INTERACTION2025に参加しました(小川)

こんにちは、B2の小川です。

2025年3月4日に東京竹橋の一橋記念講堂でINTERACTION2025に参加しました。

人間とコンピュータに関する様々なテーマの研究が集まり、随所でディスカッションの盛り上がる学会で、見聞と研究活動への洞察が得られました。ポスター発表や登壇発表を見学して特に興味をひかれたものを紹介します。

(3P-95) 測距センサとIMUセンサを用いた指輪型デバイスにおける顔認証システムの提案

まず、スマートリングを装着した状態で腕を右左右と顔の前で振る動作をしてIMUと距離センサから時系列データを得ます。部分ごとの数値の列の平均値や分散などからなる代表値を入力にランダムフォレストで本人か否かを分類することで認証を行うシステムです。実験では等価エラー率が24から13パーセントを記録しました。スキャン動作やデータの前処理方法の改善が示唆されていて、さらに精度を高めることができるとのことです。

機械学習の段階で時系列データの全体ではなく、比較的素朴な代表値のみから8割程度の精度が実現されることが興味深いです。サンプル数が万単位に増加した場合の精度および大きなn数に対応するアルゴリズムがどのようになるかが気になります。

(3B-20) 創作折り紙「顔」を設計できるアプリケーション「Origami Face Maker」の開発

創作折り紙の制作では基本形と仕上げといわれる二段階の作業があります。この研究では創作折り紙の手法として「部品設計法」という、折り紙の基本的な定理によって付替えの可能性が保障される仕上げの折り方をモジュールとして組み合わせる方法を提唱しています。実際には魚の基本形(伝承折り紙のひとつ)を眉、右目、左目、口の4パーツに区分して、複数種類の仕上げをそれぞれ適用することで約3.5万通りの顔を作ることができます。これらの機能はブラウザから利用できるよう実装され、GUIで部品の選択と展開図および完成図の閲覧が可能です。

さて、発表された方曰く展開図のみを見ながら実際に紙を折って完成させるのにはある程度の慣れが必要であり、展開図と完成図を繋ぐ手順をコンピュータで導く手法も計算折り紙における難題のひとつであるとのことです。帰宅後に計算折り紙の研究を探したところ、想像をはるかに超える広い領域で研究されていることがわかりました。グラフ理論の言葉を使って数学寄りの表現をする分野もあれば、限定的な設定で折り紙を設計する分野もあります。後者は人工衛星の太陽電池モジュールを折りたたんで打ち上げ、軌道上で展開する技術と深くつながっており有名かと思います。

(3B-37) 日用品の特性に基づくVRコントローラの基礎検討

スマートフォンをVRヘッドセットと組み合わせるコントローラーに位置付けて、タッチ位置と姿勢から三種類の状態を判断します。それぞれ剣、斧、盾に見立てることで1つのコントローラーを使い複数の役割を実現する基礎的なアイデアです。発表された方は、今後スマートフォン以外の小型デバイスを日用品に取り付けて、VRヘッドセットと組み合わせてコントローラーとして利用することを提案しています。

私がいま最も関心を持って取り組んでいるテーマと非常に近いものです。日常に普及している物品に入力装置としての機能を安価で付与できるシステムがあれば、VRコンテンツの初期費用が抑えられたり、目的に特化したコントローラーをこれまでVRの技術に縁遠かった人々の創造性によって生み出せたりと大きな価値が生まれるのではないかと思っています。また、論文の参考欄から代替コントローラーを集めたalt.ctrl.GDCという展示会の存在を知りました。

(3C-62) 触手アクチュエータを用いたオーディオリアクティブ表現

twitter.com/Ogawa3427/status/1897995249538228491?ref_src=twsrc%5Etfw

シリコンチューブの断面の四方向にバイオメタルを仕込み、マイコンからそれぞれ電流を流した方向に触手が屈曲する仕組みです。映像では推定した音量に反応してランダムに動かしているようですが、バイオメタルの特性とデバイスの見た目からいわゆる「生きているような動き」になっています。

論文にもあるように、多数の触手デバイスが集まったアレイによる音へのインタラクションは多様に考えられます。バイオメタルは高速な反復動作が苦手であるという制約がありつつ、音楽のテーマに合わせた動きを実現したり狙った情動を引き起こせるようなコンテンツを作ったりする方策は、アートとテクノロジーが融合するとても興味深いテーマだと思います。

まとめ

今回のINTERACTION2025はB2の私にとって初めて参加した学会です。コンピュータと人間の間にあるもの、これに関する研究活動の理解が深まった一日でした。研究のアイデアを実現すると鋭い洞察が集まる場はとても珍しく、学会は貴重なそのひとつです。インターフェースやVRに興味のある1回生や2回生は、ぜひ先生にお願いして参加させてもらい研究について知る機会にすることをおすすめします。

インタラクション2025に参加してきました。(小田波)

こんにちは!先導学類の小田波優矢です。

3/2-4にかけて、東京一橋記念講堂で行われたインタラクション2025にデモ発表という形で参加してきました。今回は、自分の発表の振り返りとほかの方の発表で印象に残ったものを紹介したいと思います。

【自身の発表】

まずはわたくしの発表の振り返りと紹介をさせてください。私は秋田教授と共同で制作をした、生理痛疑似体験装置を用いて、「生理痛疑似体験装置の開発とそれを用いた生理への共通理解の促進」について発表してきました。生理痛の体験!ということで、みなさん興味をもって下さり、発表時にはたくさんの人がいらっしゃいました!そこで、いらっしゃった方との印象に残ったやりとりや感想をピックアップして紹介したいと思います。

・「いつもこんなに痛い体験をしているの…???」「まあまあ。もっと痛いときもあるし、痛みだけじゃないよ。」

男性と女性の二人組でいらっしゃった方々のやりとりです。男性の方が体験して、痛みレベル20でギブアップ…。腰を曲げてしまう、立っていられない。という感想をいただきました。その後、女性が体験。はじめは急に来る痛みからびっくりしていますが、痛み自体は我慢できている様子。このふるまいに、男性が発したのが「いつもこんなに痛い体験をしているの…???」という言葉でした。女性からすると、痛みを我慢したりすることに普段から慣れているそう。また、痛みだけでもないという会話も個人的に印象に残っています。

自分がこのやりとりが印象に残っている理由は、まさに今回自分が論文として出した、共通理解への促進ができたこと。痛みを体験して終わりなのではなく、生理に関心をもって、共通理解のために会話しようとしていることを目の当たりして、自分がやりたかったことがこの装置によってできているなとうれしく思いました。

・「先行研究との違いは何ですか?」

この装置自体は先行研究があります。本研究が、装置面と取り組み面において、どう先行研究と差別化されているのかを何度も聞かれました。その時、私は装置面の差別化を説明してしまいました。今回は装置のリアリティの追及が目的ではなく、あくまでこの装置は手段として、生理へのっ共通理解を促進できるような取り組みを同時に行っていることが先行研究とは違うところだ!というところをもう少し説明できればよかったなと反省…

もしまたこういう機会があれば、次は装置はもちろん、その後の展望まで堂々と説明できるようにしたいです。

【ほかの方の印象に残った発表】

  • ほぼ日さんのアースボール

大学のデモ発表ではないのですが、この発表はとても印象に残っています。その理由は、開発という面で素晴らしいのはもちろん、その後の展望まで見据えていたからです、発表内容は、一見ただの地球儀ですが、それをカメラをスキャンすると、様々な内容で地球や各国が紹介されるというものでした。天気や各国のデータ、恐竜がいたという情報まで!様々な情報が書かれていて、これは社会で大きな影響を与えられるのでは…?!と印象に残っています。

  • 子供に向けた平易な演奏体験を提供するインタラクティブな音・映像インスタレーションの制作

この発表が印象に残った理由は、体験の時間に対してのインパクトや愛着感が強かったことです。内容は、自分でタブレットに絵を描くと、それがモニターの画面上にキャラクターとなって登場…!!そのキャラクターをモニター越しに触れると、音が鳴る!という発表内容でした。自分で絵を描く楽しさと、自分のキャラクターにふれると音が出る!という二つのインパクトから、とても印象に残っています。また、絵を描くということも、音が出るというところもそれほど時間がかかっていないことから、気軽に愛着をもって体験できる発表でした。とても楽しかった…!!

インタラクション学会は様々な方が参加されていました。多様な方が多様な研究をどう社会につながるのかを発表していたのが、かっこいいなと印象に残っています。自分自身、学会というものが初めてだったのですが、学会というものに対してのイメージが変わりました。自分の好きなことを研究するのはもちろん、それがどう社会に影響しているというところまで追及するという姿勢は大学を卒業しても、持ち続けたいです。

改めて、このような貴重な機会をくださった、秋田教授に感謝いたします、ありがとうございます!

INTERACTION2025に行ってきました!(満木)

こんにちは!B4の満木です。

3/2-4にかけて、東京一橋記念講堂で行われたインタラクション2025を聴講してきました。私は、学会という場に足を踏み入れること自体初めてで、貴重な体験ができた3日間になりました。

個人的に興味深かった研究はたくさんありましたが、その中でも特に印象深かった2つの研究について紹介します。

まず1つ目は。東京都立大学の吉田さんらの「STEAM教育導入のための柔らかいぬいぐるみ型電子工作玩具の提案」です。

STEAM教育の普及が求められている現代社会において、どうしたらメカニカルなものに興味を持ってもらえるか、STEAM学習が楽しいと思ってもらえるかということは、小学校の教育現場だけではなく、幼稚園から大学生、社会人に及ぶまで、とても大きな課題だと思います。私自身、メカニカルなものは苦手だなぁという潜在意識のようなものは(研究室に入ってからはだいぶ薄くなりましたが…)なかなかすぐになくなるものではないことを実体験として知っています。この研究では、実際に児童がぬいぐるみの動きを考えてプログラムし、デコレーションする。外観を自身でデザインすることで愛着を持てる設計にすることで、実験に参加した児童が楽しく遊ぶ様子がまとめられていました。実際のデモ機も置いてあったのですが、外観全体にもこもこの素材が使用されており、とっても手触りの良く、ずっと触っていたいと思えるものでした。私自身が、一年を通して、「ぬいぐるみにインタラクティブ性を付加するデバイスとその心理的効果」というテーマで、すでに愛着を持っているぬいぐるみにケアロボットの機能を追加することの心理的効果を研究していたのもあり、より強く興味を惹かれました。もこもこの素材は無機質な電子部品のメカニカル要素を軽減するのに役立っているようです。それだけではなく、もこもこは何か魅力を倍増する力を持っていると以前から感じていたものが確信に変わりました…(笑)STEAM教育をこれからますます浸透させていくために、革新的なだけではなくユーモアのある有効的な手段だと私は感じました。

2つ目は、立命館大学の中濱さんらの「障害の有無を超えた共生体験を促す複数のインターフェースを持つ体験型インスタレーションの制作」です。

多様な人が楽しみながら対話や共感を生み出す体験の場を創出することを目的に作られており、振動を感知するセンサーがついている太鼓をたたく、もしくはカメラの前で瞬きをすると太鼓の音が鳴り、花火が打ち上げられる仕様になっていました。「太鼓をたたく」と「瞬きする」の2つの入力情報が作用しあい、タイミングに応じて、様々なデザインの花火が打ちあがるようになっており、飽きずに楽しめることができます。手が思い通りに動かせない人も使えるだけでなく、花火の音は聴覚過敏の人たちにとって負担になる場合もあるのですが、音が本当に程よく優しい音で、細かいところまで思いやりがあふれているこの作品に感動しました。同じく金沢大学B4の金田さんの研究の中でも子供の頃に音楽を誰かと一緒に楽しむ合奏の重要性が述べられていましたが、少しでも多くの子供が誰かと音楽を一緒に楽しむ体験がより手軽にできるようになればいいなと改めて感じました。

インタラクション学会は、多様な人が、自分の好きな事を追い求め、楽しそうに互いの研究について語り合う素敵な場所でした。4月から私は会社に入り社会人という新たな環境になりますが、これからも日々積極的に新たな場所に訪れ、色々な背景を持つ人たちと会話をしながら、ときめきを忘れず、どんな形であれ、わくわくするようなモノづくりにこれからも関わっていきたいなと改めて思うことができました。



INTERACTION 2025に参加しました(中田)

こんにちは、B4の中田です。

3/2(月)~3/4(火)にかけて、学術総合センター内 一橋記念講堂で行われたINTERACTION 2025でポスター発表を行いました。ついでに色々な発表も見てきたので、気になった研究をダイジェストで紹介していきます。

ポスター発表

今回、卒研の成果について発表を行いました。

最初の方はあまり興味を持ってくれる人はいなかったのですが、そのうちスタックチャンを知ってる人が何人か足を止めてくれました(初めて足を止めてくれた人はほぼ日の方でした。名札見たら金色で「SPONSOR」って書いてあった…)。発表について、様々な感想や意見を頂きました。大変貴重な経験でした。

それはそれとして、スタックチャンの研究をしてる人が私以外に2人いました。意外といるもんなんですね…。

登壇発表

続いては、登壇発表から気になった発表をいくつか紹介していきます。

【UltrasonicWhisper+: 超音波によるヒアラブルデバイスへの可聴音生成攻撃手法の提案】

いわゆる、外部から音を取り込むタイプのイヤホンに超音波を聞かせると、イヤホン側の処理で実際には存在しない可聴音が生成されるという事象に関する研究。だいぶ衝撃的でした。特に、実際とは違う歩行者信号の音とかを生成されると事故の原因にもなりますし、だいぶ危険度が高いんじゃないかと思います。実際に会場で生成された音を聞きましたが、ほぼ聞き分けできなかったです。

【スマートフォン用ウェブページとアプリにおけるタップ成功率推定ツールTappyの実用化】

スマホを誤タップしたことを察してリカバリ手段を提示する研究。誤タップをやらかした時の顔や手の動きなどでそれを察知し、リカバリを提示するというもの。支払いの画面とかで誤タップしたときに確認画面が出てくるだけでも十分に便利じゃないかと思いました。ちなみに、ユーザーが誤タップだと気づいていない場合は効果が無いです。動作のマイナスをゼロに戻すための補助。

【視線共有機能を備えた3者ビデオ会議における消極的発話者の思考外化支援手法(招待)】

ビデオ会議でよく黙ってしまっている人の意見を他者に伝える手法の提案。ポジティブな意見はそれに注目する時間が長い(既存研究)ことから、長く注目されている意見(付箋)ほど色が濃くなるようにするというシステムを使った実験。実際に長く注目されている意見に決定されることが多かった…が、逆に言うと長く注目されると逆にそれが良い意見であると錯覚させられるのでは?というのが感想。むしろ意見の誘導に使えてしまうんじゃないかと思ったり。

インタラクティブ発表

続いて、インタラクティブ発表(デモ・ポスター)で良かったものをいくつか紹介していきます。楽しすぎて全然写真を撮っていなかったので、文字だけでの紹介です…。

【現実空間とCG空間を往来するミニカーコンテンツの開発】

トミカをスキャンして、スキャンしたトミカで簡易的なレースゲームができるというコンテンツ。トミカの場合、形がある程度単純なので、前後左右+上方向からの5枚の写真だけでモデルを作ることができていました。バンダイがガンプラをスキャンして仮想空間上に再現する試みを行っていますが、形が単純なトミカであればかなり良い感じにできそうでした。透過はグリーンバックで行うことが多いですが、この発表では白と黒の2通りを用意して撮影しているとのこと。理由としては、緑色のミニカーもあるからというもの。成程となりました。

【デジタルツインを活用した小型ロボットとテクスチャを組み合わせた情報提示手法の探索】

toioを使った組み換えロボットを使った研究。toioを現実空間で動かすとUnity上でも動き、逆にUnity上のシミュレーションから現実のtoioに動きを再現させることも可能。位置や動きを細かく認識できるtoioならではの研究だと感じました。また、組み換え部分は板バネを使っているということでした。私も組み換えロボットを作っているので参考になります。

【シリンジ操作を実現する7自由度ワイヤ駆動型力覚提示装置の試作】

ワイヤで動作する3軸の移動+3軸の回転+シリンジの押し込みで注射器(シリンジ)のシミュレーションを行う装置。現実でシリンジを動かすとシミュレーション上でその通りに動き、逆にシミュレーション上でものを取ったりすると装置の方に反映されます。ワイヤがどれぐらい引っ張られたかの回転角で6自由度を計測しているそうです。今回のやば技術枠。

【Sketch2Joints: スケッチベースロボットアームのデザイン支援インターフェースの研究開発】

キャンバス上で、回転軸とそれを繋ぐ線を描くとその動きをシミュレーションでき、さらにロボットアームとして3Dモデリングできるというもの。軸を繋ぐ線に関しては曲線でも問題なくできていました。すごい。3Dモデリングに関しては軸のみだったので、モーターとかも併せてモデリングしてくれるとすごく便利になりそうでした。

【Ties Bind:噂した誰かとの繋がりや親近感を感じさせるインタラクティブアート】

「誰かが自分のことを噂していたらくしゃみする」というのを物理的で強制的に再現したもの。Twitter上で自分が言及されると装置が作動して、鼻に胡椒を送り込み、強制的にくしゃみさせるという仕組みです。デモでは装置に顔を当てる感じでしたが、プロトタイプではマスク型にしていたとのこと。メイカーイベントに出したらめっちゃ受けそう。

【火縄銃への理解を深めるためのMRインタフェース】

MRで火縄銃の構造・撃ち方・歴史を総合的に学ぶシステム。実際に引き金を引いたら火縄銃がどのように動作するかがよくわかって面白かったです。今回のシミュレーションは引き金を引いたときに動作する部分だけだったので、実際に着火してから弾丸を撃つまでのところも同様に再現してほしい所です。今後に期待。

【思い出を体験する VR 日記】

文章と位置情報を記録しておくと、その場所の景色をVR空間で表示する、次世代の絵日記。を実現するために、GoogleパノラマビューをGANで当時のような状況にGANで加工して表示するといったもの。ただし、GANで加工した場合は細部の情報量が減ってしまう(パノラマビューでははっきりと映っていた自販機が自販機のようなぼやけたものになってしまう)など、超解像を適用してもかいけつできなかったようなので、そのあたりが今後の改善点と言えるかもしれません。空だけでも天候や時間帯を変えるとうまいこといくかも?

まとめ

今回は発表を抜粋して紹介しましたが、会場では他にもたくさんの発表がありました。様々な分野で様々な切り口からの発表があり、成果発表の場としてだけではなく、特に卒研配属前のB3より下の学生にも見てほしいと強く感じました。このブログを見た人でINTERACTIONに参加したことが無いよって人はぜひ参加してみてください。

台湾の学会ISMIとMaker Faire Taipeiに参加

11/29-30の国立台湾科技大学で行われた学会ISMIに参加してきました。

学会は半導体の製造管理についてのテーマですが、個々の発表はかなりバラバラ。半導体の需要予測、wafer内の歩留みたいなど真ん中のテーマは40%ぐらいで、残りは「疲労予測のシステムを作った(これは半導体製造管理に使える)」や、「プログラムの勉強が挫けないようにするためのxx」など、こじつけで半導体に近づけたものや、さらに遠いものもありました。

国際学会、英語発表ですが、参加者は台湾5,日本3,韓国2ぐらいの感じ。

休憩のお茶で、茶葉が何種類もあってそれぞれ美味しいのはさすが台湾

発表は、色々と緊張しましたが、つつがなく終了しました。

メイカーフェア台北

翌日以降、11/30-12/1でメイカーフェア台北に出展しました。ニコニコ技術部台北として、2016年から連続して共同出展をオーガナイズしています。

メイカーフェア台北はなんどか場所も運営主体も変わっているのですが、ここ2年はこの南港POPOP Taipeiという会場で開催しています。日本専用時代の瓶キャップ(王冠)工場跡をリノベーションした、公園でもイベントスペースでもある場所で、特にMakerFaireが目当てでない親子連れやペットを連れた家族なども会場に多く訪れています。

メイカーフェア東京に通じるエンジニア系、アート系、小学校から高校ぐらいまでの教育系展示も多くあるのですが、目立つのが日本ではデザフェスなどにあるようなクラフト系や、コーヒー、ピザなどの食べ物出展。それらのブースがある屋外はチケット不要なので、より賑わっていました。

チケットは200NTD(だいたい1000円ぐらい。子供は無料)で、メイカーたちは複数ある建物の屋内にブースを構えています。

規模は60ブースほどと大きくなく、2-3時間程度で見て回れるぐらいのサイズ。それでも、2日間ほぼ全時間、多くの来場者に恵まれました。

北海道で気配知覚研究会の皆さんとお話してきました

M1の森山大翔です。10/20にはこだて大学の気配知覚研究会の皆さんとお話ししてきました。

そこでは皆さんの研究の進捗やこれまで作ったものの紹介をしてもらったので紹介します。

↑は距離センサとモーターを使って正面にあるものまでの距離を指の角度で知らせてくれるデバイスです。凸凹しているものの肌触りなども感じることができます。レーザーポインターがついていて、今どこの距離をとっているのかがわかるようになっています。

↑は前のデバイスをモーターではなく電磁誘導を用いて再現しようとしたもので、距離によって指に接している場所が突起するものになっています。距離を感じにくく、改良が必要とのことでした。

↑はバケツの中に気圧センサが入っていて、机や地面、ドアが開いたときなどに上に乗っている風船が揺れることによってバケツ内の気圧が変化して音が鳴るというものです。かなり敏感に気圧の変化を取得していて驚きました。人が部屋に入ってきたことや、動いたことを視覚障碍者に伝える手段として面白いものと思いました。

写真に撮り忘れましたが、ほかにも近くにいる人の心拍を測るセンサを用いて、人形を同じように呼吸や動悸させるものなどがありました。

<今後について>

2月末ごろに展覧会をやるそうなので、そこで自分も出品できるようにします。

デザインフェスタvol.60に出展しました!

4年の山本ひなたです。
タイトルにもあるデザインフェスタは、出展者7000人くらい、来場者は10万人(見込み)の年2回開催される国内最大級のアートイベントです。イラスト、ファッション、インテリアなどジャンルを問わず、またプロアマ関係なく出展できます。
そんなデザインフェスタに先日11/16,17に出展者として参加してきました。
(基本的に写真撮影禁止なので写真がないですが、すごい盛り上がりなので実際に見てみてほしいです)

私はおもにイラストのジャンルで出店しました。こんな感じです。

頭にお花をつけていますが、デザフェスには頭に何かつけている人がたくさんいます。
頭に何かつけると、たくさん声をかけられて人気者になれます。

<嬉しかったこと>
今回、初めて私のファンみたいな人が現れました!
ファン1:SNSでかわいいと思って、場所をわざわざメモしてきてくれました。ですが意外とその方の連れの方に作品がハマったみたいで、大量購入&帰りにももう一回来てくれて購入&SNSで投稿&DMをくれました。
ファン2:「友達がすごい好きなので、買っていきます!」という人がいました。
ファン3:「前も買ったんです!」っていう人
他にも、これ持ってるーとか、見たことあるーっていう人が何人か現れて、全部初めてだったのでとても嬉しかったです。続けた甲斐がありました。

<反省点>
前回、コースターなど売れずイラスト系がたくさん売れたので、今回はイラスト系商品をたくさん作ったのに、逆にコースターや巾着が一番売れました。要因としては場所が考えられます。前回は便利グッズだったりインテリア、少しイラスト系もあるみたいな場所にブースに会ったのですが、今回はバリバリイラストエリアで、人気イラストレーターも周りにたくさんいるみたいな状況でした。次回からはそう言ったことも考慮したいです。

出展者としてはこんな感じで、今回はお客さんとしても結構楽しめて、総じて楽しかったので良かったです。

これは購入品です。隣のブースの人に書いてもらった似顔絵が一番お気に入り

前売り券800円なので、皆さんも機会あれば行ってみてください!

IST2024(WU)

2024/6/6-7

It’s WU from M2.
I’m really appreciate to have this opportunity to present my preliminary work in IST2024 Niigata this time.
through this experience, i had the opportunity to meet many excellent researchers from different fields, which broadened my understanding and perspective on various disciplines. i also enountered some widely used technologies in industry that i hadn’t known before, such as SHAP, a game theoretic approach to explain the output of any machine learning model.(based on the number of stars this project has, it must be a really well-known tool lol)

additionally, attending various research experiments provided me with valuable insignts into how to design a reasonable experiment, including what aspects to consider and how to compare expected results with actual outcomes.

although my presentation had some shortcomings, such as not explaining the model’s composition and selection, it was overall a great experience. i especially noticed that as researchers, we all have similar doubts when facing a new research direction. in summary, i’m really happy to have had this presentation experience, and it has helped me indentify the issues i need to address for my next presentation, enriching my experience.

IST 2024 in Niigata(HUA)

Hello everyone, I’m HUA (M2), on June 6th and 7th, we attended the IST conference in Niigata. I felt incredibly honored to have this opportunity to participate in this event. Although the conference lasted only two days, I found it immensely rewarding. Listening to the presentations, I was deeply impressed by the participants’ expertise and their ability to use advanced research and technology to solve problems. Despite the presentations and slides being in Japanese, I was able to understand most of the contents.

Presenting my own research was a challenging  experience, especially since it was my first time presenting at such a conference. I was very nervous, but I managed to complete my presentation. This experience made me aware of my own shortcomings and the areas where I need to improve. I know I still have a lot to work on, and I am determined to improve and refine my research in the future.

I am very grateful for the opportunity to attend this event. It provided me with valuable insights and the motivation to continue improving. Additionally, this was my first visit to Niigata. The city felt quite different from Kanazawa. Despite the short visit, we managed to explore a bit and experience a new city while attending the conference. It was a delightful and enriching experience overall.

デザインフェスタに出展しました

4年の山本ひなたです。
2024/5/18,19の「デザインフェスタvol.59」に出展者として参加してきました。

毎年5月、11月に開催される、出展者各日6500ブース、(見込み)来場者10万人、アジア最大級といわれるアートイベントです。


デザフェスには過去2回参加したことのある大好きなイベントですが、出展は初めてです。写真は、ブースの様子と商品一覧です。結果だったり細かな反省はゼミで発表したとおりです。

ガチャガチャは子供が喜んで結構やってくれました。朝に回したのに帰りにも来て、「まだある!やったー!めっちゃかわいい!」ってまた回してくれた子とか、お小遣いの500円全部つぎ込んでくれた子とかいて、すっごい嬉しかったので忘れないようにしたいです。あと、買ったものをSNSに投稿してくれた人が何人かいたのですが、初めてだったのでとても嬉しかったです。
ブースなどの撮影が基本禁止で写真がないですが、コロナ明けもあってか昨年よりもさらに人が多くてすごかったです。エスカレーターに乗るのに長蛇の列に並ばなきゃいけません。
イラストだけじゃなく、光るものとか、フィギュアとか、服、アクセサリー、グルメ、なんでもあります。変わった格好をしている人もたくさんいます。レーザーカッターや3D プリンターで加工したものを売ってる人もいます。みんな作ること表現すること大好きで、最高な空間です。

私も販売の合間に少しお買い物しました。
機会があればぜひ遊びに行ってみてください!

(山本)