年,飛騨高山の日下部民藝館で個展を行っています.私は昨年(2024年)の展示「どちらにしようかな、ヌルの神様の言うとおり:円環・曼荼羅・三巴」の、前夜祭とギャラリートークに足を運びました.
話しが始まると,理解するのに必死になり(ほとんど理解できない),「わー目の前に落合陽一がいる!!」とか感動している場合じゃなくなります.
話しが始まると,理解するのに必死になり(ほとんど理解できない),「わー目の前に落合陽一がいる!!」とか感動している場合じゃなくなります.
トークは,テルミンと民藝の関係について,から始まります.途中,円空は人が彫ったものなのか,3DスキャンしたやつをCNCで削ったやつなのか,のような技術的な話も出てきますが,根っこには「神仏習合」とか「ヌルの神様」みたいな抽象的な世界観があります.技術は目的ではなく,その思想を“実体化するためのミディウム(媒介)”に過ぎません.
Chinatsuさんの作品にも同じ構造があると思います.刺青の文化史や身体の記録という行為を,手元の作品のカメラを通して、私たちに新たな体験として橋渡ししていると捉えられます.
作品にストーリーがあるものはやはり美しいです.これまでは,作家自身の人生が投影されていたり,開発の試行錯誤(プロトタイプの遷移など)が垣間見えたりする,いわば「個人的な物語」に心を動かされることが多かったです.
しかし,Chinatsuさんの作品は,私がこれまで知らなかったストーリーの紡ぎ方,そして創作のあり方を教えてくれました.それは,作品の根底に思想や文化的文脈が存在し,それによって初めて意味が立ち上がるというアプローチです.
また,途中語ってくださったシャッターの押し心地へのこだわりは,身体性をもつ体験に昇華するうえで大事な要素だと思いました.
おわりに
正直,このような作品の作り方は,今の私には到底真似できません.それでも,「身体性を持つ体験を作る」という視点は,今後のものづくりにおいて参考にしたいと思います.そして,メディアと身体がどう関わるのか,自分でも探求してみたいと思いました.
メイカーイベントはやっぱり最高に楽しいです!頭で考えるだけでなく,心と身体が揺さぶられるような刺激に満ちています.ぜひ皆さんも,ぜひメイカーイベントに足を運んでみてください!
Maker Faire Tokyo に行ってきました
こんにちは。先導学類3年の小林です。
10/4-5に開催されたMaker Faire Tokyo に行ってきました。
はじめに
私はもともと、こっちのほうの分野(ものづくりとかテクノロジーとか)にあまり接点がありませんでしたが、今年の8月から9月にかけて行われた、融合学域の留学プログラムで深センに5週間ほど滞在した際に面白い面をたくさん気づくことができました。そんな中、自分の中でこの ほとぼり が冷めないうちにまた新しいものが見たい!と思い、今回Maker Faire Tokyoへ。
ということで、その振り返りと感想を書きたいと思います。

まずこの、「作ることで楽しむ、つながる、学ぶ」というフレーズがいいですよね。
まず自分で作ってみる。それによって、新しい知識や発見と出会い、つながることができる。またその作ったものは人とのつながりも運んでくる。そしてそれらの経験が学びになり自分の糧に。
会場にて
会場に入ってみると、たくさんの展示と人。今年NT金沢に出展させていただいた時も思いましたが、日本ってこんなにもものづくりをしている人がいるのかと今回も関心。
1つ1つが細かく作り込まれていて、どれも作者の工夫が光っていて。それも、本業ではなく趣味で作っているものもたくさんあって、どうやったらその発想になるんだ?!と、頭がおかしい(こっちのほうだと褒め言葉らしい)ものがたくさんありました。

↑ボタンを押すと音が鳴る電子楽器「ShockAndKeys」。最近さらに改良して、お釣り部分のレバーを引くと音にビブラートがかかる。これを見た時に楽器だと思える感性。ちなみに、楽器にする際に欲しかったのは食券機の外側だけで、中身は売ったらしい。中身だけも需要あるんだ、。

↑「スシーケンサー」これは今回の私のお気に入りなのですが、カメラで色を認知して音が鳴る仕組みを回転寿司でにしたもの。寿司で演奏できちゃう。真ん中のクローシュを開けると、いくらが登場し、同時にライトが点滅するのでいい感じにパリピになります。
この作品を展示している方が「子供が寿司をいじっていて並べ方を変えたら、音が同時に鳴り和音ができた。その発想はなかった」とおっしゃっていました。展示をすることで、大人子供に関係なくいいフィードバックを与えることができる、ということに気づきました。

↑「VRダルマ落とし」ひとりがゴーグルを装着し座る。周りの人は映像に合わせてピコピコハンマーで叩いたりうちわで仰いだりして、体験者がゴールできるように支援。映像が周りの人にも見えるので応援することができ、ゴーグルを装着している人だけではなく、周りも楽しめるようになっています。

↑こちらは「D-robotics」のCoco-chan。日本の出展者さんだけでなく海外の企業さんも出展!深センでの研修でお世話になった「M5stack」「D-robotics」「micro:bit」などなど、日本で開催されているイベントに来ていただけること、とても嬉しかったです。
(今回の展示でいたるところにM5stackが使われていて、使いやすいデザイン・性能なんだな、、と)
おわりに
今回、展示の中で分からないところがあったとしても制作者の方は丁寧に教えてくれたり、質問に対して1聞いたら10以上は返ってくるということがたくさんあって、分からないということに対しての壁っていうものは、自分が想像しているよりも低いのではないかと気づきました。会場にいた方々は、各々自分の大切にしている軸のようなものがあり、いい意味で“他人からどう見られているのか“をあまり気にしていない。それがある意味、こちらからの質問のしやすさ、話しかけやすさに繋がっているのかなと思いました。(言葉にすると難しいですね)
また、今回の会場内ではたくさんのエネルギーを感じました。自分の好きなことをすることって、こんなにも輝くんだと、楽しそうなんだとこっちまでパワーをもらえるような、そんな空間でした。作品に使われている技術に関して、詳しいことはよく分かりませんが、専門的な技術は専門的なものだけに留まらずもっと大衆化されたら素敵だなと思います。
今回のイベントも行って良かったなあと。またこのようなイベントがあったら顔を出してみたいなと思いました。
気配の触覚展に参加してきました(9/19-9/22)
函館で岡本先生が主催していた気配の触覚展に参加してきました。

気配の触覚展では視覚・聴覚に頼ることなく、触覚などの体全体を通してそこににある「気配」を感じる体験ができる展示会です。その展示会に私の作品も出品してきました。このblogでは展示物の紹介をしようと思います。
1,Ground Wave
Groud Waveは振動を音と光で感じることができる装置です。例えば机の上に置くと誰かが机を叩いたり、さすったりしたことを音と光で感じることができます。

床に置けば人が近くを通ったことがわかります。空き巣対策にも使えます。また、板の上にのって座禅を組んでみる使い方をしている人もいました。動くと音が鳴るので精神統一できているかどうかがわかります。

2,FB Finger
これはもともと視覚障碍者向けに開発されたもので目の前にあるものを遠くからでも指で感じることができる装置です。近くにあるかないかだけでなく、表面の凸凹も指で感じることができます。展覧会ではこれを使って狭い道を目をつぶって歩いてみたり、鏡に映った自分の体をさわる体験ができました。
3,Hitsuki Mushi
これも視覚障碍者向けのグッズで振動で周囲の距離を感じることができます。体のどこにでもくっつけることができるので用途に応じて様々な使い方ができます。

4,Sound Tail
これはもともと片耳が聞こえない人のために作られた装置です。耳に取り付けて使います。近くで音が鳴るとフリフリが動いて耳でその動きを感じることができます。

5,Air Flow
これは空気の流れを音と光で感じることができます。人が通った気配や風の流れなどを視覚と聴覚で感じることができて、展覧会のなかでも子供たちに大人気で一番の目玉でした。

6,自分の作品
私が出品したもので、目の前にある物体の左右を指で感じることができます。目をつぶっていても目の前の物体を探すことができるようになっていて、子供からお年寄りまでいろいろな人に使ってもらいました。


最後に
展覧会には300人ほど来てくださりました。自分の作った作品をこのような展覧会に出品することは初めてでした。いろんな人に使ってもらうことで自分の予想していなかった感想をもらえてとても有意義でした。また、技術的な準備だけでなく、人に見てもらうための準備の仕方を学びました。
大湾区見学に行ってきました ~JLC星火会・JLC珠海工場~
B3になりました、小川です。深圳の企業で基板製造サービスを中心に提供している嘉立创(JLC)グループの基板工場の見学とそれにまつわるできごとを報告します。
1日目
昼
5月下旬にして大湾区はもう真夏で、日向にとても立っていたくない暑さです。香港の將軍澳にある役場で用事を済ませ、今回は東鐵綫の落馬洲駅を経由して深圳に入境しました。地下鉄で2駅北上した福田区の会展中心ではいつでも何かしらの展示会をやっていて、今回はAI展、ドローン展、Bluetooth展などを見学しました。

AI展
文字通り少しでもAIに関係のあるものを持って広範に企業が集まっていました。特に気になったのは华强グループとSEGグループです。この2社は世界的な電気街として有名な华强北の一等地を二分する企業で、それぞれ異なった方針でブースを出していました。内容は実店舗の雰囲気と近いものをかなり感じます。
HQ(华强グループ)は取引のある企業の製品をいくつも出展する形式で、华强北にオフィスのあるElephant Roboticsや小さい人型ロボットのUBTechなどが展示されていました。壁面には华强北の歴史や試作から量産までのスピード感を説明するグラフィックが貼られていました。


もう一方のSEG(赛格)はメーカーにとらわれず、というかOEM品もたくさんありそうなくらいにガジェットを色々並べています。AIマウスとかAIイヤホンとか、おそらく本質的にはAIが関係なさそうなものもとりあえず置いて販売している気前の良さがあります。SEGもHQもテナントに入居する形式であるため、どうやって製品を選んで公式としてここに並べるに至ったのかのプロセスも気になります。


他にも、深圳メトロが地中調査や運行管理に応用しているAIシステムであったり、ファーウェイの通信やエネルギーのソリューション説明があるなど私でも名前を知っている企業がかなりありました。
Bluetooth展
会展中心は日本でいうビッグサイトのように大きな建物内に複数のホールがあり、隣ではAI展とは打って変わって非常にニッチなBluetooth展が開催されていました。人の数はだいぶん減りましたが、Bluetooth公式が主催し名だたるメーカーのブースが並んでいて年に一度のアジアで最大のイベントであることが伺えます。
一番お金を出していそうなNordicのブースでフライヤーをもらったり、私もDIY基板で使っているWCHのブースで社員の方と少し話したりすることができました。市場で売っているハードウェア製品に組み込まれている無線機能付きチップのメーカーが実際にこの目の前でブースを出していて社員の方も立っている空間は、AI展より地味でありながら濃密な体験でした。

夜

香港空港で朝ごはんを食べたあと何も食べておらず、どうにもお腹が減っていたので早めの夕飯にしました。いつものお店を2軒回ってそれぞれ200円くらいのお弁当と餃子10個を調達したのち、HQプラザをXiaomiストアを通ってホテルに戻りました。
ホテルの部屋で大学の課題をやったり寝たりしていたら夜も遅くなってきました。またもお腹が減ってきて、夜更けでもやっている所を近所で1軒知っていたので体に悪いと思いながら2菜11元を食べました。
2日目
朝食
メトロの駅までの道中でちょっと高いお茶と小さい肉まんを買って食べつつ向かいます。

JLC星火会
JLCが主催するイベントで、製品発表とオープンソースハードウェアの展示からなっています。
開始前と休憩時間にはロビーと通路にブースが並び、そのほとんどがDIYハードウェアかメイカー向け企業の紹介です。ホールではイベントがゲストのスピーチ数件から始まり、いくつかの分野の偉い人の偉い人が続きます。

EasyEDA
今年一番のホットトピックはEasyEDAだと思います。これは、JLCが開発して提供しているブラウザ上で動作する基板設計ツール(EDA)です。有名なものにKiCadやEagleがありますが、私はEasyEDAを使っています。この話題のプレゼンは合計3枠あります。
まずはJLC社員の莫さんが、EasyEDAと自社オープンソースプラットフォームの発展について説明しました。全体に共通することとして、スピーカーも出席者も若い人ばかりです。特に、スピーカーの方々は日本語で言えば「EDA開発本部長」とか「公式開発ボード事業部長」といった立場のはずで、JLCがいかに急成長を遂げている会社であるかがわかります。

続いて同じくJLC社員の罗さんが、EasyEDAについてプレゼンしました。30分間のほとんど新機能の話をしていて、たびたび歓声も上がりました。回路設計にLLMを融合させる新機能ももうすぐできるというような事も言っていて、バイブコーディング育ちの私にとってはいよいよハードウェアにも本格的にLLM-ageがやってきている確信がわきました。

3人目の方さんはどうやら学生らしく、EasyEDAの拡張機能をたくさん作っている方でした。SDKはgiteeから落とせて、npmでパッケージまでできるよという指南や、これまで作られてきた拡張機能の紹介をしていました。写真は、スペクトル図からクリックした位置の波長に対応するLEDを検索する拡張機能です。


これらの話題をまとめると、EasyEDAがJLC提供のSaaSであるからこそ、AI支援機能の統合およびオープンソースハードウェアコミュニティとの連携に強みを見出そうとしていることがわかります。しかし、EasyEDA自体はオープンなソフトウェアでないためロックインのリスクもあり、そのような道を辿ったEDAソフトは実際に存在します。便利になるのはいちユーザーとして嬉しい限りですが、ある日突然とんでもないほどに高額な有料ソフトに変わらないことを願っています。
昼食
会場が結構いいホテルで昼食は中のバイキングでした。さすが、少なくなった料理はすぐさま補充されていました。

星火会つづき
受賞者プレゼン
星火会ではオープンソースハードウェアのコンテストも行われており、二つの部門それぞれ約10点ずつ展示もありました。現場で投票してグランプリを決めているようです。
x.com/Ogawa3427/status/1926177943866265821
午後は昨年のグランプリを獲ったメイカー二人のプレゼンから始まります。10分の枠で開発に至った経緯、成果物の説明や観客へのメッセージを話していたため非常にテンポが速く、この2枠だけLTに近い感じでした。
星火会ではオープンソースハードウェアのコンテストも行われており、二つの部門それぞれ約10点ずつ展示もありました。現場で投票してグランプリを決めているようです。
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午後は昨年のグランプリを獲ったメイカー二人のプレゼンから始まります。10分の枠で開発に至った経緯、成果物の説明や観客へのメッセージを話していたため非常にテンポが速く、この2枠だけLTに近い感じでした。
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開発ボード
最後は开发板のお話が2枠ありました。
まずは、Arduino開発の教材や開発ボードを作るメイカーのプレゼンです。「なぜカラフルな開発ボードを作るのか?」とある通り、彼はカラフルなマイコンボードを作っては発表しています。JLCが最近になって力を入れているカラーシルク印刷(基板上に施すペイントや印字を多色で行い絵などが描ける)を使っていることから、今回はスピーカーとして招待されているのだと思われます。ロビーにはブースもあり、彼の作品たちの中でそれも見つけることができました。


最後は、JLCの公式として販売している開発ボードの開発部長である吴さんです。日本国内ではJLCが開発ボードを売っていませんし、私も作っていることをこの会場に来て初めて知りました。
設計する方法や面白いトラブル、Tipsなどをどんどん紹介していきます。プレゼンなのにコールアンドレスポンスがあり、おそらく最後のこの枠が一番盛り上がっていました。上から仕事着を羽織って登壇しているところなどを見るに、かなりキャラクターの濃い人です。

x.com/Ogawa3427/status/1926193184771637469
そして、これからのエンジニア育成のためにボードを作ると力強いメッセージを伝えていました。その他にもコンテストやクーポン配布など、新しいユーザーを育ててハードウェアのDIYをする人を増やすために施策を行なっていることがわかります。それなりに大きくなってきた企業が自身の事業を使って後進を支援する姿勢は、学生としてとても嬉しい状況を作っていると思います。
x.com/tks/status/1926192673083236473
WeChatと大湾区のオタクたち
さて、数日前から参加者のWeChatグループが作られており100人以上の規模です。てっきり運営サイドからの連絡事項が流れてくるものかと思っていたら、そうではなく参加者同士がずっと喋っている掲示板になっていました。参加者の方も非常に若く、ほとんど20代(特に前半)に見える人ばかりでした。そんな彼らはJLCユーザーでありメイカーであり、日本語圏インターネットでいうところの「オタク」ばかりのはずです。
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x.com/Ogawa3427/status/1926122717935173670
当日はさらに掲示板は活発に動き、プレゼンの内容について議論や補足が行われていました。はじめに出てきた莫さんが莫工と呼ばれ賞賛されているところに本人が「降臨」する場面もありました。カンファレンスのslackやDiscordでいう実況チャンネルとRandomチャンネルを足したような使われ方というとピンとくるかと思います。深圳以外の地域から来たギーク達も多く、互いの地域の給料や生活費の事情を交換し合う場面や、JLC社員からフランクな「ソフトウェアエンジニア足りないからうちで働かない?」という呼びかけに対しギーク達が「学生は卒業したらJLCだな」のような半分冗談半分本気で仕事の話をする場面がありました。1ヶ月が経っても週に何度かはチャットは動いています。

ロビーに出ていたブースにはいくつか企業ではなく個人でやっているものもあり、Nucleonさんはその1人です。(写真右)ブースで話したところ、私と同世代くらいでお互い少し言葉がわかりそうということでした。WeChatを交換してその後も相談をすることがあります。11月のMaker Fare Shenzhenでまた会えるのを楽しみにしています。

星火会まとめ
中国のギーク達が集まるイベントや彼らのコミュニケーションの様子は、日本語メディアにあまり出ない一次情報でありとても勉強になりました。JLCのような企業が広い意味での協賛によって若手を育てる現場の活気は魅力的です。また、自分も一人のメイカーとして頑張って会話をしWeChatに参加したことで得られたことも多々あります。コミュニティについて知るには見学よりも一員になる方が早いとはこのことです。
夜
星火会の後はdidiで华强北界隈に戻り、振兴路と华发路の交差点のところにある大好きな牛肉面のお店に行きいつもの鮮牛肉+牛丸トッピングを食べました。(画像は都合により過去のものを流用しています)

华强北でメインスマホのガラスフィルムを交換するなど所用を済ませホテルに戻りました。

3日目
朝食

3日目もメトロの駅までの道中で肉まんとジュースを買って食べながら向かいました。調子に乗って「香辣」にしたら思ったよりも辛くてしばらくピリピリしていました。駅の出口で自転車を拾って小さな川沿いをしばらく進むとチャーターされたと思しきバスが見えてきました。
バスで珠海に向かう
宝安の集合場所でさらに参加者を拾い座席は八割方が埋まっていよいよ深圳を離れます。深圳宝安国际空港の南から長いトンネルとそれに続く橋で珠江を渡ると中山市に入ります。もうしばらく高速道路で南下して珠海市内に到着しました。
高速道路から見えた文字:「孙中山故乡人民欢迎您(孫文のふるさとの人民があなたを歓迎します)」

昼食

バスを降りると広東省の郊外らしいレストランに案内してもらいました。入り口にはJLCのようこそ的なポスターがしてあり、気合の入った工場見学であることがわかります。見学の説明や点呼ののち、昼食が始まります。広東省らしいごちそうが並びます。揚げ出し豆腐っぽいものや丸ごと川魚の煮物など白米が進むものばかりで、会食ながらガッツリと食べる「飯」でした。

いざJLC工場見学へ

やけに既視感のある外装です。赤レンガ、ベージュ、ガラスの組み合わせが完全に金沢大学自然研の建物と同じなものですから、初めて来たという感じがしません。記念撮影を終えると2班に分かれて見学を始めます。
PCBAのA
まずは、SMTラインを白衣・マスク・帽子・靴カバーをして見学します。部品がなにも付いていない基板に、主に機械で部品を載せてハンダ付けする工程です。
反対側の壁が見えないくらい広いフロアには、ハンダを乗せる機械、チップマウンタ、リフロー炉が直列に繋がったラインが無数に設置されています。実際の作業は自動化されていて、作業場に立っているエンジニアは問題対応や部品補給などの管理業務をしています。そしてこのフロアが1つだけということはないはずです。

画像の手前から左手奥にかけて並んでいるカートには、テープに巻かれた状態で表面実装部品がセットされています。このカートごとチップマウンタに差し込むと部品が供給される仕組みになってます。このように、基板に部品を載せる作業自体はほぼ完全に自動化されているものの、カートに部品を置くのは人間が主体です。頻繁に使われる基本的な部品はセットの状態でカートが準備されているのに対し、少しマニアックな部品は手動でセットされます。目の前こそが、いつもPCBAを発注するとき部品によって料金が変わるその現場であるわけです。

このフロアでは既存の台車を下から少しだけ持ち上げて動かすタイプのAGVが少しだけ走っています。おそらく、部品やPCBを載せて次工程や倉庫との間を移動する用途であると思われますが、見学した時点では単体だったり空だったりとあまり仕事をしている感じではありませんでした。

この後はスルーホール部品をハンダ付けするエリアがありました。溶かしたハンダに基板を浸けるラインもあれば、作業机と椅子のセットが並び人力でハンダ付けするエリアもあります。ここでも、発注の時にスルーホール部品があると手ハンダのために料金が高くなる現場を実際に見ました。
完成した基板がおなじみの赤いプチプチと青い段ボールで梱包されるのも同じ建物内でした。最終的に発送されるのは20センチくらいの箱から大きな段ボール箱まであり注文のスケールが多様です。国外と国内および配送業者ごとに仕分けられていました。
PCB
後半は基板そのものの製造ラインを見学します。
手動の加工はまったく見られませんでしたが、ほとんどの工程において加工機械に材料を搬入するのは人間でした。腐食液に基板を浸ける工程では出し入れのタイミングまで職人さんが管理していました。SMTに比べるとかなり複雑で、工程間の自動化もまだ浸透していません。いっぽう、工場全体で注文の閲覧と情報登録は随所のパソコンからアクセスするSaaSで行われています。このためのWebエンジニアもJLCの社員として働いているそうです。

最後に工場内の会議室らしい部屋で、夢に見た生ライチを食べながら企業紹介や質疑応答、クイズ大会などが行われました。多層基板やパッドオンビアの価格紹介では歓声も聞こえます。クイズ大会は早押し形式で、ここまでの内容からJLCのサービス内容のマニアックな問題でした。(例:JLCでは何層基板までできる?)非常に太っ腹なことに、正解者には50元の京东ギフトカードがプレゼントされたようです。
工場見学まとめ
機械を購入して同じものを大量に作るほど平均費用が低下して価格も下がるという原理が実務では複雑に要素同士が絡み合うようになるものの、JLCでもだいたいこの原理が支配しています。SMTマシンに標準カートの部品だけ使う基板が安くなるようなことです。もっといえば、電子化された注文と製造のデータから標準カートの中身や原材料の発注数を最適化するような大規模計算の利用も含まれるでしょう。
ただし、現実において新たな技術が登場した直後の過渡期ではこの理屈通りではなく、このようなサービスで最も面白い部分でもあります。JLCのような企業は新たな技術を導入するとしばらくの間はクーポンや割引を駆使して極めて安価に利用させてくれることがあります。会社全体として最終的に儲けが出るようにしているはずですが、これらは安定して続けるキャンペーンではない毎回異なる内容であり、メインのPCBAサービスの値付けと比べハイリスクで何段階も難しい判断だと考えられます。JLCがリスクを承知で安価に技術を開放するのは、開発ボードの老板(えらい人)が星火会で語っていたようなJLCが学生や開発者のためになるサービスのひとつです。
このように「toD」を意識するサービスへのアクセス性の高さは、深圳で感じる「日進月歩」の風土の一部であろうと思います。全てが成功することはあり得ないから、転べるうちに転ぶ土台を提供しているのです。
夜
深圳に帰り宝安体育館の近くでちょっといい四川料理を食べました。麻婆豆腐がとても美味しく、ゴマくらいしかわかりませんでしたが色々と味がしました。香港空港では食事が期待できないので上等な食事をしてから出発できたのは幸運なことです。
x.com/tks/status/1926620856681173493
このあとはタクシーで深圳湾口岸から香港空港へ向かい、月曜日の2限に間に合うよう金沢に帰りました。報告は以上です、ありがとうございました。
※特記ない画像は筆者が撮影したものです。クォータマークのあるものはJLC公式から提供されたものです。
大学生活初旅行!!中国深圳に行ってきました!
学部1年の笹林です。
2025/5/22〜26に中国に行ってきました。今回の件が決まった経緯は少し特異?で、訪中1週間前に中国に行く事が決まり、そこから急いでSIMなどの必要用品を用意していくという形でした。教授や先輩は海外慣れしているのか普段通りの感じでしたが、僕は初めて家族以外と海外に行く経験だった事もあり、1週間ずっと楽しみでうきうきしていました。
旅行中、本当に濃い時間で、色々な事があったのですが、全てを書いていると流石に多くなりすぎるのでここではほんの一部の出来事を写真について言及していくという形で書かせて頂きます。

初深圳つきました!中国って感じの謎の匂いがしてました。上に見えている看板のデザインの服を先生は着てました。

これはまじで美味しかったです。日本に帰ってからも自作するほど美味しかったです。油条の名前の由来を覚えとくと中国に行った時に話が1種広がります!

自動車運転です!!今年、北京で自動車運転車が事故ったらしく、完全無人では無かったですがいい経験ができました。乗り心地は比較的良く、中国で普通のタクシーに乗るより安全な気がしました。

中国の地下鉄です。基本的にどの建物も最近できたようで、とても綺麗です。毎回乗車時にカバンの検査と、持ち込み飲料の検査があります。乗車時はアプリのQRコードを見せるだけです。

さすがDJIの本社です。日本では見ることがなかなかなさそうな構造でした。間の隙間はバルコニー的な状態になってるらしいです。

DJIの本社のエントランスには日本の枯山水を思い起こさせるモニュメントがありました。日本に対して好意的な感情を持っていてくれている気がしました。

400円チャーハンです。中国はご飯が基本400円程度なので最高です。先生が食べていた、トマトラーメンも400円程度でした。安くて美味しい中国はもう最高です!

中国って案外綺麗で几帳面なのかもしれません。スーパはとても綺麗で、国としてあらゆる所にゴミ箱を設置しているからなのか、路上でゴミを見かける事は日本より少なかったと思います。


ドローン、Bluetooth、AI展に行ってきました!こういう展示会に行くのが初めてだったのでとてもいい経験になりました。ここで中国スピリットというか、交渉においてグイグイ行くという事を学びました。この精神は日本でとても活きます。

ドローン宅配を利用しました!思い描いている少し先の未来は深圳にすでにあります!ちなみにこの飲み物最高に美味ししかったです。中国最高!!

あれ、、、

中国のケンタッキーのお粥が先生のお勧めという事でケンタッキーに行ってきました!油条が美味すぎました。お粥の美味しさはまだ僕には理解できませんでした。


企業のイベントってここまで豪華な感じだと知りませんでした。抽選で僕はイヤホン、先輩はスマートウォッチあたりました!

スマホ修理屋さんです!中国ではGoogleは通じません。(あるpcb工場では使われてましたが

先輩おすすめの謎らーめんです。なぜかお腹の中にスルスル入っていきました。ちなみに、中国では麺の種類が5種類程度あります!

街全体がライトアップされる超大規模マッピングです。万博やユニバーサルスタジオジャパンなど比にならないです。しかし電気代は2万程度らしいです。

中国の一部地域ではお皿がビニールに包装されて置いており、それを破って熱湯で洗うという文化があるらしいです。机がベチョベチョになってしまいました。

フルーツ食べ放題はテンション上がりました。正直、プレゼン内容は中国語が分からない事もありなにも頭に入ってきませんでした。

中国では、夜アルコールを飲むと寝れなくなるという理由などで、花の味のお茶を飲むらしいです。

羽田から小松までの飛行機からの景色です。
結論。無茶楽しく、多くを学べました。先輩、先生、高須さん、今回出会った方々、本当にありがとうございました。
技術書典18のオフラインイベントに参加しました
こんにちは.修士1年の小杉です.
2025/06/01開催の技術書典18 オフラインイベント(会場は池袋サンシャインシティ)に,出展者として参加しました.今回はその報告をしていきたいと思います.
技術書典では,出展者それぞれがオリジナルの技術書をブースにて販売します.今回私は「CPUとコンパイラを自作しながら一貫して理解するSWとHW」という技術書を販売しました.この本の内容は,題名の通り,CPUとコンパイラを両方作ることで,ソフトウェアとハードウェアを一貫して理解することを試みるというものです.

上の写真は,私たちのサークルの出展ブースを写したものです.左側の緑色の本が私の技術書で,右側のものが今回一緒に出展した秋田先生の技術書です.
今回私は紙の技術書を50冊印刷し,1000円で販売しました.電子版(pdf版)も同時に800円で販売しました.内容がかなりニッチなものなので,買ってくれる人がいるのかとかなり不安だったのですが,いざ始まってみると,思っていた以上に反響があり,たくさんの方に買っていただくことができました.

意外だと感じたのは,買っていただいた方は若い世代が多かったということです.若い世代にとってはハードウェアよりもソフトウェアの方がトレンドで,CPUやコンパイラなどの低レイヤの話はあまり興味をひかないのではと思っていたからです.しかし,実際には本を手に取りながら,熱心に質問してくださる方が非常に多く,低レイヤに興味のある若い世代は一定数いることを実感しました.
50冊あった紙の技術書は,イベント終了の1時間前に売り切れてしまいました.売り切れる際に,最後の一冊も売ってしまうという痛恨のミスをしました.最後の一冊を売ってしまうと,見本がないという状況になるため,これ以上売れなくなってしまいます.今回は,PCの画面で電子版のデータを見せたり,先生のタブレットをお借りして,手に取って読める環境をなんとか整えて対応しました.反省点として受け止め,次回(機会があれば)は見本を残しておくようにします!
技術書典18では,私がCPUとコンパイラを作成する上で得られた知見を広めることができたと同時に,低レイヤに興味のある若い世代が一定数いることを知ることができました.また,他のサークルでは,自作CPUやFPGA回路設計などの低レイヤの分野で技術書を出しているところも数多くあり,刺激的でした.お客さんや,他のブースの方々と交流して得られた知識,感じたことなどは今後の研究活動に活かしていきたいと思います.

